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フェイスリフト(頰・首)手術によるリフトアップ症例

2021年07月19日(月) | カテゴリ: 美容外科, 小顔治療
顔のたるみ取り治療としては、
当院ではHIFUやレーザーなどの照射系マシンが一番人気です。

二番目として糸リフト(スレッドリフト)によるたるみ取りがありますが、
糸リフトが出始めた頃(20年ほど前)と比べると
リクエスト多いとは言えず、かつてほどの勢いはないのかもしれません。

代わって今は、
粘度の高いリフトアップ専用のヒアルロン酸などもありますので
そちらに患者様の希望が流れる傾向もあります。

当院でも様々なたるみ取り治療を取り扱っていますが、
効果面においてフェイスリフト手術に勝るものはありません。

効果は10年程度と長期間にわたり維持することができ、
なんと言っても皮膚を切除して引き上げる施術のため
後戻りが生じることはまずありません。

ただデメリットとしては、
手術時間が長い、ダウンタイムが長い、
傷跡は目立たなくなるけれどもゼロにはならないなどが挙げられますが、
40代以上の方で、効果や持続性を考えた場合は
この手術が一番お勧めであり、最も変化を出せる治療法です。


なお、あまり周知されていない事実として、
フェイスリフト手術単独で効果を発揮できるのは、
【顔の下1/3(下顔面)から首まで】であるという点があります。

フェイスリフト単独でほうれい線(鼻横)が浅くなったり、
目元が若くなったり、こめかみが引き上がるということはありません。

フェイスリフト手術による主なターゲットは、
フェイスラインのたるみ、口元のたるみ、首のたるみであるという点は、
知っておくとよいでしょう。

さらに、これに関連する注意すべき点として「症例写真」があります。

「フェイスリフト手術の結果です」と謳っている症例写真の中には、
ゴルゴライン、下瞼、上瞼、額なども含めて顔全体が
若返って見えるものもあります。

これはフェイスリフト単独手術ではなく、
ゴルゴライン・下瞼に対する注入術(脂肪・ヒアルロン酸)や
下瞼・上瞼・額のたるみとりなどを総合的に組み合わせた結果です。

フェイスリフト単独で上顔面・中顔面が若返るということはありません。

繰り返しになりますが、フェイスリフト手術のメインターゲットは
あくまで【下顔面から下方首まで】となります。

フェイスリフト手術=「顔全体が引き締まる・若返る」という
一般的なイメージは、ありがちな誤解と言えます。
その点をよくご理解頂いた上で手術を受けられることをお勧めします。


しかし、仮にそうだとしても、
フェイスリフト手術は照射系治療や糸リフト、ヒアルロン酸リフトでは
見られないようなはっきりとした効果が得られるので、
一考の価値のある治療法である点には違いありません。





上の男性は、会社経営をされている方ということもあり、
人前にでる機会が非常に多いため、普段から少しでも
若々しくありたいということでご来院された患者様です。

この方には、日帰りの全身麻酔(デスフルラン使用)にて
フェイスリフト単独手術を行いました。

なお全身麻酔の場合、術中の意識は完全にありませんので
必要な部分へ最大限広範囲にアプローチすることで
よりしっかりした効果を出すことが出来ますが、
全身麻酔には不安があるという際には
静脈麻酔(点滴麻酔)で対応することも可能です。
術前カウンセリングでそのように医師にお伝えください。

これらの麻酔による違いですが、
全身麻酔は、手術中に完全に意識がないため
痛みの面で楽であるというメリットがあります。

一方静脈麻酔は、麻酔の深さの関係上
術中の痛みが全くのゼロとは言えないのですが、
意識がある関係で出血面においてより少なく済むため
術後の内出血と腫れが少ないなどの良さがあります。

どちらを選んだにせよ、
当院の方式では入院の必要はなく手術当日に帰ることが可能です。






上は術前と術後4ヶ月目の状態です。

あご回りのフェイスラインのガタつき(Jowl変形)が
スッキリと滑らかなラインに代わっており、
マリオネットラインと口角のしわとたるみが改善しています。

術前は頬の肉が下方に落ちており、
いわゆるブルドック状のだぶつきが目立ち
老け顔の原因を作っていますが、
これらが解消されスムースな直線状の輪郭となっています。

当院で行うフェイスリフト手術では、
単純に皮膚を上方に引っ張って切除縫合するだけでなく、
顔面浅層の筋膜組織であるSMAS(Superficial musculoaponeurotic system)も
耳前部から口元近くまで広めにアプローチし
上方と外側方向にしっかり引っ張って固定することで引き上げています。

また、SMASの一部を短冊状に処理し、
耳の後方を固定源として引きあげる(ストリップ・サスペンジョン)など
テクニック面でも様々な調整を行うことによって
さらに滑らかなフェイスラインに仕上がる工夫を行っています。








左横方向から見てみましょう。
上が術前と下が1ヶ月目の状態です。

顎下のたるみがしっかり取れて、
下顎の輪郭(いわゆるフェイスライン)がシャープに
変化していることが分かります。

耳回りにできる傷跡は、この髪型だと分かりません。

実際には傷跡が目立たなくなるまで6ヶ月ほど時間がかかりますので、
この手術を受ける準備として、あらかじめこの方のように
もみあげ部分を少し長めに伸ばしておくと良いでしょう。






続いて斜めから見た状態です。
上から、術前・下が術後4ヶ月目です。

術前は、首と顎の境界ラインが
あいまいでぼやけたような感じに見えますが
術後は、シャープな逆三角形or卵形(oval shape)とも言える
形状となっており、より若々しい雰囲気です。

今の段階でも十分な効果が出ていますが、
時間が経つと徐々に皮下の傷が収縮しながら治癒していくため
さらにたるみが解消されてリフトアップ効果が増強されます。

この方の場合は、全身麻酔下にて手術を行ったため
腫れがひくまでにおよそ1ヶ月を要しましたが
静脈麻酔を使うなら、2週間ほどの腫れで済ませることも可能です。

糸リフト(スレッドリフト)や照射マシンによる治療では
リフトアップ効果が物足りないと感じている方には、
仕事などのスケジュール調整がつくようでしたら
フェイスリフト術によるたるみ治療はぜひおすすめしたい施術です。
ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
フェイスリフト手術の詳細はこちら


<本ブログの症例に関する情報>

治療名:フェイスリフト手術(頬・首リフト) 費用:1,320,000円(全身麻酔代込) 
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、出血、血腫、皮膚壊死、知覚麻痺、顔面神経麻痺、傷跡、ケロイド、左右非対称など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士