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ピコレーザーで日光斑(しみ)を取りまくる

2018年08月05日(日) | カテゴリ: しみ
前回のブログで、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)を
ピコレーザー(ピコシュア)で取った症例をご紹介しました。

ちなみにピコレーザーの場合、ADMよりも簡単に取れるのは
日光斑(日光性色素斑)・ソバカス(雀卵斑)です。

わずかなカサブタを生じることがありますが、
フォトフェイシャルで生じるような薄いカサブタのため
化粧でのカバーが可能ですしダウンタイムが非常に短くて済むのが特徴的です。

特に、色の濃い日光斑除去はピコレーザーの真骨頂が発揮されるタイプのシミです。

全てのしみのレーザー除去において共通して言えることですが
しみは、濃ければ濃いほどレーザー治療への反応性が良いです。
(アザ、刺青については、話は別ですが…)

むしろ逆に、薄いしみをダウンタイムなく取る方が、実は難しかったりします。

さて、2018年今年初めに当院にてピコシュアを導入した際にモニターとして、
しみ治療を開始した方の結果が上がって参りましたので、見てみましょう。










今までしみ治療を受けた事がなく、
若いころからあまり日焼けを気にしないで対策を怠ってきたところ、
年齢が進むにつれて紫外線によるしみ(日光斑)が頬・鼻に多数生じてそのままの状態です。

元々肌の色がそれほど白い方ではないことと、
余りに多くの日光斑が見られるために背景に肝斑があるかどうかは判断不明な点ではありますが、
治療の経過の中でそれは見極めるとして、ピコシュアによるスポット照射と
フラットレンズを用いたトーニング照射を1ヶ月に1回ごと5回繰り返しました。
















左右とも、上が施術前、下が施術後です。

全て完全に取り切れたとは言えませんが目立つ点状・斑状のシミがかなり取れて、
患者さん的には「今までファンデでシミを隠せなかったけれども
ほとんど隠せるようになってメイクが楽になった。」とのコメントを頂きました。

この後、トーニングとフラクショナルを組み合わせるなど
フェイシャル施術により残った色ムラを整えさらに肌を磨き上げてゆくことを計画していましたが、
カウンセリングの中で、目立つシミが取れたことでもう十分満足との雰囲気を感じ取ったため
いったん治療をここで中止としました。

ピコシュア導入初期の治療例のため、条件設定の調整などに時間がかかり
上の結果を得るまでに5回(つまり5ヶ月)もかかってしまいましたが、
今は条件設定がかなり煮詰められてきたため、おそらく1回の照射でも
上と同じ程度の結果を出すことが可能です。

しみ取りは、Qスイッチレーザー(ルビー、アレキ、ヤグ)のスポット照射では
1ヶ月後に色素沈着が来て落ち着くまでに3~6ヶ月など長期間を要することがありますが、
ピコレーザーの場合、さすがに色素沈着のリスクがゼロとは言いませんが、
仮に生じてもほぼ数週間で色は薄くなってきます。

ダウンタイムがゼロもしくは、かなり短い期間で済むようになってきたため、
従来のQレーザーによる治療に対して高いハードルを感じていた方にも
ピコレーザーはかなり受けやすい治療手段だと思います。
ピコレーザーの詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:ピコレーザー/スポット照射+ピコトーニング(ピコ美白Aセット)
費用:1回 33,000円 (シミの個数による)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:色素沈着、熱傷、水疱形成、白斑の発生、肝斑の悪化など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ



監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士