眼瞼下垂・眼瞼挙筋前転法(保険適用)
目が開きづらい、鏡に映る自分が眠そうに見える。
そんな眼瞼下垂は保険治療でも治ります。
上まぶたの縁の位置が低く、目が開きづらいと感じる方、見た目が眠そうに見える方、細い目を大きく見開いたパッチリとした目にしたい方にお勧めの手術です。
若年性(先天性)と加齢性の眼瞼下垂がありますが、多くのケースで目を開ける筋肉に連なる腱膜(挙筋腱膜)を短縮することで改善可能です。また、加齢性の場合単純な皮膚切除で改善可能な場合もあります。基本的には、切開が必要ですが切開なしで行う方法もあります。
なお保険適応による治療は症状を軽減する目的の施術のため、持続性や審美面における保障は出来かねます。
症例写真
後天性眼瞼下垂・腱膜前転法(保険適用)

ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:眼瞼下垂手術/挙筋前転法(保険診療) 費用:144,000円(本人負担43,200円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、感染、左右差、閉瞼不全、眼瞼下垂の再発など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
腱膜性眼瞼下垂・挙筋腱膜短縮法(保険適用)

ドクターによる症例解説
術前
目の開きにくさを悩まれて当院を受診された59歳の女性です。 上瞼のくぼみと、皮膚のたるみ・ゆるみ、そして二重ラインが2本以上ある「三重(みえ)」の状態が見られ、これだけでも目元が老けて見えます。
黒目の中心点から上瞼のフチまでの距離(MRD)が2mm以内のため、眼瞼下垂状態にあると言えます。黒目が見えている面積が小さく典型的な腱膜性眼瞼下垂の方の目元です。
術直後
保険治療にて眼瞼挙筋前転法(挙筋腱膜短縮法)を行いました。
手術直後の状態です。黒目の見えている面積が広がり目が開きやすくなっています。
丁寧な剥離・止血操作を行えば、腫れ・内出血はこの程度で済むケースが多いと言えます。切開手術であっても、出来るだけ日常生活に支障の出ない手術を心がけています。
術後1ヶ月目
腫れ・内出血が引くと、より自然な感じの目元となります。
目が開きやすくなることで、額の筋肉を使って瞼の皮膚を持ち上げる必要がなくなり、頭痛、肩こり、首のこりなどの症状が劇的に改善したとのことです。
症例に関する情報
治療名:眼瞼下垂手術/挙筋前転法(保険診療) 費用:144,000円(本人負担43,200円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、感染、左右差、閉瞼不全、眼瞼下垂の再発など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
先天性眼瞼下垂・腱膜前転法(保険適用)

ドクターによる症例解説
術前
生まれつき右目を開く力が弱く、MRD(Margin reflex distance)つまり瞳孔中心から上まぶたのヘリまでの距離が0mm程度と重症ケースの30歳の女性です。
このような先天性眼瞼下垂の重症例では、大腿筋膜移植や側頭筋膜移植など前頭筋を力源に利用した吊り上げ術もありますが、目回り以外の操作も加わり若干大がかりな手術となるため、患者さんに好まれないことも多いです。特に片目だけで行うと開瞼の様式に左右差が生じるため目を見開く過程が不自然に見えることもあります。
そのようなこともあり、私はこのような重症例であってもまずはいったん腱膜前転法を行うようにしています。
術後3ヶ月目
右目の皮膚切開アプローチによる、腱膜前転法を行い3ヶ月目の状態を示します。
腱膜の前転量を増やしてゆくと目の開きは改善するのですが、若年者の眼瞼下垂(先天性)の場合は腱膜の伸展性にアソビ(余裕)が乏しい事があり、目が閉じなくなってしまうことがあるため、前転量には限界があります。
そこで、目が閉じることが出来てなおかつ開瞼力が改善する前転量を探し、調整する作業が必要となります。
上は、依然として開瞼に左右差が認められますが術前に比べるとかなり右の開きは左に近づきつつあります。このように仮に完全とは言えない改善であったとしても患者さんの満足度は比較的高いことは多いです。
症例に関する情報
治療名:眼瞼下垂手術/挙筋前転法(保険診療) 費用:72,000円(本人負担21,600円) 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、傷跡、感染、左右差、閉瞼不全、眼瞼下垂の再発など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
施術の流れ
- 局所麻酔の注射を瞼に打ちます。
- 皮膚を切開します。
- 眼瞼挙筋腱膜を糸で縫い縮めます。
- 必要に応じて二重のラインも作成します。
- 皮膚に余り(たるみ)があればこれを切除します。
- 切開創を糸で縫合して閉じます。
- まぶたを10分間冷やして終了します。
料金
眼瞼下垂手術・眼瞼挙筋前転法(保険) | 片目 | 72,000円 (自己負担 21,600円) |
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※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間片目1時間
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ダウンタイム2週間
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施術の痛み局所麻酔注射時のわずかな痛み
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通院2回
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麻酔局所麻酔(注射)
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持続性10年以上(個人差あり)
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洗顔翌日より可能
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シャワー・入浴当日より可能
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メイク抜糸翌日より可能(抜糸は5日目以降)
術前
35年来ハードコンタクトレンズを使用し続けたことにより、目の開きが年々悪くなってしまった46歳の女性です。コンタクトレンズは、ハードであれソフトであれ長期連用することで眼瞼下垂の原因になり得るので注意が必要です。
若い頃の写真を拝見すると、目はしっかり今よりも開いていたため、典型的な腱膜性の眼瞼下垂と診断し皮膚切開による腱膜短縮法(腱膜前転法)を行いました。
術後1ヶ月目
目の開きが改善されることに伴って術前に存在した上瞼のくぼみ、三重のライン、しわ、皮膚のたるみ、幅の広い不自然な二重などが同時に一気に解消されています。この手術は、目ヂカラをつけるだけでなくたくさんのメリットが得られるので、患者さんにとって大変有益な手術です。目元の印象が術前に比べて格段に若々しくなったと言って喜んで頂けました。