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ダウンタイムのない美肌治療「メソアクティス(エレクトロポレーション)」

2018年08月21日(火) | カテゴリ: しみ
美肌・美白治療といえば、レーザーや光治療が現在は主流ですが、
これらの他にも、軟膏・クリームなどの外用薬を皮膚面に直接塗布したり、
電気的なエネルギーを使って皮内に薬剤を浸透させる方法などもあります。

内服(サプリ、日焼け止めなど)や美肌注射・点滴によるスキンケアも
あると言えばありますが、やはり直接肌に作用させる治療を主軸とし、
美容内科的なメニューはあくまで補助的な役割と位置づけられることが多いです。

一方で美容医療初診者の方にとっては、
沢山メニューがあるので何から始めたら良いのか分からないということを
外来で言われることが多いのですが、人によってそれぞれニーズが異なるため、
当院では美容内科メニューから最新のレーザーまで幅広い治療法を用意しています。

そして美容医療にそれほど慣れ親しんでいない方においては、
レーザー治療や注射治療は、痛みや肌に対する負担・ダウンタイムが
多少なりともあるためによりライトな治療を求める方も中にはいらっしゃいます。

そのような場合は「針を使わない美肌注射」と言われる
イオン導入・電気穿孔法などの方法は一つの選択肢になり得るかと思います。

当院では開業以来、イオン導入機として岩城製薬製とエンビロン製の
2ラインを使用していましたが、今年始めに、イタリア・マイクロラボ社製の
エレクトロポレーション(電気穿孔法)のマシンを新たに1台導入しました。


「メソアクティス」という、エレクトロポレーションのマシンとしては
トップクラスの性能を誇る高性能モデルです。

エレクトロポレーションとは、特殊電流を皮膚面に流すことで
皮膚を構成する細胞の細胞膜に一過性の(一時的な)穴を開けて、
皮膚面から美肌成分を深部まで浸透させる方法です。

同じようなコンセプトのイオン導入に対して、
より大きな分子量の有効成分を皮膚内へより多く大量に導入出来るようになっています。

マイクロラボ社のデータでは、
イオン導入法の約10倍から20倍の有効成分の浸透率を得られるということになっています。


上が当院のフェイシャル・トリートメントルームに常備されている
メソアクティス本体の写真です。

皮膚面から、導入出来る薬剤・有効成分としては、
ビタミンC,ビタミンA,トラネキサム酸、アルブチン、アルジルリン、
ヒアルロン酸、コエンザイムQ10,ビタミンB12などがあります。

上の写真に写っている、マシン本体の下に並んでいる茶色い小瓶が
それらの薬剤ということになります。

それぞれの薬剤ごとに、しみを薄くしたり、皮膚にハリ・ツヤを与えたり、
にきび跡の赤みを取ったり、毛穴を引き締めたりなど様々な肌によい効果が期待出来ます。

治療の流れとしては、まず洗顔・メイクオフして頂き、肌のpH調整をします。
次に皮膚へジェルを塗布して、ペン型プローブで皮膚面をなぞるように動かします。

これにより薬剤が皮膚に浸透させやすくします。

そして、ローラー型のプローブを皮膚上で転がすようにして
有効成分を皮膚面上から皮内に浸透させ導入させます。
(これがこの治療のメインパートです。)

さらに必要に応じて、オプションの薬剤を塗布して導入します。

最後に、ビタミンCを含むパックをすることで肌を鎮静します。


上が実際に施術を行っている様子です。

全行程20分前後の施術であり、痛みがほぼなく、
腫れや赤み・内出血などのダウンタイムを要する副作用がまず出ません。

したがって、もちろん術後にメイク、洗顔、入浴などの制限も一切ありません。

レーザーを一切用いず、この治療単体でシミや肝斑がかなり薄くなったり、
赤ら顔の赤みが軽減したというケースをこれまで既に数多く経験してまいりました。

レーザー・光治療(フォトフェイシャル)をあまり好まれない方向けに
美白・美肌治療として用いることが出来ると述べましたが、

上記のようにメソアクティス単独治療として行う場合の他に、
レーザー・光治療(フォトフェイシャル)との組み合わせて行うことで
相乗効果を狙うという使い方もむしろ一般的です。

特に肝斑治療において、
Qヤグレーザーのレーザートーニングやピコレーザーによるトーニングを行う場合、
前処置としてトラネキサム酸・シナール・ユベラの内服治療を2ヶ月から3ヶ月行い、
皮膚の慢性炎症をある程度抑えるなどして、下地を整えてからレーザー治療を行う
クリニックも多いかと思いますが、

この期間に内服だけでなく
メソアクティスによるエレクトロポレーションを2週に1回で4回など行うと、
その後に行うレーザー照射により肝斑やしみが悪化したりするのを予防しつつ
さらにレーザー治療によるシミの抜けを良くする効果が得られるとして
当院では行うことが多いです。

また、このようにレーザー治療前の前処置としての使い方の他に、
レーザー照射と同時にコンビネーションでメソアクティスを行うのも良いでしょう。

レーザーで一定のまとまった効果が得られた後に、治療結果を維持する目的で
メソアクティスを2週に1回や、1ヶ月に1回などの頻度で通われている方もいます。

肝斑は、治療してせっかく取れても、油断してケアを行わずに1年以上放置すると
いずれは再発してくることもよくあります。

また紫外線によるしみ(日光斑)治療の場合においても、
皮膚の中に加齢によっていずれ表面に出てくるであろうしみの種のようなものが
多数埋まっているようなケースでは、継続的なケアが必要なケースもあります。

しみの再発予防の手段として、レーザー治療を継続し続ける、
トラネキサム酸の内服を継続するというのもありなのですが、
レーザーには痛みが伴いますし、薬を毎日飲み続けるのが苦手で大変という方には
より肌に負担がなく続けやすい施術であるメソアクティスがあっていると思います。

しみ治療以外であっても、通常のスキンケアの一環として、
肌が最近衰えている、毛穴、赤みが気になるなどでも単体治療として
定期的に続けることでかなりの肌質改善効果が得られる治療として好評を頂いております。

興味のある方は、一度是非ご相談ください。
当院のメソアクティス治療の詳細はこちらです。



監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士