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ダウンタイムが短い!レーザーメスを使用した二重切開術

2020年10月05日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
二重切開術は、二重埋没術と比較すると、
ラインが外れて元の状態に戻ってしまったり、時間とともに折り込みが浅くなって
薄いラインになることがほとんどない点がメリットです。

しかし切開を伴うため、腫れや内出血などのダウンタイムが生じることを
ある程度は覚悟しなくてはならない手術です。

切開法の場合、平均すると腫れがおおよそ90%程度ひくのには
1ヶ月程度の期間を要します。
(もちろん個人差はあります)

それゆえ、いかに術後の腫れを抑えるかということが
切開式二重を行う美容外科医にとっては外せない重要なテーマです。

腫れ止め効果があるクリームや内服薬、漢方薬なども多々ありますが、
私が今まで使った中では明らかに誰にでも効果があると思えたものはありませんでした。
(人によってはかなり腫れが抑えられたケースはあるので、行う意味自体はあると思います。)

また術後のケアとして、よく瞼を冷やす、寝る時に枕を高くする、
塩分・水分の摂取を控える、アルコールや香辛料など
血管拡張作用のあるものの摂取を避けるなどといった注意点も重要ですが、
手術方法そのものにも何らかの工夫が必要では?常々考えていました。

そして、その回答の一つがレーザーメスによる切開です。

レーザーメスの何が通常の刃物のメスよりも優れているかと言うと、
切開と止血が同時進行で進むという点です。

通常、メスで皮膚や筋肉を切る際には、切った時点で出血が生じ
その後にバイポーラーや電気メスなどを使用して血管を焼いて止血をしていきます。

しかし、いったん出血させてからの止血作業という流れのため、
当然腫れと内出血が生じてきます。

一方でレーザーメスによる切開の場合、
「切開作業=止血作業」となるため出血がほとんどない状態で
切開・剥離・切除といった作業を行えるため、
手術中の腫れと内出血を最小限に抑えることができます。

手術中の内出血のいったい何が問題かと言うと、
いったん腫れてしまうことで二重ラインの形や
幅の調整や、瞼の形の調整、左右差の調整などが
難しくなってしまうという点です。

さらにレーザー切開による手術では出血が極端に少ないため、
局所に打った麻酔液が出血で流れ出てしまうこともありませんので、
手術中の痛みも格段に少なく麻酔注射を一回一回追加する必要がほぼありません。

これが手術時間の大きな短縮につながり、
そして手術時間が短縮することによってさらに腫れと内出血が少なくなるという
ポジティブなスパイラルをもたらします。

それでは実際の症例を見てみましょう。


上は都内の他院美容外科にて半年ほど前に、
二重埋没法(2点法)を行った25歳の女性です。

皮膚が厚いので、通常の2点留めでは取れてしまうことが予想される瞼です。

今回は、取れないように切開法で二重ラインを作りたいとの希望でご相談を受けました。


上はレーザーメスを用いて、皮膚切開、筋肉切除、脂肪切除などを行い、
刃物・ハサミを一切使用せず全ての作業を光(レーザー)のみによって行い、
最後に二重ラインを固定して、創を縫合し終わったところです。
(この間約20分ほど)

通常の刃物のメスを使う方法に比べて、はるかに腫れと内出血が少ないです。
(切開を行うため、腫れはもちろんゼロとは言えませんが)



そして、上が術後2ヶ月目を経過した状態の写真です。

ごく自然な仕上がりに見えます。
この時点で90%以上腫れは引いていますが、
残りの10%についてはあと1−2ヶ月はかかることが予想されます。

引き続き外来にて再診フォローを続けていますが、
今のところ前回の他院で行った埋没法のようにラインが狭くなったり、
折り込みが浅くなったりはしておりません。

二重整形や眼瞼下垂手術を切開法で考えているけれども、
術後の赤み・腫れといったダウンタイムがどうしても心配という方にとって
レーザーメスによる切開術は、今やなくてはならないテクニックの一つと考えています。

既に当院では、レーザーメス無しで目元の手術を行うことがほとんどなくなり、
元の刃物(メス・ハサミ)を使う切開オペには後戻り出来ない状態にまで
なってしまいました。

それほどまでに、この手技は優れものであると日々感じています。
二重切開法の詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重切開術(レーザー切開法) 費用:両目220,000円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、左右の非対称、感染など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士