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シャープな雰囲気にしたいというリクエスト(総合的小顔治療)

2018年09月24日(月) | カテゴリ: 美容外科, 小顔治療
美容外科をやっていると診察中に頂くリクエストとして、
鼻を高くしたい、一重を二重にしたいなどピンポイントで具体的に頂くものとは対照的に、

・若く見せたい
・キレイな鼻にしたい
・柔らかい雰囲気になりたい

といった抽象的かつ曖昧模糊としたものも結構あります。

このような患者さんのもつ理想とするイメージに少しでも近づけるためには、
なかなか一つ単独の手技では満足を得るのが難しいことがしばしばあり、
この場合は複数の手技を組み合わせてご提案することが多いです。

今回ご紹介する症例は、顔全体の雰囲気がモッサリしているので
シャープで引き締まった印象に見せたいというリクエストを頂いた22歳の女性です。


正面から見ると確かに丸顔ですが、
ただ輪郭だけ痩せさせればよいということではありません。

頰に加えて、鼻・顎といった部位にも着目してゆきます。

鼻は、顔面の中心にありつつ顔全体の印象を支配する重要パーツですが、
鼻スジが通っていなかったり、鼻先が太かったり、鼻柱が下方に十分出ていないと
前後方向の立体感が失われ、全体的にのっぺりとした印象になります。

よって引き締まって痩せた印象に見せるには、
一見関係なさそうですが鼻も実は重要な要素と言えます。

この方の場合、鼻先が太く丸みを帯びているため
鼻先を細く、そして前方へ高くすることを考えました。

また、顎の先端が横方向にフラットであることも
顔の縦横比からいうと横に広く見えてしまう原因です。

そのため顎も先端を尖らせることで、
より顔を細くみせることが可能ということになります。

ということで、まず輪郭については咬筋ボトックスと頬脂肪吸引を行います。

もちろん上の写真を見て分かるように、頬骨弓の外側方向への突出も実際あり、
ここを削れば顔の幅を狭くすることはより一層可能ではあります。

しかし骨削りまで検討する方は実際には非常に少ないかと思います。

よって外来の手術で短時間で終わり、しかもダウンタイムも最小で済む方法として、
筋肉(咬筋)と脂肪つまり軟組織に着目して操作を加えるのがオーソドックスな手法です。

咬筋と脂肪では、どちらか一方のみを選択される方もいますが、
それぞれが効いている場所が異なるのでどちらのほうが効果的という問題ではなく、
両方行ったほうが2つの手技の相乗効果により当然より痩せて見えます。


脂肪吸引は頰に行った場合フェイスライン付近のvolumeダウンに働きます。
すなわち上の写真の青い丸で囲ったエリア付近が痩せて、
咬筋ボトックスを打った場合はオレンジの丸で囲ったエリアが痩せます。

ボトックスの場合、脂肪吸引より外側部位のボリュームダウンに有効ということです。

つまり外側から中央にかけて連続的にスムーズなラインを形成し、
痩せて見えさせるには両方の手技が必要ということになります。

ちなみにですが、よくある患者さんからの質問で、
頬の脂肪吸引とあわせて

・メーラーファット吸引とバッカルファット切除もやったほうがいいのか?
・そもそもこの3つの脂肪除去はいったいどう違うのか?

ということをよく聞かれますので、参考までに下に図示します。


今回実際に行ったのはいわゆる頬脂肪吸引(青で囲ったエリア)のみですが、
上図で黒丸がバッカルファット切除(口腔内アプローチ)で痩せさせることの出来る箇所。

オレンジの丸で囲まれた部位がメーラーファット吸引を行った場合に
ボリュームダウンが期待出来る箇所となります。

頬の脂肪除去といっても3つの手技は狙いが全く違うということがお分かりになるかと思います。

最大限の顔やせをお考えの方は、3つ全てのコンビネーションもありかと思います。

さて話を元に戻しまして、鼻についてですが鼻先の高さを稼ぎつつ、
鼻先を細く見せるということで、鼻中隔延長術と鼻尖修正術を組み合わせています。

 



上からまず正面の術前→術後3ヶ月目

次に下方から見たところの術前→術後3ヶ月目 です。







鼻先が不自然ではないレベルでよく中央方向によくしぼり込まれているのが分かります。



 

さらに、真横から見たプロフィールにおいて
鼻先の前方への突出(projection)がよく変化したことが分かります。
(左が術前・右が術後3ヶ月目)

こちらは、鼻尖修正ではなく鼻中隔延長の効果です。

 

上は全体的な印象の変化を示します。
(左が術前・右が術後3ヶ月目)

頰の輪郭は、脂肪吸引と咬筋へのボトックス注射でやせているのが比較するとよく分かります。

顎先にはヒアルロン酸(ジュビダームボリューマー)を入れて尖らせてポイントを作っています。



 
左が術前・右が術後3ヶ月目。

斜め前方向から比較すると顎先と鼻先の変化がよりわかり安いかと思います。

顎先のヒアルロン酸は、頬の輪郭の変化とあいまって
いわゆる「逆三角形」のフェイスラインを形作っています。

個人的には、顎先はもう少し下方に向かってシャープに尖らせたかったのですが
(そのほうがより小顔効果が大きい)患者さんの希望で斜め前下方に出しているので
若干マイルドな変化となっています。

鼻については、今回は鼻先のみの操作としましたが、鼻スジに細身のプロテーゼを入れて
スジを通せばより前後方向の立体感を作り出しさらなる小顔効果を増すことが出来るかと思い
実際術前にご提案はしていますが、患者さんが希望しなかったため行ってはいません。

このように、様々な手技(オペ、非オペ施術含み)を組み合わせることで
全体として顔全体が引き締まって、小顔およびシャープな雰囲気を醸し出すことが出来ます。

たくさんいっぺんに行うとそれなりの費用とはなりますが、結果に対する満足度も
より高いものとなるのは間違いありませんので一考の価値ありです。

当院の咬筋ボトックス詳細はこちら
当院の頬脂肪吸引はの詳細こちら
当院の鼻中隔延長術の詳細はこちら
当院の鼻尖修正術の詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:頬脂肪吸引、咬筋ボトックス、鼻尖修正、鼻中隔延長、顎先ヒアルロン酸注入
費用:679,800円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:頬脂肪吸引(内出血、腫れ、血腫、頬の陥凹、左右非対称など)、顎ヒアルロン酸注入(ヒアルロン酸に対するアレルギーなど)、鼻尖修正、鼻中隔延長(血腫、傷跡、左右非対称など)、咬筋ボトックス(笑いづらさ、左右非対称など)
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ






監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士