実際の症例を紹介させていただきました。
>口角じわへのボトックス注射のブログ記事はこちら
口角は一般的にあまり適用ではないとされる注射部位ですが、
他にも、実は行ってみると結果が案外良かったという例がまだあります。
上は、目元に力を入れたり、笑顔を作った時にできる
下まぶたの内側(目頭側)の縦じわ(黄色の〇の箇所)が気になるとして
当院にご相談に来られた30歳の女性です。
顔を近づけて見なくてはわからない程度の小さくて細かなしわではあるのですが、
少しでも年齢を感じさせない外見でいたいと思うのは誰しもが当然のことで、
女性ならなおさらです。
そこで今回は目元にボトックス注射を行った症例を紹介します。
上が施術前、下が施術後2週間目の状態です。
下まぶた内側(目頭側)にあった
細かな表情じわ(縦じわ)が消えているのがわかりますでしょうか。
目元へのボトックス注射においては、下まぶたの外側(目尻側)は
しわ取り注射として多くの美容医療クリニックで取り扱われており
その有用性・安全性は以前より認知されています。
しかし一方、目元の内側へボトックス注射が行われることはほぼなく、
美容医療の教科書などにも以下のような記載がされています。
目元内側には、眼球表面から涙点を介して
鼻腔に流して排出する「ポンプ機能」の役割を担う筋肉があるため、
この部分へ注射を行い万が一麻痺させると「流涙」
つまり涙がこぼれて止まらなくなる副作用が生じるため原則行うべきではない。
しかし、これも実際のところボトックスの使い方次第なのではないでしょうか。
非常に少ない量で効かせる分には涙点付近の筋肉を完全には麻痺させることなく
うまく表情じわを消すことが出来るのではないかと考えるようになりました。
もともと患者様が持っている筋量・筋力にもよるでしょうが、
今回はボトックスの実質量(単位数)とトータルボリュームをうまく最小量に調整して、
下まぶたの目頭側にごくわずかにボトックスを打って効かせています。
教科書などによって危惧されていた
流涙や笑いづらさなどの副作用を生ずることもなく、
患者様からは「簡単に治るのなら早くやっていればよかった」
というコメントを頂きました。
教科書や論文などに書いてあることは確かに参考にはなりますが、
必ずしもそれを金科玉条のように盲信することなく、
必ず一度は疑ってかかることも大切というのが
私の昔からのポリシーなのですが、
やはり今回も物事を前提から疑うことで
初めて得られる新たな収穫があったのだと思います。
>ボトックス注射詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
施術名:下瞼内側ボトックス 費用:両側 28,600円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:流涙、左右差、表情の作りづらさ、ひきつれ、腫れ、内出血など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。