3D画像シミュレーションソフト「ベクトラ」
お顔、ボディなどあらゆる部位の手術結果を3D(立体)画像によって
術前に正確にシミュレーション予想し可視化します。
日常のカウンセリングにおいて、手術内容を医師が言葉であるいは紙カルテにイラストを描くなどして説明を行う際、患者様からしばしば頂く言葉として「先生のおっしゃることは何となくは分かるのですが、実際にどうなるのか具体的なイメージがつかめないです。」と言われてしまうことがあります。
ベクトラシステムは、このような問題を解決出来る優れた答えです。
術前に、特殊な専用カメラにて3方向から撮影し、コンピューター上で合成することで3次元(3D)画像を構築して、この画像の形状をかなりの自由度をもってPC画面上で変化させて患者様に実際にお見せすることが可能です。そして、合成画像はマウス操作で回転・拡大することで、横、斜め、下からなど180度回転させながら画面上で確認することが出来ます。
3次元画像を合成するのに10分ほどの時間がかかりますが、ひとたび合成が終了すれば、そこから専用ソフトを用いることでその場でタイムラグ無く即時に顔の形状、鼻の形状、体の形状を次々に変化させることが出来ます。合成画像とは言え、患者様のお写真をもとに作成された高解像度・高精細の画像であるため、いわゆる“作りもの感”は一切なく非常にリアルに出来ており、その再現性の高さから皆一様に思わず「すごい!」という驚きの声を上げます。さらに、このシミュレーション画像をもとに、例えば鼻先、鼻スジなどを細かくミリ単位で高くしたり、細くしたりと調整した画像を作り出すことができます。
VECTRAのカウンセリング(動画)
最近はネット上でもシミュレーションが出来るアプリを簡単に手に入れられることもあり、患者様自身から「こんな風になりたい」としてアプリ加工した写真を見せて頂くこともありますが、ベクトラはプロ仕様のシステムですので、実際の手術で行われる手技に沿った形でより細やかに形状を変えられます。
簡易的な整形アプリとのもう一つの違いは、2次元の平面画像ではなく立体の3D画像として形状を変化させられるので、さらに仕上がりイメージがつかみ易くなります。そのようなカウンセリングにおける、有用性から、ベクトラは別名「3Dカウンセリングシステム」とも呼ばれます。
手術を行う上で、医師による術前のプランニングは非常に重要ですが、患者様が理想とするイメージと術者が考えるデザインの方向性が寸分のずれなくピタリと合っていないと満足出来る手術結果とはなり得ないため、患者様と術者が事前にビジョンを正確かつ具体的に共有するということが手術の成功には絶対に欠かせません。このような術前シミュレーションシステムは実は以前から長くその登場が待ち望まれてきましたが、ベクトラH2*は、このニーズに応えることの出来る画期的なシステムと言えます。
ベクトラは、鼻整形や輪郭形成、脂肪吸引、豊胸術など顔や体の形状を変える美容外科手術に力を入れているクリニックでは国内および全世界において最も多く採用されており、まさにグローバルレベルで実績がある点が特徴です。さらにこのシステムは、既にある別の既存システムを転用して美容外科用に造り変えられたものではありません。たくさんの著名な美容外科医、形成外科医と米国Canfield Scientific社がタッグを組んで協力し合うことで、美容外科手術専用、つまりこの目的のためだけにゼロから独自に開発したものです。ですから我々が行う日常診療の治療と美容外科を希望する患者様のほとんど全てのニーズをカバーすることが可能です。
さらにベクトラ日本版は、日本の患者様向けに特別にカスタマイズされたプログラムを搭載しており、例えば日本人でリクエストが多い鼻整形である鼻中隔延長、鼻柱延長などがボタン1つで簡単に素早くシミュレーション出来るというのも特筆すべき特徴の一つです。
*ベクトラH2は、米国Canfield Scientificの登録商標です。
ベクトラシステム(Vectra H2)により出来るシミュレーション
- 鼻整形結果のシミュレーション。
(鼻中隔延長、鼻プロテーゼ、鼻先縮小、小鼻縮小、鼻ハンプ削り、鼻柱延長など) - 顔の輪郭形成術のシミュレーション(脂肪吸引、脂肪注入、骨切り手術など)
- ヒアルロン酸注入のシミュレーション(しわ・へこみを浅くする、ボリュームを与える。)
- 豊胸手術のシミュレーション(脂肪注入、バッグ挿入)
- 脂肪吸引手術のシミュレーション(体幹、四肢)
- 術前術後の比較により、変化を数値化。
例1)鼻先がどのくらい高くなったか。○○mmなど
例2)脂肪吸引によりどのくらいの体積が減少したか。○○〇ccなど
例3)ヒアルロン酸注入によりどのくらい体積が増加したか。○○ccなど
豊胸手術におけるベクトラの有用性
豊胸手術におけるシミュレーションは、ベクトラの最も得意とするところです。逆にベクトラなしで精度の高い手術結果を得ることはもはや難しいとまで言い切れます。バッグや、脂肪注入、ヒアルロン酸注入で胸のサイズアップを希望する場合、ただ漠然と全体的に大きくするというのはもはやひと昔前の豊胸術で、昨今はどの部分をどのくらい膨らませるのか、その時バストの向きはどうなるのか?谷間の深さは?などバスト形状の微妙なライン・カーブまでシミュレーションしてプランニングすることが増え、さらにこのようなシミュレーションもベクトラなら可能です。これによって、どの部位にどのくらいの量の脂肪やヒアルロン酸を入れるのか?どのサイズのどのような形状のタイプのバッグを入れるのが適切か?などを術前に予想し計画します。
立体的な容量の変化もベクトラなら事前に予測、計測して数値化が可能なためこのような3Dシミュレーションにより思い描く理想のバスト形状を実現することが出来ます。
ベクトラによるシミュレーションの流れ
- 洗顔により化粧は落として頂きます。(顔のシミュレーションの場合)
- 着替え:撮影部位が顔の場合は必要ありませんが、体の場合はシミュレーション部位に応じて個室にてお着替えして頂くことがあります。
- 写真撮影:3方向から6方向で3D画像合成用の元画像を撮影します。
- 専用パソコン上にて3次元画像を合成します。(10分ほどで完成です。)
- 診察室にて医師が3D画像を元に、顔の輪郭、鼻の形状を変えたり、体のボリュームを部分的に増やしたり減らしたりなどしてシミュレーションを行い、手術の方向性を患者様と一緒に考え共有します。術前のプランニングにおいて重要なステップです。
料金
ベクトラによる 術前3D画像シミュレーション診断 |
1回 | 3,300円 |
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※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間約20分前後(撮影から3次元合成まで)
よくある質問と回答
- ベクトラでは、何パターンまでシミュレーションしてもらえますか。
- 特に上限はございません。ベクトラが出来るシミュレーション方法でしたら何通りでも納得のゆくまでシミュレーションをお試しすることは可能です。
- なりたい芸能人やタレントの顔に近づけてシミュレーションすることは出来ますか。
- 理想のタレントさんなどの写真をお持ち頂ければ、その方の雰囲気に出来るだけ近づけるようにシミュレーションすることは可能ですが、タレントさんの3次元データなどが予めパソコン内に入っているわけではないためある程度の限界はあるかと思います。
- 鼻と顎をお願いしたいのですが、1回で何パーツまでのシミュレーションをしてもらえますか。
- 基本料金で何パーツでもシミュレーション可能です。特に上限を設けてはおりません。
- シミュレーション通りの手術結果になりますか。
- もちろん、出来るだけシミュレーションが結果に反映されるように努力は致します。しかしながら3Dシミュレーションは、あくまで治療の方向性とイメージを患者様と医師が共有するためのツールであり、100%シミュレーション通りになることを保証するものではございません。
- 作成したシミュレーション画像をもらうことは出来ますか。
- ソフト内にプリントアウト機能を搭載していますので、ご希望があればシミュレーション結果を 印刷してお渡しすることも可能です。
- 豊胸ではどのくらいの量の脂肪を入れればシミュレーションした大きさになるかなど事前に分かりますか。
- おおよその脂肪注入量をベクトラで定量的に評価し、予測することは可能です。
- 脂肪吸引では、どのくらいの量の吸引をすればシミュレーション画像の細さになるかなど事前にわかりますか。
- 脂肪吸引の量でどの程度の量をとれば、シミュレーション画像の結果になるか術前に定量的に計算することは出来ます。
- 手術だけでなく、頬や鼻へのヒアルロン酸注入のシミュレーションも出来ますか。
- 出来ます。そして何cc入れればその形状になるかも計算出来ます。
- 乳癌手術後の乳房再建のシミュレーションは出来ますか。
- シミュレーション自体は出来るのですが、当院では乳癌手術後の再建手術は行っておりません。
- シミュレーション結果から、適切な手術法までもベクトラが導き出すのですか。
- 手術方法は、あくまで医師の判断と患者様のご希望をカウンセリングの中ですり合わせて行きながら方針を決めてゆきます。ベクトラは、あくまで立体シミュレーションを行うソフトであり、手術術式を決定するAIを備えている訳ではありません。
- ベクトラのシミュレーション結果は撮影当日に見ることができますか。
- 撮影した写真から三次元画像を合成するまでは20分程度の時間ですので、少なくともその日のうちにはシミュレーション結果の画像をお見せすることは出来ます。
- 術後の仕上がりとシミュレーション画像を見比べることは出来ますか。
- 立体シミュレーションのデータは、最低でも5年間は当院にて保存しますので術後に手術結果と見比べて比較することは可能です。
- 撮影時メイクは落とす必要はありますか。
- 立体画像を合成するための元写真を撮影する際は、メイクを落として頂きます。メイクによりフラッシュの光が反射するなどして、適切に皮膚面に当たらないと3Dを合成する時に必要な元写真が正しく撮影出来ないためです。
- 乳房については、乳輪や乳頭の整形手術のシミュレーションは出来ますか。
- ベクトラは、豊胸手術や胸のボリュームを減らす手術、乳房の形状を変える手術(乳房下垂の形成術など)のシミュレーションは可能ですが、乳輪や乳頭の形状を変化させる機能は搭載しておりません。
- 耳の整形手術のシミュレーションは出来ますか。
- 耳についてはシミュレーション機能を搭載しておりません。