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Qスイッチ・ルビーレーザーによるホクロ除去治療2

2016年05月30日(月) | カテゴリ: その他の美容皮膚科
ホクロを除去する方法には、様々な方法があります。
当院では、オーソドックスな

1.炭酸ガスレーザー 
2.電気分解 
3.メスによる切除縫合(保険診療と自由診療あり) 

などの他に、Qスイッチルビー・レーザーによるホクロ取りをお勧めすることがあります。

Qスイッチ・ルビーは、本来しみやあざを除去するためのレーザーですが、
モードを変えて、少々強めのパワーで重ね打ちすることで実はホクロも取ることが出来ます。

この方法の良いところは、炭酸ガスレーザーや電気分解によるホクロ除去治療に比べて
かさぶたがあまり目立たないという点です。

テープなどももちろん必要ありません。
ほくろの表面に、肉眼で分からないくらいの微妙なカサブタが出来て、
少しずつ色が抜けてゆき、ある日気がつくとホクロがほとんどなくなっていたという経過をたどります。

ある意味、しみ取りのレーザー治療よりも
さらにストレスの少ない治療と言えるかもしれません。

以前に当ブログ内の記事で紹介したことのある患者さんですが、
あれからももう一度Qスイッチ・ルビーレーザーを使用して
ノーマル・モードとQスイッチモードで重ね打ちした結果、
さらにほくろが薄くなりほぼ分からないくらいになりましたので結果を掲載します。

下が施術開始前の状態。

 
そして、下が1回目の照射後2ヶ月目の状態。

  


右頬の2つは、かなり薄くなりましたが、
左頬のほくろに関してはかなり色素が濃く、わずかな盛り上がりもあったため
1回の照射ではわずかしか薄くなっていません。

さらにもう一回パワーを上げてノーマルとQスイッチの重ね打ちを行いました。

それが下の結果です。

 
2回の照射でこの結果なら、炭酸ガスレーザーや電気分解で削る方法より
むしろうまく行っているように見えます。

このような濃さのほくろの色を薄くしようとして炭酸ガスレーザーで削った場合、
若干陥没してしまう可能性があります。

かと言って、陥没しない程度に気を付けて削ると、かなり色が残り
最初とあまり変わっていないという結果に終わることでしょう。

Qスイッチ・ルビーレーザー照射後の様子を実際に患者さんに聞くと、
かさぶたがほとんど気にならない程度にホクロの上にわずかに生じ、
気がつくといつの間になくなっていたとのことでした。

もちろん、イボ状にふくらんだホクロに対してはこの方法単独では無理があるため
炭酸ガスレーザーや電気分解で削って高さを平らにしておいて、
さらに残った色素に対してQスイッチ・ルビーレーザーをかけることになりますが、
最初から平らで色の濃い黒々としたホクロに対してはこの方法単独でもかなり有効です。

Qスイッチ・ルビーレーザーによるホクロ除去は、
炭酸ガスレーザーや電気分解法で満足な結果を得られなかった方や、
色素が再発してしまった方にもこの方法を一度是非お試し頂きたいです。
※Qスイッチ・ルビーレーザーの詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:Qスイッチ・ルビーレーザーによるしみ治療 費用:11,000円/回 2回照射
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士