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月に一度でも効果あり・当院オリジナルのレーザートーニングの照射法

2017年09月04日(月) | カテゴリ: しみ
しみ取り治療には、様々な方法がありますが

こと照射系治療(レーザー・光系治療)に限って言えば、
当院でメインで使用しているのは

・フォトフェイシャル
・レーザートーニング
・Qスイッチレーザーによるピンポイント照射(ルビー、ヤグ)

の3つが主役と言えます。

例外を除いて、どの治療も何回かの施術が必要になってくることが多いわけですが、
それぞれの治療法によって、治療のインターバルは全く異なっています。

およそ以下のようなイメージです。

・フォトフェイシャル :1ヶ月に1回
・レーザートーニング :1~2週に1回
・Qスイッチレーザーによるピンポイント照射 :3~6ヶ月に1回

しかし、上はあくまで照射機器のメーカー推奨の治療間隔であり、
特にレーザートーニングに関しては、クリニックで行っている(もしくは推奨している)
治療間隔には実際はかなりのばらつきがあるようです。

当院では、以前はレーザートーニング10回コースでは
最初の5回は集中的に1週に1回、後半の5回は2週に1回程度が理想的として
患者さんに勧めていました。

そして、トーニング10回コースが終了して
まとまった結果が出た後は、1ヶ月に1回ないし2ヶ月に1回を
メンテナンス照射として行っていました。

とはいえ、患者さんの都合もありますので全てが計画したようにゆくわけではなく、
中には忙しくて頻回に通えない方などの場合、最初から最後まで1ヶ月に1回の照射
となってしまった場合もあります。

では、一般に推奨されているインターバルと比較して、
「1か月に一度」などの間延びした間隔であっても果たして同じような効果は
得られるものでしょうか? 


答えはイエスとも言えますが、ノーでもあります。


あくまで1~2週に1回の治療が最速で結果が得られるという考え方を
依然として支持するものの、実は、月に1回程度の治療間隔であっても
根気よく照射を続ければ結果が出せるケースが結構あります。


ですから、忙しくて1~2週間に1回の頻度でクリニックに通うのが
仮に無理であっても、レーザートーニングをあきらめる必要は全くありません。

下は、しみ治療を希望されて来院された51歳女性の治療開始前の写真です。

20170904_01 20170904_02
両頬部の肝斑に加え、点状・斑状の日光性色素斑(日光斑)、
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)が混ざっている、しみの典型例の一つです。

そして、月に1回のレーザートーニングを繰り返し、
9回目が終了した時点の写真が下です。

トーニングとしては、かなり長期スパンに渡る治療ですが、
通常のトーニングに比べると低頻度つまり長いインターバルで行った治療と言えます。

20170904_01 20170904_03
20170904_02 20170904_04
左の列が照射前、右が治療後の写真。

当初1~2週に1回の照射を勧めて治療を開始したものの、
ご本人の都合により間がのびのびとなり、結局1ヶ月に1回程度の照射となりました。

9ヶ月かけて、わずかに肝斑を残しますが、かなりの部分の日光斑が取れ、
ADMも薄くなった印象です。

全体的なスキントーンもアップして、明るくなっています。

さて、ここで診療記録を見て気がついたのですが、
このケースは、通常の2Jから3J、6mm径で行うレーザートーニング単独照射ではなく、
当院式のQYAG1064nmの高出力ピンポイント照射を通常の照射方式に組み合わせる
当院オリジナルのトーニング(M式トーニング)治療での施術でした。

つまりこの方式で行った場合、
月に1回という照射頻度でもかなりの成果が上がることが分かりました。

今までM式トーニングは、2週に1回や、通常のトーニングの治療中に
2~3ヶ月に1回差し込むなど様々な方法を試してまいりましたが、
実は1ヶ月に1回という間隔がよい可能性が出てまいりました。

忙しくて1~2週間に一回のペースで来院できない方であっても、
月に1回なら何とかなりそうという場合には、
このようなレーザートーニングの照射方法があっているかもしれません。

今まで定期的に来院できずにレーザートーニングを諦めていた方や
他院で治療をおこなったもののなかなか効果を得られなかった方など
是非一度お試しください。
当院のレーザートーニング詳細はこちらです。


<本ブログの症例に関する情報>

治療名:レーザートーニングによるしみ治療 費用:22,000円/回 1ヶ月毎に9回照射
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ



監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士