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小鼻縮小手術で特に結果が出やすい鼻の形状について

2018年06月18日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
当院は、都内でも鼻の整形に力を入れているクリニックの1つですが、
カウンセリングの際にいただくリクエストとしては、「小鼻を小さくしたい」とか、
「全体的なイメージとして鼻の存在感を小さくしたい」などといったものが多いです。

鼻を小さく見せたいというご希望に対して提案する手技としては、

1.鼻尖修正(鼻先を細く)
2.鼻翼縮小(小鼻を小さく)
3.ハンプ削り
4.鼻骨骨切り
5.鼻柱挙上

などが一般的です。
いずれも、個々の部分・パーツにおいて鼻の組織量やボリュームを実際に減らすことで
鼻を小さく見せる効果が期待出来ます。

上記の各手技は、鼻の組織を取り除いたり
左右から絞ったりして鼻を小さく見せるというコンセプトですが、
その逆にボリュームを追加しつつ鼻を小さく見せるという手技もあります。

それらは、

・鼻プロテーゼで鼻スジを細く通す。(ヒアルやレディエッセでもよい)
・鼻柱耳介軟骨移植で、鼻柱を下に延長ないし下げる。
・鼻尖耳介軟骨移植、鼻中隔延長により鼻先を尖らせる。

これらの手技の場合、プロテーゼのような人工物や自分の組織(軟骨等)により
実際には物理的には鼻のボリュームが増えているのですが、
それにもかかわらず鼻が小さく見えるというのはいったいどういうことなのでしょうか?
不思議ですね。

ただしボリュームを追加する際に、鼻が横方向に幅が広がったり
太くなるとモッサリとした印象を与えてより大きく見えてしまうのですが、
鼻スジがスッキリと細く通っていたり、鼻先が細くシュッと尖っていたり、
鼻の上下に十分な長さがあると鼻の左右の幅が細くみえるという視覚的な効果を
生み出すということに起因します。

それゆえに、組織移植やプロテーゼを追加することで
実際には物理的な鼻の容積は増えているのですが、
見た目上鼻全体がスリムになって細くなったかのように見えるという
錯覚的・視覚的な効果が期待出来るという仕組みです。

さらに言うと、これとは逆に、
極端に上下に長すぎる鼻(鼻先が下方に垂れすぎている)の場合、
鼻尖挙上のように、鼻先を上方(頭側)に向けて上げ、ローテーションをかけることで
鼻を短く見せるのも、鼻を小さく見せるテクニックに含めてもいいでしょう。

以上が「鼻の存在感を小さくする」もしくは「鼻を小さく見せる」時に用いられる
手技の一般的なものです。

さて、以上をふまえた上で、
今回は鼻翼縮小術で結果の分かり安いものが上がってきたのでご紹介します。



上は、小鼻の横方向の張り出しと
鼻の穴が大きく見えることを気にされて当院を受診された25歳の女性です。

確かに小鼻が横方向に長く、
下から見て鼻の穴は横長の楕円形状であることがわかります。

このように小鼻の横幅の距離が実際に長いケースでは
小鼻縮小術によりかなりこじんまりとした鼻の形にもってゆくことは可能です。

逆に漠然と小鼻の皮膚が厚いので薄くして欲しいなどと言われた場合、
小鼻の幅の長さ自体はそれほど長くないことがままあり、
そのようなケースでは術前術後で大きな変化を出すことは難しいこともあります。

そして小鼻縮小術には実はたくさんの方法があるのですが、
当院は効果が出やすい外側切除法に当院独自の工夫を加味した方法で行うことが多いです。

比較的シンプルな方法ですが、この手技ではあまり複雑な方法を取ると
トラブルの原因となりやすいので要注意です。

代表例として、鼻柱基部付近の皮下剥離をして左右から絞り込むような方法が
このところ一部の美容外科ではやっているのですが、実際は傷跡がとても汚く目立ちやすいので
私としてはお勧め出来るものではありません。

他院で「通常の方法より傷跡が目立たないのでよい方法」と勧められて手術を行ったのに、
逆に傷跡が異様に目立つ結果に終わってしまい、「こちらで何とかならないものでしょうか?」
と相談いただくケースが本当に多いです。
この手術法を行っている先生達には、もうそろそろさすがに気づいて欲しいものです。



上は、当院の方式で鼻翼縮小術(外側切除)を行い、2ヶ月目の状態です。
(左から、術前、2ヶ月目の順)

鼻の部分の化粧は落としてもらって撮影していますが、果たして傷跡は目立つでしょうか?



下から見たところを比較してみます。

鼻の穴の形状の変化に注目して見て下さい。
下から見たとしても、傷跡は目立つとは言えないでしょう。

よく外側切除は「傷跡が目立つ」と聞いたという話を患者さん自身から伺うことがありますが、
もし本当にそうなら、何か縫合テクニックに問題があるのではないのでしょうか?

普通に形成外科医としての縫合テクニックがある程度以上身についていれば、
そのような結果にはまずならないということがこの症例からも分かるはずです。

実際のところ、私の現在24年間のキャリアにおいてこの手技で患者さんから傷跡が気になると
言われたことがただの一度もないため、なおさら一層そのように感じてしまいます。
当院の小鼻縮小に関する詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻翼縮小術(小鼻縮小術)・外側切除 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:傷跡、縫合創の離開、左右の非対称性など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士