みずほクリニックTOP » ブログ » 美容皮膚科 » ニキビ・ニキビ跡 » 大人ニキビに確実に効果を出す、当院オリジナル治療
みずほクリニック院長ブログBlog

大人ニキビに確実に効果を出す、当院オリジナル治療

2017年05月09日(火) | カテゴリ: ニキビ・ニキビ跡
口周りの大人ニキビのご相談を、外来で多く受けます。
最近当院では、ほぼ確実に大人にきびを退治できる「黄金の方程式」が確立されつつあります。

どういうことか結論から言ってしまうと、ニキビ治療は、
「強い内服治療 + 照射治療」
の組み合わせがベストというのが、現段階の見解です。

難治性の大人ニキビを治療するには、保険診療で出せるビタミン剤や抗生物質では正直力不足です。
外用薬のディフェリンは赤みが出るので、継続できる人はごく希です。

当院がニキビ治療でお勧めしている「強い内服薬」とは

1.アクネトレント :ロアキュタン (一般名;イソトレチノイン)
2.アルダクトン

のいずれかか、両方の組み合わせです。
ニキビ内服薬詳細はこちらにあります

アクネトレントは、皮脂の分泌を抑えつつ皮膚の代謝を正常化する働きがあり、
その主成分は、ビタミンA誘導体の一つです。

ビタミンと聞くと栄養剤かサプリメントの一種のようで効果が弱いように感じてしまうかもしれませんが、
ビタミンA誘導体にも沢山の種類があり、その中でも最も生理活性の高いタイプがイソトレチノインです。

また、アルダクトンは皮脂の分泌を促進する作用のある男性ホルモン作用を抑制する仕組みで
ニキビ症状を改善します。
よって男性に使うと女性化乳房などの副作用があるため女性限定の処方ということになります。

これらだけでも相当強い治療であり、実は副作用もないわけではありませんが、
これに、さらに

1.光治療(IPL)のアイコン照射
2.ニキビ専用光治療機・クリアタッチのピンポイント照射

という二種類の光治療機を組み合わせて照射します。

これは、世の中に存在するニキビ治療の中でも現段階で最強の組み合わせではないでしょうか。

そして、こちらはおまけみたいなものですが
ご希望に応じて外用薬(塗り薬)が欲しいという方に
ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)を処方したりすることもあります。
ベピオは保険で出すことの出来る薬ですが、ディフェリンのように赤みが出づらく大変使いやすい薬です。

肌質によっては赤みが出ることもありますが、
ディフェリンに比べると赤みが生じる頻度が格段に少ないと言えます。

最近は、ベピオゲルとディフェリンの合剤のエピデュオゲル、
ベピオゲルと抗生物質(クリンダマイシン)の合剤のデュアックなど次々に新しい薬が
発売されていますが、あくまでニキビが生じてしまった時の応急処置ないしは対称療法であり、
しつこい大人にきびを根本から完治させるまでの効果はありません。

さて、下は長いこと口周りの大人ニキビに悩まされ続けた21歳の女性です。
一般皮膚科の保険診療内での治療により、今まで全く改善が見られず困って当院に来られました。


昨年(平成27年)8月に、当院でアルダクトンとアクネトレントの二薬同時内服治療をはじめました。
アクネトレントによる皮膚の乾燥が多少ありましたが許容範囲内であり、
アルダクトンで時折みられる副作用の生理不順も見られず、治療継続が可能なケースでした。

かなりニキビが出づらくなりましたが、まだ完全な結果ではなかったため、
2ヶ月後から照射治療として、フォトフェイシャル1回、クリアタッチを1回行いました。

上がその結果です。
それ以降、ニキビはほぼ出なくなりました。

患者さん的にも満足な結果とのことですが、時期的に就職活動をひかえているため
念のためまたニキビが出てこないように今も照射治療を続けています。

このように、早いと1回の照射でも結果が出てしまうことがありますが、
実際には1ヶ月ごとに3回から5回ほどの照射回数が必要なことが多いです。

こういった治りづらい大人ニキビの患者さんでよくあるのは、
就職面接や結婚式に間に合わせたいので早く仕上げて欲しいというリクエストです。

治療のインターバルを通常1ヶ月に取るのが本来のやり方ですが、患者さんのたっての願いもあり、
間を詰めて3週間ごととすると実は少ない回数で結果が出るのも早いということが最近分かってきました。

患者さんのリクエストにできるだけ応えようとして、方法を変えたり工夫をすると
これが意外とうまくいったりすることもあり、今年医者になって23年目と既にベテランと言える
年齢に達しましたが、それであってもまだまだ患者さんから学ばせて頂くケースが非常に多いなと
日々の診療の中で感じ続けています。
当院ニキビ治療の詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名①:ニキビ治療(アクネトレント) 費用21,780円/月
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:皮膚の乾燥など
治療名②:ニキビ治療(アイコン) 費用:22,000円/回
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療名③:ニキビ治療(クリアタッチ) 費用:10,800円/回
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士