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上まぶたのくぼみ治療/眠そうな目のケース

2016年08月29日(月) | カテゴリ: 上まぶたのくぼみ・たるみ, 二重整形・眼瞼下垂・目元
上まぶたのくぼみに対する治療として昔は脂肪注入なども行っていましたが、
現在は、ヒアルロン酸注入を行うことがほとんどです。

脂肪注入と比較した場合、ヒアルロン酸注入の利点として、

1 既成品を使うので患者さんの体にかかる負担が少ない。
2 脂肪注入に用いる針よりも細い針で治療を行うので、腫れることがまずない。
3 入れたものが意外と長期間にわたってもつ。

などです。

そのため今はめったに脂肪注入を行っておらず、ほぼ全例ヒアルロン酸注入で対応しています。

裏を返すと脂肪注入の不利な点として、
1 脂肪を体の他所から採取しなくてはならない。(脂肪採取部位の痛み、腫れの発生)
2 ヒアルロン酸よりも太い針でなくては注入出来ないので腫れ・内出血が生じる。
3 脂肪注入したうち30%?50%くらいしか生着しない。(1回の施術で終わらない)

などの理由があり、脂肪注入を行うメリットがあまりないように感じます。

あえて挙げると、通常脂肪注入の場合は、注入した分の何パーセントかは
自分のものとして上まぶたに生着する点がありますが、上まぶたに関しては
こうして見ると実際勧めづらい治療であり、ヒアルロン酸注入の有利な点の方が目立ちます。

当院では、この部位に注入するヒアルロン酸は特にこだわりをもっており
ジュビダーム・ウルトラを使用しています。

ジュビダーム・ウルトラは厚労省認可品(国内初)で、
厳しい検査基準をクリアしておりアレルギーなどのトラブルの発生がまずなく、
滑らかに仕上がり、持ちが非常に長い点が特徴です。

メーカー的には、持続期間は6ヶ月から9ヶ月としていますが、
実際にはもっと長くもつ方が多いです。

ところで、上まぶたのくぼみへのヒアルロン酸注入についてご相談を受けるとき、
単純にくぼみを目立たなくしたいので何とかしたいという希望で来院される方ももちろん多いのですが、
その他のご相談として、くぼみに関連して、

・二重ラインが非常に広く見えるために、眼瞼下垂なのでは?
・二重ラインが複数入っている三重状態を治したい。

というようなご相談を受けることがあります。

三重に関しては、ヒアルロン酸注入によりくぼみがなくなるか浅くなることで
確かに治ることもあるのですが、必ず治るとまでは言えません。
あくまで、副次的な効果としてたまたま治るケースが多いと捉えてもらえればと思います。

なお、三重のしわのラインに直接ヒアルロン酸を打って
ラインを消して欲しいと言われることもありますが、
あまり浅い深さで打つと、そこは皮膚が薄いので表面から凹凸が目立ってしまいます。

もし本気で三重を治そうと思うなら、切開二重で折り込みを深く作ったり、
眼瞼下垂がある場合には腱膜前転法を行うなどをした上で、
さらにヒアルロン酸注入を組み合わせることで三重が改善することもありますが、
話は少々複雑になってきます。

一方、上まぶたが眼瞼下垂のように見えるケースについてです。
下の写真は36歳の女性なのですが、上まぶたにくぼみがあることで
実年齢よりもかなり年を取って見えてしまいます。


上まぶたにくぼみがあると二重ラインが極端に広く見えるため、
パッと見た感じは一見眼瞼下垂のように見えますが、実は瞳孔の中心から上まぶたのフチまでの
距離を見ると3mm以上あるので、病的な眼瞼下垂とは言えません。

しかし、このようなケースでは見た目が眠そうに見えるため、
自分は眼瞼下垂ではないかと心配されて当院を訪れる方がしばしばいらっしゃいます。
いわば「眼瞼下垂もどき」とでもいいましょうか? 


上は、上まぶたへヒアルロン酸注入を行い約2週間が経過したところです。

私の場合、初回注入ではほんのわずかの量しか注入を行わないので
入れた直後にはほぼ変化はないのですが、2週間ほどたつと、
徐々に入れたヒアルロン酸が水分を吸収してふくらみ、上記のようにかなりへこみが目立たなくなります。

こうして治療した結果を見ると目の開き(開瞼力)は充分であり、
まったく実年齢相応の目元に見えます。結果に大変満足されていました。

自分の目が眼瞼下垂ではないか?と疑っている方の場合
実は上まぶたのくぼみが原因で眼瞼下垂のように見えるだけのケースがあり、
その際は、手術行うこと一切なく、ほぼノーダウンタイムで目元が若返るケースがありますので、
一度当院へご相談頂ければと思います。
当院の上まぶたのくぼみ治療(ヒアルロン酸)詳細はこちらです。
上まぶたのくぼみ解消についてはこちらのページでも解説しています。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:上まぶたのくぼみ治療(ヒアルロン酸注入) 費用:88,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、アレルギー、塞栓症、眼瞼下垂症状など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士