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太い鼻を細く見せるコンビネーション(鼻中隔延長・プロテ挿入など4種)

2019年03月26日(火) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
先週に引き続き鼻の症例がありますので、見てみましょう。
少し前に行ったオペですが、目的と結果が分かりやすい症例です。

鼻全体の印象がもっさりしているので
スッキリとシャープに見せたいという希望の22歳の女性です。


 

上の写真は左斜め前と横から見たところです。
鼻先が上を向いて短い鼻であり、また鼻先の太さが目立ちます。





特に鼻翼軟骨の中間脚の部分、つまり上図オレンジ矢印の先端部分が示す部位が
横方向に突出して角張っており、かつ外側に広がっている印象です。
この部分の軟骨の処理は必須でしょう。

単純に軟骨の出っ張りを切除するだけでなく、
縫合技によって突出面を平坦もしくは凹面に変化させる手技もプラスする工夫が必要です。

鼻全体の印象を細く見せる方法はいろいろありますが、

1. 鼻尖修正
2. 鼻柱延長
3. 鼻中隔延長
4. 鼻尖耳介軟骨移植
5. 鼻翼縮小
6. 鼻プロテーゼ


などがその代表的な手技です。

基本となるのは、まず1番の鼻尖修正であり、これを中心に全体的な計画を組み立てます。

3, 4は鼻先を高く、あるいは下方に長く見せることが出来る手技のため目的自体がかぶります。
そのためどちらか一で行うのが一般的ですが、実はコンビネーションで行うこともあります。

そして今回はまさに、鼻中隔延長と鼻尖耳介軟骨移植を組み合わせて行いました。
さらに鼻スジを通すための鼻プロテーゼ(I型)挿入術も行います。


鼻先だけの細さを求める場合プロテーゼは不要ですが、
鼻全体を1パーツとしてまとめてとらえた場合、
やはり鼻スジから鼻先までのラインが一貫して矛盾無く細くつながっていれば
より女性らしいエレガントな雰囲気の演出につながります。

まとめると、今回は 鼻尖修正+鼻尖耳介軟骨移植+鼻中隔延長+鼻プロテーゼの
4つのコンビネーション・オペを行いました。

術前術後の結果を比較して見てみます。




左が術前、右が術後1ヶ月目。




横から見た、左が術前、右が術後1ヶ月目。


斜め前方から見ても、横から見ても、
より鼻の上下長が長くなり、かつ横幅が細くなったのが分かります。

鼻スジから鼻先までのラインの連続性が良い形で表現されており、
より女性らしく洗練された印象に変化しています。

鼻先の細さも無理につまんだような不自然さ、いわゆる「ピンチノーズ」のような
極端さはなくごく自然な形状をとどめています。





そして、鼻尖修正および鼻中隔延長の重要ポイントとして
鼻先の少し上のsupratip areaと呼ばれる部分(上図オレンジ矢印部分)をご覧下さい。

この部分が鼻尖修正、鼻中隔延長、鼻尖耳介軟骨移植のいずれの手術においても、
普通に行うと前方に突出してくることがしばしばあります。

しかし、このケースにおいては前方への突出は最低限に抑えられています。

つまりこの部分の処理が、
前から見ても横から見ても鼻先がシャープに仕上がって見えるための
必須条件であることを憶えておくと良いでしょう。

まあ言葉で言うのはいたって簡単なわけですが、実際にはこのように全方向から見て
バランスの良い美しい鼻に仕上げるにはそれなりの経験と細かい技術的な工夫、
術者の勘とも言うべきものが必要とされます。

※当院の各種鼻の治療は以下に詳細があります。
鼻尖修正 
鼻プロテーゼ 
鼻中隔延長 
鼻尖耳介軟骨移植 

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻尖修正、鼻プロテーゼ、鼻中隔延長術、鼻尖耳介軟骨移植 
費用:880,000円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、腫れ、感染、皮膚面の傷跡、皮膚面の凹凸、左右非対称性など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ





監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士