みずほクリニック院長ブログBlog

副耳の除去手術

2017年08月14日(月) | カテゴリ: 刺青・傷跡修正など
皆様、副耳(ふくじ)というものをご存知でしょうか?
大きな耳タブ=「福耳(ふくみみ)」ではありません。

副耳の多くは、耳珠(トラーガス)付近に生じる皮膚の出っ張りであり、
中に軟骨の軸を含むものとそうでないものがあります。

実は、あまり一般的な認知度が低くマイナーなこともあり、
今回患者さんがたまたま来られたのを機に症例を1例ご紹介してみようと思いました。

耳から離れて、耳の穴と口角を結ぶライン上にイボ状の皮膚の出っ張りとして生じることもあります。
生まれつきのものであり、出生1000人に対して15人程度の発生とされます。

子供のころに小児科から形成外科を紹介されて全身麻酔下で切除手術を行っていることも多いのですが、
無害という理由で大人になるまで放置されているケースもあるようです。

その昔、大学病院に勤めていた時は実に良く取ったものです。

現在当院への耳関係のご相談としては、
立ち耳、耳垂裂などがあり、その他は副耳・耳前瘻孔などもあるにありますが、
副耳に関するご相談も定期的に頂いております。

下は、耳珠にイボのような突起物が生えているので取って欲しいということで、
当院を受診された、29歳の女性です。

髪を耳にかけてしまえば分からないとも言えますが、自分の中でのコンプレックスだったとのことで、
今回思い切って取ってしまいたいということで来院されました。

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下は、術後3ヶ月目の状態です。
縫合部のそばに、わずかな赤みを認めますが正常な耳珠の形となっています。

2017081402

副耳除去の治療の流れは、
1 局所麻酔
2 軟骨を含めて突起部分の切除 
3 皮膚縫合

の3ステップで、わずか10分ほどで終了します。

基本的にホクロを取るような感覚で施術を受けてもらえれば良いかと思います。
通院は、1週間後の抜糸の1回くらいで他はいりません。

今回のように、子供のころからある耳周りのイボ状の突起物は「副耳」である可能性が高く、
比較的簡単に治療が可能ですのでお気軽にご相談下さい。
カウンセリングのご予約はこちらからどうぞ。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:副耳除去(切除縫合) 費用:77,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:皮膚の傷跡、傷口の化膿など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士