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シンプルだけれども効果的な目元若返り治療

2017年01月23日(月) | カテゴリ: 上まぶたのくぼみ・たるみ
目元の老けた印象を改善したいという患者さんの中でも、
上まぶたのたるみを何とかしたいというケースはかなり多いです。

上まぶたのたるみは、加齢により組織内のコラーゲンやエラスチン、
ヒアルロン酸、水分などが減少して皮膚がゆるんで伸び、
かつ重力に抗しきれずに下方に引っ張られて上から垂れ下がってくることで生じます。

著しい場合は、視野にかぶさり黒目の見えている面積が縮小してしまい、
皮膚性の眼瞼下垂とも呼ぶことはできるかもしれませんが、
そこまでゆかなくても、二重ラインが狭くなったり、ラインのカーブがガタガタと
角張っていびつな形状になって老けた目元を印象づけます。

さらに、加齢によって上まぶたのくぼみがこれに合わさると、
まぶたの内側では二重ラインが広がっているにもかかわらず
外側では逆にたるみにより二重ラインが狭くなるため、
いわゆる三角形の二重が形作られ、典型的な老化した目元の雰囲気を醸し出します。

このような場合に、当院でまず最初に勧めるのは、
二重埋没法で上まぶたの皮膚の外側の部分のみを上方にもちあげる
上瞼リフトアップ術です。

しかしながら、二重埋没法は皮膚にたるみがあると外れて元に戻りやすかったり、
糸が掛かっている部位とそれ以外の部分で微妙な角が生じて滑らかなカーブが作れなかったりする
というデメリットがしばしばあります。
これは、皮膚のゆるみの程度が強いケースで特に生じます。

こういったトラブルを回避する目的で、まぶたの外側にかぶった皮膚を
わずか1, 2mm幅で良いので切除するという皮膚たるみとりのプチ手術があります。

切除というと、腫れや内出血などダウンタイム(回復期間)が心配する方が多いですが、
この場合は、二重切開法や眼瞼下垂手術のように筋肉(眼輪筋)を切ったりせずに、
表層の皮膚のみを切って縫合するだけなので、腫れはかなり軽度で済みます。

二重埋没法 プラスアルファの腫れと言っても良いのではないでしょうか。

腫れが引くのはだいたい1~2週ですので、
その間はメイク、眼鏡でカモフラージュするか、片目ずつ手術を行い、
手術を行った側の目の腫れが引くまで眼帯で隠すという手もあります。

また切除する皮膚の量(幅)によって二重幅のコントロールも出来ますので、
手術中に鏡を患者さんに持ってもらい二重の様子を確認して頂きながら、
二重幅と形を確認調整しつつ手術は進行します。
こちらで一方的にデザインを決めて、終了ということはあり得ません。

実際の症例を見てみましょう。
下は、「上まぶたのたるみがうっとおしいので何とかして欲しい」というリクエストで
当院を訪れた62歳の女性です。

 
目の開きは決していいとは言えませんが、切開の眼瞼下垂手術までは考えておらず、
また、視界に皮膚がかぶさって視界が狭くなっているわけでもありません。

あえて言うなら、加齢により二重ラインの内側が幅広く、
オレンジの三角の矢印が指し示す部位で皮膚が上からかぶさっていることが
目元が老けて見える原因の一つと考えられます。

出来るだけ最小限のダウンタイムで目元をより若く見せたいとのことでしたので、
シンプルな上瞼外側の皮膚切除を勧めました。

  上は、術後約1ヶ月目の状態です。
別人のような目元にはなっていませんが、なんとなく以前より目元が若く見えます。

今回の施術では、この「なんとなく」というのがポイントです。

オレンジの三角形の先端部付近の余分な皮膚が切除されており、二重ラインが広がっています。
このように、写真で比較すれば充分に変化は確認できますが、
おそらく周囲の人が気づかないくらいのさりげない、
わずかな変化により目元を若返らせることも出来ます。

年配の方の場合は特に、あまり極端な変化を好まれる方は少なく、
このような微妙な変化を加える手術の方がニーズにあっていることが多いです。

今回の患者さんも大変満足されて、ブログで写真を使用したいとご相談したところ
こころよく二つ返事で引き受けて下さいました。

なお、やはりどうしても切開手術に抵抗があるという場合は、
かなり皮膚のゆるみの強い症例以外でしたら切らない埋没法による上瞼リフトでも
ほぼこれに近い結果が出せることがほとんどです。

また当院では、一切手術をせずに上まぶたのたるみを改善したいという方のために、
レーザーによる目元の若返り治療のご用意もあります。

当院が取り揃えているレーザーによる上まぶたのたるみ改善治療としては、
ダウンタイムのかかる方から順に、

1.一週間ほどの小さな細かいカサブタと腫れ→ マドンナリフト(炭酸ガスフラクショナル・レーザー)
2.わずかな赤みと目に見えないレベルのカサブタが数日→ アイコンによるフラクショナル・レーザー
3.わずかな赤みのみ1日→ VビームIIによるレーザーフェイシャル
4.一切ダウンタイムなし→ ロングパルス・ヤグレーザー

と、4パターンのメニューをご用意しています。

ダウンタイムが少しあるものは1回でも効果が実感できますが、
ダウンタイムのほぼないものに関しては、
効果が得られるまで3回~10回など複数回の施術が必要です。

このように、当院では目元の治療に関して
患者さんのご要望に応じて手術、注入、レーザーなど多種多様なご提案が出来るのが特徴です。

今後も目元治療には、特に重点的に注力してゆきたいと思います。

皮膚切除による上まぶたのたるみ取り詳細はこちら
切らない上まぶたたるみ取りはこちら
レーザーによるたるみ治療全般についてはこちら


<本ブログの症例に関する情報>

治療名:上瞼たるみ術(皮膚切除)
費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、左右差、皮膚の傷跡、再発など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士