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咬筋(エラ)ボトックスはBNLSの効果に劣るのか?

2016年12月19日(月) | カテゴリ: 切らない小顔治療
咬筋ボトックス(エラボトックス、小顔ボトックスとも言います)は、小顔目的の注射治療です。

効果がほぼ100%約束されている治療のため、本来大変おすすめしやすい治療ですが、
最近は小顔注射のBNLS注射の人気に圧倒され、以前ほどは出ていない印象があります。

当院だけの現象なのかもしれませんが、余分な肉=脂肪ということを意識される方が多く、
筋肉を痩せさせるほうが手っ取り早いという旨を説明してもなお、BNLS注射を選ぶ患者さんが多いです。

また咬筋ボトックスの人気がないもうひとつの理由として、
しわ治療におけるボトックスへの風評被害が広まっていることも原因のように感じます。

正しい適正量を、正しいテクニックで施術する限りにおいては
しわ治療でトラブルになることはまずないはずですが、
必ずしもそのように行われていないということがあろうかと思います。

咬筋(エラ)への注入で私が用いているボトックスの量は、
女性なら片側25単位が通常量で、かなり筋肉の発達した方で、片側30単位。
男性でも片側25単位が通常量で、かなり筋力が強い方で、片側40単位がよいところだと思っています。

片側50単位を超えると口角を上げる筋肉に影響が出る可能性があります。
つまり副作用として、笑う表情が作りづらいという症状がこの量から出てくることがあります。

テクニックとしてはあまり注射をする回数を多くせず、
咬筋の深い所へ筋肉の裏側から効かせるように打っています。
浅いところに打つと筋膜を伝って口元の表情筋の方へ流れる懸念があるからです。

下に典型的な症例を示します。

横方向に張り出したエラをなくして、
ほっそりとした小顔になりたいとして当院を受診された38歳の女性です。



かなり咬筋の発達した方ではありますが、
女性ですので片側25単位、両側で計50単位の筋肉注射を行いました。
(米国アラガン社製・ボトックスビスタを使用)

そして、下が6ヶ月後の状態。


薬による治療ですので、効果の持続期間にはかなりの個人差があります。

一般的には、筋力低下が起こるのが3日から7日、小顔効果が現れるのが1から2ヶ月後であり、
効果が最大値に達するのが3ヶ月目です。

そして3ヶ月を超えるとゆっくりと効果が落ち始めて、
6ヶ月くらいで効果が消えて元の状態に戻るのが一般的です。

しかしながら、人によっては上の方のように6ヶ月たった後も効果が持続している場合がありますし、
1回の治療だけで効果が定着してしまった方もいらっしゃいました。

しかし、一般的には効果が定着かあるいはそこまでゆかなくて、
数年単位で効果が持続するようになるまでには経験上4ヶ月から6ヶ月ごとに
3回から5回の施術が必要であるケースが多いです。

よくBNLSを希望される方で、
BNKSは脂肪が溶けるとリバウンドがないし効果が永続するけれども、
ボトックスの場合半年で元に戻ってしまうという理由から、BNLS注射を選択する方が
いらっしゃるわけですが、ボトックスでも一生6ヶ月ごとに打たないと効果を
キープ出来ないという分けではないのです。

小顔と言えばもはやBNLSが全盛期の時代ですが、筋肉へ対する作用はボトックスが確実ですので、
筋肉や脂肪の状態にあわせてボトックスとBNLSと組み合わせることによって
さらに大きな効果が期待出来ます。
ボトックスによる小顔注射の詳細はこちらです。
※エラ(咬筋)ではなく脂肪が気になる方はBNLS注射がおすすめです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:小顔ボトックス治療 費用:55,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、表情筋麻痺など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士