首にできる無数の小さいなイボは、皮膚老化のサイン。
取り去ることで若々しく滑らかなデコルテを取り戻せます。
年齢とともに首に沢山生じる小さなツブ状の出来物は、俗に「首イボ」と呼ばれますが、正式名称は、軟線維腫、soft fibroma, アクロコルドン、スキンタグなど様々で、よくある皮膚の良性の出来物の一つです。
色は、肌色から褐色、黒みを帯びたものまで幅広く、形状は皮膚面からドームに生えているものに加えて、有茎性つまり茎のある細長い形の場合も多いです。これらによって、首やデコルテを触った時に凸凹が気になってしまったり、またビジュアル面で老けた印象を見る人に与えてしまうため除去を希望されるケースが多くあります。
首イボ除去の治療はいたってシンプルで、麻酔クリームを30分ほど塗って効かせた後に、ハサミでの切除や電気分解、炭酸ガスーレーザーなどの物理的エネルギーによる除去が一般的です。
当院では、茎のある細長いものについては、鑷子(ピンセット)でつまんで切除し、ドーム状のものはハサミでの切除が困難なため、電気分解法を併用するという方法をとっています。
また、一つの部位に多数生じるタイプのイボとして首以外の場所でよくあるのが、腹部や背中に多数生じる褐色の突起です。こちらは脂漏性角化腫(脂漏性角化症、老人性疣贅、セボケラ)と呼ばれるもので、同じく非常にありふれた外来でよく見かける皮膚良性腫瘍の一つです。これらの治療法は、電気分解法、炭酸ガスーレーザーによる除去が一般的です。麻酔は、サイズの小さいものについては麻酔クリームでも充分ですが、ある程度サイズの大きいものについては局所麻酔を用いることもあります。