鼻整形


鼻を高くする手術(隆鼻術)では、手技の手軽さやダウンタイムの少なさから注射による方法が現在は人気があります。
しかし、注射による注入物で高さを出す方法の場合、簡便ではあるもののいずれは分解・吸収されてしまうため高さが元に戻ってしまうというデメリットもあります。さらに注射の場合、出せる高さに限界があるため、かなり高くしたい方にはプロテーゼ挿入手術をお勧めしております。
また、鼻先のデザインに関しては、注入物やプロテーゼといったアプローチでは自然に仕上げることが難しく、自身の軟骨を耳から採取し移植することで形を変える手法が一般的です。
その他、ダンゴ鼻を細く見せたい、小鼻を小さくしたい、鼻先を下に向けたい、下に垂れ下がった鼻先を上に向けたい、ワシ鼻を治して美しいプロフィールに見せたいなど、それぞれの悩みにきめ細かく対応した治療法を取り揃えています。形成外科医、美容外科医として20年の実績を積んだ院長が診察から手術、アフターフォローまで行います。デザインにこだわりたい方、ダウンタイムをできるだけなくしたい方、お気軽にご相談ください。
※「だんご鼻」「あぐら鼻」「にんにく鼻」など、鼻の名称としてよく使われる俗称について、それぞれの特長や治療法についてまとめてみましたので、あわせてこちらもご覧ください。
鼻のお悩み別施術法
お悩みの部位から施術法をお選び下さい。
1.鼻筋

「鼻を高くしたい」「鼻筋を通したい」というご相談は、当院における鼻整形の中でもTOP3に入る内容です。また「鼻筋の高さ」だけではなく「鼻筋の太さ」に関するご相談も多く、鼻筋を細くすることでシャープな印象を与えることができます。当院では注入術から手術まで幅広く取り扱っています。その他、わし鼻の改善、鼻をまっすぐに見せるといった施術も行っています。
関連する施術一覧
鼻筋を高くしたい
- ヒアルロン酸注入
- レディエッセ注入
- プロテーゼ挿入術
- オーダーメイド・
鼻プロテーゼ手術 - 自家組織による隆鼻術
(肋軟骨、耳介軟骨、側頭筋膜など) - 肋軟骨移植
- 耳介軟骨移植
- 耳介軟骨移植+側頭筋膜移植
鼻をまっすぐに見せたい
- 斜鼻修正手術
- 鼻骨骨削り(ハンプ削り)
- 鼻骨骨切り術
- 鼻すじ形成
わし鼻を治したい
鼻筋を細くみせたい
- ヒアルロン酸注入
- レディエッセ注入
- 鼻プロテーゼ挿入術
- オーダーメイド・
鼻プロテーゼ手術 - 鼻尖修正
(鼻先の上方を細くしぼる) - 鼻尖耳介軟骨移植
- 鼻中隔延長
- 鼻橋部耳介軟骨移植
- 鼻骨骨切り術
- 鼻すじ形成
- 鼻背縮小
鼻筋を低くしたい
- 低鼻形成
2.鼻先

鼻先については「鼻先の高さ」と「鼻先の向き」に関するご相談を多くいただきます。鼻先の高さや向きの調整には、自家組織を使用した外科手術の他、スレッドリフトによる施術、オステオポールなどの人工軟骨(PCL)を使用した施術があります。当院では耳介軟骨や肋軟骨などの自家組織による手術を行うことが多いですが、体の他の部位に傷を付けたくない場合に、PCLやPDSなどの人工を使用することもあります。お一人ひとりのご希望にあわせて個別に対応しています。
関連する施術一覧
鼻先を高くしたい
- 鼻尖耳介軟骨移植
- 鼻中隔延長
- 自家組織による隆鼻術A
(肋軟骨移植) - 自家組織による隆鼻術B
(耳介軟骨+側頭筋膜移植) - フレックスノーズ
(クレオパトラノーズTM) - オステオポールによる鼻尖形成
高すぎる鼻先を
低くしたい
- 鼻尖短縮
- 低鼻形成
鼻先を細かく調整したい
- 鼻尖縮小
- 鼻尖拡張
- 箱鼻修正(鼻尖修正)
鼻先を下に向けたい
鼻先を上に向けたい
鼻柱(鼻の穴の間)を
下に出したい
鼻柱の筋(影)を
修正したい
- 鼻柱溝形成
- 鼻柱溝修正
3.小鼻

「小鼻の修正」と「だんご鼻の修正」は、一見どちらも同じ鼻の整形術に感じるかもしれませんが、この2つは厚みが生じている鼻の部位が異なっているため、当院では完全に別の術式による修正術を行っています。
また「だんご鼻を改善したい」という際には、「鼻先を細くする」「鼻先を高くする」の2つの要素が絡み合ってくるため、どの程度のバランスに仕上げたいかによって最適な施術法を選択しています。(複数の施術を組み合わせることもしばしばあります)
このように、一人ひとりの鼻の状態にあわせ細かく施術法をカスタマイズした上で手術を行っている点が当院の特長です。
関連する施術一覧
だんご鼻を治したい
(鼻先を細くしたい)
だんご鼻を治したい
(鼻先を高くしたい)
4.鼻の穴

鼻の穴に調整を加える際には、小鼻を縮小する・鼻先の向きを変える・鼻の穴の縁(鼻孔縁/びこうえん)に変化を出すことで希望の形に修正することができます。わずか数ミリの違いでも印象が大きく変わる部位のため、様々な術式の中から一人ひとりの鼻の状態や希望のラインにあわせて細かくカスタマイズして施術を行っています。
関連する施術一覧
鼻の穴の形状を変えたい
- 鼻孔縁挙上
- 鼻孔挙上
- 鼻柱縮小
- 鼻翼厚み除去(鼻孔拡大)
5.その他

鼻その他のご相談としては、「鼻全体の印象を変えたい」「鼻の下の長さを変えたい」というものもあります。鼻全体の印象を変える際には、鼻中隔延長術や鼻尖形成術、鼻孔縁下降など複数の術式を組み合わせて行うことも多く、組み合わせることで全体のバランスが良い鼻を形成することができます。
関連する施術一覧
鼻の存在感を軽くしたい
- 鼻尖修正
(鼻尖形成・鼻尖縮小) - 鼻翼縮小
- 鼻尖挙上
- 鼻柱挙上術
- 鼻骨骨削り(ハンプ削り)
- 鼻骨骨切り
- 忘れ鼻整形
(鼻翼・鼻筋・鼻柱などのコンビ治療) - プロテーゼ修正
(高さ・ラインの再調整)
鼻下を短くしたい
鼻下のラインを変える
鼻・口元に立体感を出す
(ほうれい線を目立たなくする)
Eラインを整える
当院では、注入術・手術とも全てにおいて
鼻整形の診察・施術を院長自ら行っています。
お一人ひとりの鼻の状態を確認した上で最適な術式をご提案しておりますので、
まずはお気軽にご相談下さい。

鼻の症例写真
いずれも治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、鼻先の曲がり、左右差など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
より理想に近いラインにするなら
複合手術がお勧めです
当院の鼻の整形術では複数の手技を組み合わせた複合手術を行うことも多くあります。「小鼻を小さくしたい」「鼻スジを高くしたい」といった際に、気になる部位のみを修正することも勿論可能ですが、鼻全体のイメージを変えるためには該当部位とあわせて周辺の部位にも操作を加えることで、より立体的にイメ―ジ通りのラインに近づけることが多いためです。当院の施術費用は全体的にリーズナブルに設定しているので、より理想に近いラインを形成されたいという際には複合手術をお勧めします。
低くて太い鼻をシャープに見せる①

術前

術後
費用:770,000円
低くて太い鼻をシャープに見せる②

術前

術後
費用:770,000円
鼻先の重たさを解消する

術前

術後
費用:440,000円
鼻筋と鼻先のラインを整える

術前

術後
費用:770,000円
当院では、注入術・手術とも全てにおいて
鼻整形の診察・施術を院長自ら行っています。
お一人ひとりの鼻の状態を確認した上で最適な術式をご提案しておりますので、
まずはお気軽にご相談下さい。

鼻の構造について
外側から見るとシンプルな構造に見える鼻ですが、実際に皮膚の下は軟骨や脂肪、骨が組み合わさった複雑な構造になっています。鼻スジ部分の支持組織は骨と軟骨で、鼻先の支持組織はほとんどが軟骨で、そこに線維性脂肪組織などがあわさって鼻を形成しています。
美容外科手術では「鼻の部位名」が入った治療法が多いため複雑に見えてしまいますが、実際には操作する部位を指しているため部位名が分かると手術の内容もある程度ご理解いただけると思います。

手術のアプローチ法について
鼻先の軟骨を操作するタイプの形成手術では、鼻先を切開するオープン法のほうがメリットが大きくデメリットが少ないという点から、当院ではオープン法を勧めることが多いです。
一般的に、オープン法の唯一のデメリットとして考えられている「鼻柱部の傷跡」に関しては、経験上3ヶ月以内にほぼ分からなくなるためデメリットとは考えていません。それ以上に、オープン法によって視野を確保しながら手術を行うことで、より術後の仕上がりがよく満足度の高い治療を行うことができます。
とはいえもちろん、メリット、デメリットを踏まえた上で、あえてクローズド法を希望される場合であったとしても当院としては対応可能です。

クローズド法について
鼻孔内の粘膜のみを切開し、表側に見える皮膚をいっさい切ることなく皮下組織にアプローチします。
切る位置により、手前側から鼻孔縁切開(rim incision)、IF切開(Infracartilaginous incision)、IC切開(Intercartilaginous incision)の3つがあります。
<メリット>
・皮膚面に傷跡が残らない。
<デメリット>

・手術操作を行う部位の視野(術野)が狭く限られているため、止血操作が充分とならず、まれに血腫が生じる。(皮膚の下に血がたまる)そしてその血腫が鼻の形の変形・シコリ形成などの原因となる。
・針糸を軟骨に掛ける操作をするときに完全に左右対称に掛けるのが難しい。
・軟骨に切除操作を加える際に完全に左右対称形な形に仕上げるのは難しい。
・クローズド法は鼻先付近の剥離範囲をオープンアプローチのようにはあまり大きくは取れないので、皮膚と皮下組織の連続性が保たれている部分がかなりあり、軟部組織の形を変える上での制約となることで大きな変化がだしにくい。
オープン法について
鼻柱の皮膚を切開してアプローチをする方法です。
手術操作を行う部位の視野(術野)が完全に開けて手術を行います。
<メリット>

・止血操作が完全なものとなりやすい。
・針糸を掛けて縫合操作により軟骨の形を変える場合左右対称な形を作るのが容易。
・軟骨に切除操作を加える際に左右対称な形を形成するのが容易。
・鼻の皮膚・軟部組織が剥離された部位で完全に解放された状態となるため組織の再構築を行う際の自由度が高い。クローズド法よりも形状の変化を大きく出せる点でかなり有利。
<デメリット>
・なし。
よくあるご質問
- Q.傷跡は目立ちませんか
- ①オープン法の場合
鼻先へのアプローチと操作をする場合、鼻の穴の中の粘膜のみを切開するクローズ法と粘膜に加えて鼻柱部(左右の鼻孔の間のしきり部分)の皮膚に切開を加えるオープン法があります。鼻粘膜の傷跡は外から見えるものではないので、目立つということはあり得ませんが、鼻柱の皮膚の傷跡は、落ち着くのに2-3ヶ月はかかります。傷跡は、ゼロではありませんが最終的にはほぼ分からなくなります。
②クローズ法
鼻孔のキワや、さらに奥の鼻粘膜を切開する方法のため、術後に傷跡が目立つことはあり得ません。 - Q.ダウンタイムはどのくらいですか
-
各治療の腫れと内出血に関しては、鼻先を操作する手術に関しては鼻先のみが腫れ、鼻根付近まで操作する手術では、鼻と目回りが腫れることがあります。それらが、落ち着く期間の目安としては、
①鼻プロテーゼ:平均約2週間程度
②鼻尖修正:平均約2週間から1ヶ月程度
③鼻尖耳介軟骨移植:平均約2-3週間
④鼻柱耳介軟骨移植:平均約2-3週間
⑤鼻中隔延長:平均約2-3週間
⑥鼻翼縮小:平均約2週間
⑦鼻骨骨削り(ハンプ削り):平均約2-3週間
⑧斜鼻修正:平均約1-2ヶ月
⑨鼻尖挙上:平均約2週間から1ヶ月程度
⑩鼻孔縁下降:平均約2-3週間
⑪鼻尖下降:平均約2週間から1ヶ月程度
⑫矢印鼻形成:平均約3週間程度
いずれも個人差がありますので、上記はおおよその期間とご理解ください。そして、腫れが引くまでは手術の最終結果の状態とは言えません。 - Q.鼻の手術では、術後のギプスは必要ですか
- 鼻の手術では、手術で整形した形を保持したり鼻の形を矯正する目的でギプスをすることがあります。この場合、ギプスを固定するためのテープをギプスの上から貼りますが、これらをカモフラージュするために、マスクを装着することが多いです。
鼻の手術でギプスを使用するのは、鼻尖修正、鼻中隔延長、鼻骨骨削り(ハンプ削り)、斜鼻修正、鼻柱耳介軟骨移植、鼻尖耳介軟骨移植、鼻尖挙上などが代表的です。ギプスを除去するのは、通常手術日を0日目として5日目くらいです。
これに関連して、鼻の手術では術後に鼻へ栓を詰めることがよくあります。圧迫による止血とギプスによる鼻の形の保持を確実とする意味があります。鼻栓を詰める必要があるのは、鼻プロテーゼ、鼻尖修正、鼻中隔延長、鼻骨骨削り(ハンプ削り)、斜鼻修正、鼻柱耳介軟骨移植、鼻尖耳介軟骨移植、鼻尖挙上、鼻孔縁下降などが代表的です。
鼻栓を除去するのは、手術日を0日目として2日目くらいです。鼻呼吸が出来なくなり、口呼吸のみとなるのでつらいですが2日間は辛抱して頂きます。 - Q.鼻の手術によって、鼻が曲がったりしませんか
- 手術によってあらたに鼻が曲がることはありません。
しかし、元々完全にストレートな鼻の方は珍しく、必ずどちらかの方向に程度の大小はあれ湾曲しています。そのため、鼻筋を高くする手術などを行った場合にこの湾曲が強調されることがごく希にあります。特に元々の土台部分が曲がっている場合、その上にかなり高さのある(厚みのある)プロテーゼを挿入すると、元からある鼻の曲がりがさらに強調されることがあります。そのような理由からご自身ではっきりとわかるくらい鼻の曲がりの明らかな方に、通常より高い(厚い)プロテーゼを入れたりすることはお勧めしていません。 - Q.手術後に鼻をぶつけても大丈夫でしょうか
- 術後に鼻をぶつければ、その衝撃の強度によってはプロテーゼや移植軟骨が曲がったり、場所が移動するなどが生じることはあり得ます。交通事故で顔面を強打するや他者に顔を殴られるなどのレベルの強度においてのみそれは起こりえますが、通常の日常生活では起こり得ません。
しかし、そのような極端に強い衝撃が加わった場合、仮に手術をしていなかったとしてもご自身の鼻の組織が変形することが予想されるため、特に手術をしたから鼻の形が変形しやすくなるということにはなりません。 - Q.気になるので、術後に鼻を触っても大丈夫でしょうか
- 手術直後に鼻を触ることは、避けたほうがよいです。プロテーゼや移植軟骨の形状がしっかりと周囲組織になじんで固まるまでに、通常約1ヶ月以上の期間を要します。それまでに、鼻を指で触ったりすればプロテーゼや移植組織が動いたり、糸によって固定した組織から糸が外れたり切れてしまったりすることがありえます。
逆に術後1ヶ月以上では鼻の形は安定して固まっているため、多少の力で動かしても鼻が変形することはまずありません。 - Q.鼻の手術後に顔を下にして寝ても大丈夫でしょうか
- 手術直後は、鼻を下にして寝ることは避けていただいています。プロテーゼや移植軟骨の位置がずれたり、曲がったりする原因となるためです。
また、糸によって鼻の軟骨に操作を加える手術では糸が外れたり切れる原因ともなります。1ヶ月以上たてば、組織の形が固まって容易に変形することはありませんが、それまでは外部からの力が加わることで簡単に変形することを心に留めておいてください。 - Q.鼻を整形したと周りにばれることはありませんか
- 当院の鼻の手術では、無理のない自然な形に仕上げるため、今までの経験上ほぼありません。よほど大きな変化を希望された場合を除いては、周りの人が気づくことはないでしょう。
ただし、ギプスをしている期間などに人目に触れればそれによって手術をしたことが分かってしまうということはありますが、鼻の形や高さで手術をしたと分かることはないです。
なお、まれに他院の手術でプロテーゼの形が表面から浮き出て見えてしまっているのを見ることがあります。これは、本来プロテーゼを挿入する深さは骨膜の下なのですが、そうではなく皮下の浅い所に入ってしまっていることが原因であり、技術上の問題と言えます。通常は、おこり得ないことです。 - Q.レントゲン、CT、MRIなどの画像検査で写り込みますか
- プロテーゼ、人工骨であれば、これらいずれの画像検査でもハッキリと写り込みます。ヒアルロン酸については、CT, MRIで写り込みはありますし、レントゲンでも性能の高いものであれば、うっすらと白い影として写ることはあります。
- Q.年齢とともに皮膚が薄くなると、鼻の手術をしたのが分かってしまうことはありませんか
- ありません。プロテーゼであれ移植軟骨であれ、皮膚の深いところに入れるため、年齢とともに外から見て分かるようになることはありません。鼻の皮膚はかなり厚いので、よほど無理な大きさのプロテーゼを入れない限り表面に浮き出て形がわかるようなケースはまずないと言っていいでしょう。注入系の治療でも、もちろんそのようなことはなおさらありません。
- Q.手術をしたのは手で触るとわかりますか
- プロテーゼは、触れば皮膚の上からも感触として分かります。ヒアルロン酸、レディエッセのような注入物の場合、我々プロが触れば分かりますが、一般の方の場合、他者が触っても分からないことがほとんどです。ただし、注入したことが分かっているご自身なら注入物が入っていることは分かることがあります。
またこれとは別に、鼻先に移植した軟骨などが硬く硬化して、皮膚の上からシコリのように触れることは希にありますが、表から見て特別不自然に見えることはありません。 - Q.鼻の手術後にメンテナンスは必要ですか
- プロテーゼの場合、一度手術を行い抜糸などが済むと、その後メンテナンスは一切不要です。
軟骨移植や、軟骨に操作を加えるような手術でも同様です。
一方、ヒアルロン酸やレディエッセのような注入物を使った手技では、時間とともに分解吸収が進むため1年から数年の間で定期的に、補充が必要です。 - Q.鼻の手術はやり直し出来ますか
-
出来るケースと出来ないケースがあります。
<出来るケース>
プロテーゼ手術では、手術後腫れが落ち着いた時点で抜去して元の状態に戻したり、さらに高いものや、逆に低いものなどに入れ替えが可能です。
またヒアルロン酸注射の場合、ヒアルロン酸溶解注射を用いることで注入後30分以内に注入前の状態に戻すことが可能です。
軟骨移植の場合、軟骨を除去することで元の状態に戻せますし、軟骨に糸をかけて形を変える手技の場合糸を外せば元の状態に戻ります。<出来ないケース>
レディエッセ注射(ペースト状人工骨)の注入については、元の状態に戻すことは難しいです。水を注入して濃度を薄めると少し吸収が早くなるという説もありますが、効果のほどは不明です。
また、軟骨に操作を加える手術において、手術後数ヶ月以上などかなりの時間が経過して瘢痕化して組織が硬く固まってしまっているケースでは、再手術によって元の状態に戻せないケースがあります。 - Q.鼻先に注入物を入れて高くすることは出来ますか
- 一般的に、鼻先に注入物を入れて高くしたり鼻先を細く見せることは出来ません。中にはこのような注入術を行っているクリニックもありますが、変化が出る程度までの量を入れるとほとんどの場合横に広がってしまうので、かえって鼻先が太くダンゴ鼻に見えてしまいます。そのような理由があってほとんどわずかな量しか入らないため、変化はほぼゼロです。
- Q.切らずに糸のみで小鼻の幅を縮めること(小鼻縮小)は出来ますか
- 一時的に小鼻が縮まったようには見えますが、切開なしの糸による小鼻縮小手術は、ほぼ100%後戻りする手術です。お金をかける価値があるかどうか疑問が残ります。
- Q.切らずに糸のみで鼻先を高くしたり、細くしたりすることは出来ますか
- 一時的に鼻先が高くなったり、細くなったりすることはありますが、後戻りの大変多い手技のため当院ではあまり積極的にはお勧めしておりません。但し、鼻先を高くする本格的な切開手術の前段階のシミュレーションとしての意味はあるかと思います。(手術結果のイメージをつかむためには良いです。)
- Q.脂肪溶解注射で鼻の形を変えることは出来ますか
- BNLS注射などの脂肪溶解注射を小鼻や、鼻先付近、鼻スジ付近に打つことは可能です。しかし、効果は手術による変化に比べれば非常に小さな変化です。
また、効果を得るには繰り返し打ち続けることが必須であり、さらに効果には個人差があります。 - Q.理想通りの鼻の形・高さにすることが出来ますか
- 鼻の手術では、100%理想通りの形や高さにすることが出来る場合と出来ない場合があります。
プロテーゼ手術のような鼻スジを高くする手術では、比較的理想通りにすることは容易ですが、鼻先の形状を変える手術に関しては、理想通り100%の結果を得るのは難しいことがあります。
理由は、その人の持つ元々の鼻の皮膚の厚さや、硬さ、軟骨の形状などによって手術で出せる結果にはおのずと限界が生じるためです。理想を100%とすると、70-90%程度の達成率の場合もありますが、少しでも理想に近づくという意味では手術にチャレンジする価値があるという考え方も出来ます。 - Q.理想とする芸能人やモデルの鼻のように出来ますか
- カウンセリングの際に、雑誌の切り抜きや携帯電話の画像などをお見せ頂き、モデルや女優、俳優、アーチストなどの鼻に似せて整形して欲しいというリクエストを受けることがよくあります。
完全に似せることは実は難しいのですが、高さや形状などのヒントが得られれば手術の方向性を決める手がかりになりますので、それらの資料をご持参頂くこと自体は歓迎です。 - Q.CGで手術結果をシミュレート出来ますか
- コンピューターソフトで整形手術の結果をシミュレーションできるものはあります。
しかし、実際に人の鼻を構成する組織は人によって千差万別であり、皮膚の厚さ、硬さ、軟骨の形状、鼻骨の形状など様々な要因が手術に影響するため、手術結果はCGのシミュレーションのようには必ずしもならないこともあります。当院にはベクトラという手術シミュレーションソフトがあり、手術結果のイメージをつかんだり、手術の方向性を確認するのに使用していますのでお試し下さい。 - Q.鼻の施術におけるリスクやトラブルについて教えてください
-
・出血
・血腫(皮膚の下に血がたまる)
・感染(傷が化膿する)
・鼻の形の変形
・鼻の形の後戻り
・皮膚面の凹凸
などが想定されるトラブルです。
クローズド法(鼻孔内のみの切開)で鼻の手術を行った場合にごくまれに見られるのが、出血と血腫のトラブルであり、このようなトラブルを限りなくゼロに出来るのがオープン法(鼻孔内と鼻柱の切開)です。
オープン法では、直視下に見ながら止血が可能なため、出血と血腫形成のトラブルの確率を極端に減らすことが可能です。感染については、鼻プロテーゼなど人工物を挿入する手術において起こり得ますが、今のところ一度もこのトラブルを当院では起こしたことはありません。
鼻の形の変形については、血腫に続いて皮下で瘢痕が形成された場合に起こることがあります。また、外的な力が作用すれば組織が充分に固まっていなければ変形をきたすこともあります。さらに軟骨に糸で操作を加えた場合それが外れるなどすると鼻の形が元の形状に戻ろうとする力が生じることがあります。 - Q.術後日常生活で、気をつけることはありますか
-
鼻の手術後に守った方が良いポイントを列挙します。
①鼻の形が固まる1ヶ月目まで鼻は指で触らない。
②鼻の栓が抜けた後も、1ヶ月程度は鼻を強くかむのは控える。
③最低1ヶ月、出来れば3ヶ月は顔を下にして寝ないようにする。
④手術による腫れがある期間は、お酒や運動、長時間の入浴など血流の良くなることを避ける。
⑤腫れを長引かせないためには、枕を高くして寝る。
⑥腫れを長引かせないためには、塩分・水分の摂取量を控え目にする。
⑦血管拡張作用のある香辛料を摂らない。
⑧ギプスは洗顔などの際に水で濡らしてしまうと固定しているテープが外れてくるので、ギプスが外れる5日目までは、洗顔は顔を拭く程度にひかえることをお勧めします。
⑨鼻栓が必要な手術では、2日間は口呼吸しか出来ません。しかし、口呼吸が苦手なあまり息苦しくて自分で引き抜いてしまう方もいます。鼻栓が抜けることで、必ずしも結果が著しく損なわれることはありませんが、
・鼻の形をキープする
・圧迫により出血を防ぐ
などの意味があるので、できる限り長く入れておいたほうがメリットがあります。 - Q.術後痛みはありますか
- 鼻の手術では、どの手術であっても術後の痛みはそれほど強くありません。もし痛みがあったとしても、痛み止めの内服薬で充分に痛みを抑えることが可能です。日常生活に支障をきたすことはまずないと思っていいでしょう。
- Q.鼻の手術の痛みはどの程度ですか
- どの鼻の手術でも、痛みを感じるのは局所麻酔を鼻に打つ瞬間です。ひとたび、局所麻酔が効果を発揮するとほぼ無痛状態で手術は進行します。この局所麻酔を打つ瞬間の痛みを抑えるために、静脈麻酔や笑気ガス麻酔を使って一時的に意識レベルを下げたり、気分を楽にさせてリラックスさせることも行っていますので、ご希望の方はお申し出ください。
ただ手術の全行程を眠ったままで過ごすことはお勧め出来ません。途中でご自身で鼻の形・高さなどをベッド上で上体を起こして鏡を持ってご自身で確認してもらう都合上、ある程度意識がクリアであることが重要です。 - Q.ギプスやテープ固定などの必要のない鼻の治療はありませんか
-
ヒアルロン酸注入、レディエッセ注入、BNLS注射(脂肪溶解注射)なら、テープ、ギプス、鼻栓などの固定は不要です。その他、鼻の手術では鼻栓、ギプス、テープ固定のいずれかが必要なものがほとんどです。どのような術後固定が必要かを下に述べます。
<固定の必要のないもの>
・鼻翼縮小
<鼻栓が必要なもの>
・鼻孔縁下降<テープ固定のみ必要なもの>
・鼻尖耳介軟骨移植(クローズアプローチの場合)
・鼻柱耳介軟骨移植(クローズアプローチの場合)
・鼻尖下降(クローズアプローチの場合)<テープ固定と鼻栓が必要なもの>
・鼻プロテーゼ<ギプス固定と鼻栓が必要なもの>
・鼻尖修正
・鼻尖耳介軟骨移植(オープンアプローチの場合)
・鼻柱耳介軟骨移植(オープンアプローチの場合)
・鼻中隔延長
・斜鼻修正
・鼻尖挙上
・鼻尖下降(オープンアプローチの場合)
・矢印鼻形成(鼻尖形成・鼻柱下降術)
・鼻骨骨削り(ハンプ削り) - Q.鼻尖耳介軟骨移植、鼻柱耳介軟骨移植などで、移植軟骨の位置がずれることはありませんか
- 基本的に術後、自分で耳介軟骨を移植した部位を触って動かすなど、よほど強い力が加わらない限り位置が自然にずれることはありません。特に、術後1ヶ月以上経過すると移植軟骨は自分の組織なので、周囲組織と癒着し指で動かそうとしてももはや動かない状態に強固に固定されます。
- Q.鼻スジと鼻先を同時に高くすることは可能ですか
-
鼻プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植を同時に用いる手術が一般的です。
これには、5パターンあり①I型プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植(アプローチ:クローズ)
②I型プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植(アプローチ:オープン)
③L型プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植(アプローチ:クローズ)
④L型プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植(アプローチ:オープン)
⑤I型プロテーゼと鼻中隔延長術(アプローチ:オープン)
鼻スジに関しては、いずれの方法であってもいかようにも高く出来ますが、鼻先については、それぞれの方法で効果に差が出ます。
I型プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植を同時に行う場合は、オープン法で行うなら鼻翼軟骨の引き締めも同時に行うことで、移植床の土台の強化が出来るため、その上に鼻尖耳介軟骨を移植した場合、クローズ法より高い効果が期待出来ます。移植軟骨の下方への沈み込みを予防出来ます。
L型プロテーゼと鼻尖耳介軟骨移植を組み合わせる場合は、L字の部分に耳介軟骨を2枚から3枚重ねとして縫合固定して挿入します。この時に、クローズとオープンではオープンの方が皮膚・皮下組織を変形させる際の自由度が上がる点と前述の様に鼻翼軟骨を引き締めて移植床(土台)を強固に作る操作がより容易となるためオープン法の方が鼻先を高くする点では有利です。
しかし、現在の主流のテクニックとしては⑤のI型プロテーゼと鼻中隔延長術をオープンアプローチで行う手術が、鼻スジと鼻先を同時に高くする際にもっとも多く用いられています。 - Q.鼻の手術前に準備しておくべきことはありますか
- ・鼻毛を切って処理してから来院して頂くと手術時間の短縮につながります。
・術後、鼻を隠すためのマスクは当院でご用意致します。
・鼻プロテーゼ挿入術のように目回りも腫れることのある手術では、眼鏡などによるカモフラージュも良いかもしれません。つばのある目元がやや隠れる帽子もお勧めです。マスクにサングラスでは、さすがに逆に目立つことでしょう。
鼻整形関連施術情報
- 鼻ヒアルロン酸注射
- 鼻プロテーゼ挿入(鼻を高くする)
- 小鼻縮小(鼻翼縮小)
- 鼻レディエッセ注射
- 鼻橋部耳介軟骨移植(鼻柱下降、鼻柱延長)
- 鼻骨骨削り(ハンプ除去・ハンプ削り・ワシ鼻整形)
- 鼻尖挙上(鼻先挙上)
- 鼻尖耳介軟骨移植(鼻先耳軟骨移植)
- 鼻尖修正(鼻尖形成・鼻尖縮小)
- 鼻中隔延長
- 鼻孔縁下降術
- 斜鼻修正
- 鼻尖下降
- 鼻骨骨切り術
- 鼻柱挙上術
- 人中短縮術(リップリフト)
- 矢印鼻形成(鼻尖形成・鼻柱下降術)
- 鼻孔縁挙上
- オーダーメイド・鼻プロテーゼ術
- スレッドリフトによる鼻整形(フレックスノーズ・クレオパトラノーズTM)
- オステオポール(PCL)による鼻尖形成
- 鼻柱拡大・縮小
- 鼻翼厚み除去(鼻孔拡大)
- 忘れ鼻整形
- 猫手術・Cカール形成(鼻唇角形成術)
- 鼻翼溝修正
- 貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)
- 貴族注射(貴族フィラー・ヒアルロン酸注入)
- Eライン形成術(鼻先・口元・あご先の整形)
鼻整形関連情報
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士
美容外科・美容皮膚科
形成外科・一般皮膚科

〒171-0014
東京都豊島区池袋2-2-1
ウイックスビル4階
【最寄り駅】
JR池袋駅西口C6出口徒歩1分
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※学会等で休診となる場合があります
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(土日祝対応)