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マリオネットライン(口横のしわ)を注入術で消す

2023年08月28日(月) | カテゴリ: しわ
しわ改善治療は、美容皮膚科の数あるメニューの中でも、定番中の定番と言える施術です。

相談が多い部位としては、ほうれい線、マリオネットライン(口横から下に向かって入るしわ)、下まぶたのしわ・小じわ、ゴルゴライン(目頭から頬にかけて斜めに入るしわ)、目尻のしわ、額のしわ、眉間のしわ、バニーライン(鼻根にできる横しわ)などが挙げられます。

しわを消す治療法にはヒアルロン酸やボトックスといった注入施術をベースとして、追加でレーザーなどを組み合わせて行う方法などがありますが、いずれの方法をもってしても最も消すのが難しいのが、マリオネットラインです。美容外科初心者の医師が行うと、「やる前と全く変わらなかった」といった患者様からのご不満が最も出やすいのがこの部位です。

マリオネットラインの改善治療としては、糸リフト(スレッドリフト)やウルセラを含むHIFUなども有効ですが、王道はやはり、ヒアルロン酸、ボトックスということになります。その他にもフェイスリフト(切開リフト)があり、この手法が最も有効であるとは言えますが、切開を伴う手術ですし、腫れ・内出血が引くまでに1ヶ月ほど要する点を考えますと、他の治療法よりも少々ハードルが高くなります。

そのため多くの方に広く受けていただける治療法としては、やはりまずは注入系の治療となります。
今回は、ヒアルロン酸とボトックス注射を組み合わせることでマリオネットラインを改善した症例を2つ紹介したいと思います。


まず1症例目の方です。
この方は71歳の女性で、マリオネットラインと口角のしわが気になるということでご相談に来院されました。術前の写真ではご本人の仰る通りマリオネットラインが深く刻まれております。糸リフトなどは希望されなかったので、ヒアルロン酸とボトックスによる治療を行う流れとなりました。


施術では、ボトックス注射で口角下制筋をゆるめつつ、さらにその後マリオネットラインの溝部分にヒアルロン酸を注入しています。(同日に2つの注入術を行っています)
術後は2週目の状態ですが、マリオネットラインが薄くなっている他、フェイスラインのもたつきも改善されており、口元はもちろん、顔の下半分全体が若々しくなっているのがお分かりいただけるかと思います。患者様からは「1回の治療でこんなに良くなるのなら、もっと早くやればよかった!」という言葉をいただきました。



2症例目の方は、52歳の女性です。マリオネットラインによって、普段から不機嫌そうに見られたり、無表情でも悲しそうにみられるなどネガティブな印象を改善したいとのことでした。ボトックスとヒアルロン酸による施術を行い、術後は2週間後の様子です。マリオネットラインがほぼ消えている他、口角も上がって、口元全体が明るく華やかな印象に変わりました。マリオネットラインが浅くなると、見た目年齢が10歳程度若返って見えることも多いです。


なお、当院がマリオネットラインの改善治療で使用しているヒアルロン酸は、ジュビダーム・ボリューマXCです。アラガン社のジュビダームシリーズは厚労省の認可品であり、アレルギー反応を起こす確率が極端に低く、かつ今までに塞栓症を起こした例が1件もないため、好んで愛用しています。

ヒアルロン酸やボトックス注射によるしわ治療は、ダウンタイムがほぼない点が最大のメリットです。同じようにダウンタイムが少ない治療にはレーザーもありますが、レーザーは回数がかかることが多く(月1回のペースで5~10回程度など)、また注入術と併用をしないと効果が実感しにくいケースもしばしばあります。今回の方のようにしわや溝がかなり深く刻まれている場合は、レーザー単独で効果を得ることはかなり難しいでしょう。
もし、どうしてもレーザー治療によってしわを改善したいという場合は、インティマレーザー(フォトナ6D/4D)とウルセラ(HIFU)の組み合わせがお勧めです。といっても、深いしわの改善にはやはり時間がかかるため、40代、50代程度までの方が主な対象となります。

ヒアルロン酸やボトックスによるしわ改善治療は即効性に優れており、また持続期間も以前よりかなり長くなっています。(ヒアルロン酸は2年ほど持続することが多いです)マリオネットラインでお悩みの際には、当院までお気軽にご相談ください。
ヒアルロン酸によるしわ治療詳細はこちら
ボトックスによるしわ治療詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:マリオネットライン改善治療(ヒアルロン酸+ボトックス) 費用:ヒアルロン酸77,000円、ボトックス28,600円  リスク、副作用:腫れ、内出血、左右非対称、感染、アレルギー、しこり形成、塞栓症、表情の作りづらさ、話しにくさなど 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士