当院ではあざの治療に力を入れています。
しみと間違うケースも多く専門医の診察をお勧めします。
あざには、「先天性」つまり生まれつきあるものと、「後天性」もしくは「遅発性」つまり成長の過程で生じてくるものがあります。
メラニン色素の異常によるあざは、一般に茶あざ、青あざ、黒あざなどと呼ばれ、扁平母斑、太田母斑、母斑細胞性母斑(色素性母斑)などが含まれます。「母斑」とはあざを意味する正式な医学名称です。
一方、血管系の異常によるあざは、俗に赤あざと呼ばれ単純性血管腫、苺状血管腫、海綿状血管腫などがあります。ご相談を受けるあざのうち、顔にあるものが8割程度ですが、体幹や四肢にあるものについても治療を行っております。
あざの治療は、現在レーザー照射ないし光治療が主流です。
当院で扱うあざの種類としては、主に以下の8つです。これらの8つのあざは最も一般的に多く見られるものであり、あざと言われるもののほとんどをカバーしています。しかし、これら代表的なあざのグループに属さない、よりマイナーなあざ(表皮母斑、脂腺母斑など)についても取り扱っており、大概のケースには対応可能ですのでご相談下さい。
また、普段外来でしみとしてご相談を受けるもののうちの何割かは、実はしみではなくあざであることがかなりあります。これらに対してレーザートーニングやフォトフェイシャルを延々と照射し続けても改善する見込みはまずありません。メラニン系のあざに対しては、それ専用のレーザー(Qスイッチレーザー)による治療のみが有効です。薄いADMや、複数のADMが癒合して固まっているケース、扁平母斑などはよくしみと誤診されていることがあるので要注意です。
レーザートーニングやフォトフェイシャルの施術を何回も受けているのに抜けないしみがある場合、実は後天性もしくは先天性のあざである可能性を一度は疑ってみる必要があります。
●それぞれに対する当院の治療方法を要約すると
- 茶あざ
- Qスイッチ・ルビーレーザーによる照射治療
- 赤あざ
- 光治療機/IPLによる照射治療
- 黒あざ
- 切除縫合手術(連続切除or 単回切除)、Qスイッチ・ルビーレーザーによる照射治療、
炭酸ガスレーザー/グラインダー/メスなどによる削り取り治療 - 青あざ
- Qスイッチ・ルビーレーザーによる照射治療
となります。