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鼻スジのわずかな歪み・うねりを整えるプロテーゼ術

2023年09月04日(月) | カテゴリ: 鼻整形
プロテーゼは、以前ほど鼻の美容整形で使用されることが減りましたが、それでもやはり鼻の造り(構造)をしっかりと整えたいという際には現在でも使用することがあります。

今回は、プロテーゼによって鼻スジを高くしつつ、さらに鼻スジのわずかな歪み・うねりを整えた症例をお見せしたいと思いますが、症例紹介の前に鼻プロテーゼによる効果について少し解説したいと思います。


プロテーゼによる鼻整形術では、主に3つの効果が期待出来ます。

・鼻スジを高くする
・鼻スジを細く見せる
・鼻スジの歪み・うねりを整える





基本的にプロテーゼは「鼻スジ」をターゲットとした手術であり、鼻先に変化を加える施術で使用することはありません。日本の美容医療がまだ発展していなかった黎明期には、「L字型プロテーゼ」という鼻先にも変化を加えることができるプロテーゼが使用されていましたが、L字型プロテーゼは色々と問題も多かったため現在は使用されることはほとんどなく、鼻中隔延長やコルメラーストラットを含む軟骨移植系の手技に取って代わられています。

鼻先については上に述べた通りプロテーゼが使用されることはほぼなくなりましたが、鼻スジについては、自家組織を使うよりシリコンプロテーゼを使った施術のほうがメリットがあることが多いです。

自家組織を使った場合、鼻スジの両側のキワの立ち上がりが曖昧になったり、一部の組織が術後に吸収されたり、肋軟骨移植のように曲がったり硬くなったりすることがあるためです。また、自家組織による鼻スジ形成の場合は、プロテーゼなどのシリコンを使用した手術よりも価格がどうしても高くなりがちですので、その点でも患者様にとって負担が大きくなります。

ネットの情報などを見ると、「プロテーゼによる鼻整形は、術後に定期的なメンテナンスや入れ替えが必要」といった記載も見受けられますが、こちらは完全に間違った情報です。鼻スジにプロテーゼを挿入した場合、術後に何かしらのトラブルが発生しない限り、入れ替えは一切必要ありません。(ちなみに当院では、鼻プロテーゼによる感染などのトラブルは今まで1例もありません)

最近は異物を入れることに抵抗を感じられる患者様も増えておられますが、上のような理由から、鼻プロテーゼ術は現在でも出番が多い手術のひとつです。

早速ですが、今回の症例をご紹介します。
鼻スジを高くすると同時に、鼻スジが波打ったように歪んでいる(うねっている)のをまっすぐにしたいとご相談に来られた26歳の女性です。このような際にはプロテーゼ術がまさにお勧めで、施術によって鼻に高さを出すと同時に、まっすぐに整ったラインの鼻スジを形成することができます。

今回はプロテーゼとあわせて、鼻先にも高さを出すために耳介軟骨移植を同時に行っています。鼻スジを高くする施術を行った際にしばしば起きる現象として、相対的に鼻先が低く見えてしまうことがあるためです。これはプロテーゼに限ったことではないのですが、鼻整形は「どこかを出せば(高くすれば)必ずどこかが低くなる(見える)」のが基本的な考え方にあるため、手術計画を立てる際にはこの部分を考慮する必要があります。





術後は2か月目の状態です。
プロテーゼを挿入したことで鼻スジにしっかりと高さが出ていますが、同時にご本人が気にされていた鼻スジの歪み(うねり)が改善されて、まっすぐの美しいラインに変化していることにご注目ください。

鼻先上部の凹み(supuratip break)については、意図的に作りたいという方と逆に鼻先までまっすぐなストレートなラインにしたいという患者様がおられます。この辺りは好みの問題ですので正解はもちろんありません。

当院では手術中に仕上がりを患者様ご自身に確認していただく工程を盛り込んでおりますので、この時点(手術中)に気になる点があればミリ単位で細かく修正することが可能です。鼻形成術は、ほんのわずかな違いであっても、術後の仕上がりイメージに大きな差が出ることが多いです。できるだけ理想に近い鼻を形成したいという際には、お気軽にご相談ください。
当院の鼻プロテーゼ術詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:①鼻プロテーゼ術 ②鼻先耳介軟骨移植 費用:①鼻プロテーゼ術 220,000円 ②鼻先耳介軟骨移植 220,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、左右非対称、傷跡、血腫など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士