茶あざのレーザー治療
レーザーによるあざ除去で長年の悩みもスッキリ解消。
保険適応があるため費用も低く抑えます。
茶あざは治療の難しいあざと言われますが、1回のレーザー照射で除去できることもあります。
茶あざというのは、実際は色が茶色ないし褐色調のあざの総称であり、いくつかの種類の異なるあざをひとくくりにしてこのように呼んでいます。
その内訳は、
後天性のものは、思春期以降に発生することが多いです。悪性化したという報告は今だありません。地図状の茶色のあざの中に、直径1mmから数mmの点状の黒い部分がいくつか散在することが特徴的な所見です。
また、扁平母斑ほど茶色の色が濃くなく文字通りミルクコーヒーのように灰色がかったような色の薄いものは「カフェオレ斑」と呼ばれます。さらに思春期以降に発生してかつ肩に生じる、表面に毛の生えたタイプのものを特別に「ベッカー母斑」と呼びます。
かつてはドライアイスや液体窒素で焼いたり、手術による切除なども行われていた扁平母斑ですが現在はQスイッチ・レーザーの照射により治療することがほとんどです。
Qスイッチ・レーザーにはルビー、ヤグ、アレキサンドライトの3種類がありますが、このうちQスイッチ・ルビーレーザーが一番効果的で、かつ唯一保険適応があるため費用が気になる方にも安心して治療が受けられます。
*Qスイッチルビーレーザーで保険適応が可能なのは、JMEC社のThe Ruby Z-1とMM&NIIC社のModel IB101の特定の2機種のみです。他社製のものは保険適応外ですのでご注意ください。(当院のQルビーは、JMEC社製です)
しかしながら、全ての茶あざにこのレーザーが有効ということではなく、反応があまりないか、全く反応しないこともあります。また治療によりいったん取れたように見えても後々再発するケースがあります。
再発したケースでもいくらかずつでも薄くなっているのなら、回数を重ねて治療する価値があります。
先天性と遅発性では、思春期以降に生じた遅発性のタイプにレーザー治療が有効なケースが多く見られます。もし先天性の場合には、年齢の低いうちにレーザーを当てたほうが有利なことが多いので早めの治療をお勧めします。
施術の特長
- 保険適応の機種を使用
- 当院のQスイッチレーザーは、JMEC社のQスイッチ・ルビーレーザー The RubyZ-1であるため保険適応が効きます。治療にかかる費用が自由診療に比べてかなり安く抑えられるため安心して治療を受けることが出来ます。
- ダウンタイムが短い
- かつては、手術による切除なども行われていた扁平母斑ですが、レーザー治療では照射後かさぶたが取れるまでの期間が7日から10日程度で、またかさぶたが取れた後も他のあざ治療に比較すると炎症後の色素沈着が少ないことが分かっています。これは他の種類のあざよりも低いパワーで治療が可能なため皮膚に加わるダメージが小さいからだと言えます。
- 再発を防ぐ工夫
- 表面に毛の生えたタイプの扁平母斑では、毛根付近の細胞から色素が復活して再発するケースがよく見られます。それゆえ、前もって脱毛レーザーによる脱毛を行ってその後に、Qスイッチ・ルビーレーザーを照射することで茶あざの再発をかなり防ぐことが出来ることが分かっています。
効果目的
- 扁平母斑の除去(色を薄くする)
- カフェオレ斑の除去(色を薄くする)
- ベッカー母斑の除去(色を薄くする)
症例写真
右手首手背・扁平母斑
ドクターによる症例解説
症例に関する情報
治療名:Qスイッチ・ルビーレーザ(保険) 費用:11,000円/回 2回照射 (左手首)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
扁平母斑・右こめかみ
ドクターによる症例解説
照射前
25歳の女性で右こめかみに境界明瞭な茶色のあざを認めます。
所々色素を濃縮したような、点状の色の濃い部位の認められる典型的な扁平母斑です。
Qスイッチルビーレーザー(JMEC The Ruby Z-1)にて5Jの照射を行いました。このようなあざは保険治療による照射が2回まで可能です。
照射直後
表面に白く泡立つような反応(IWP; itermediate whitening phenomenon)を認めます。
照射1ヶ月後
1ヶ月後の所見で赤みがなくきれいに茶あざが取れています。
まだ治療後日が浅いので、若干白抜けしているようにも見えますが、1~2ヶ月で周囲の皮膚の色になじんでゆきます。
症例に関する情報
治療名:Qスイッチ・ルビーレーザ(保険) 費用:11,000円(右目尻)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
Qスイッチルビーレーザーによる扁平母斑
ドクターによる症例解説
術前
左のコメカミ部に茶褐色の斑点が多数集まったようなアザが見られる42才の女性です。
色味と形状的には扁平母斑と考えられますが、太田母斑の好発部位ということもあり、前医にて太田母斑と言われ治療を受けていたという患者さんからのお話です。レーザー治療を受けたけれども、全く効果がなかったとのことでした。
術後
当院のQスイッチルビーレーザー 「The Ruby Z1」にて6J/cm2の照射を行い1ヶ月目の状態を示します。
今回は左上瞼には患者さんの希望で照射していませんが、左コメカミ部については1回の照射でほぼ取りきっています。以前に全く効果がなかったレーザー照射では、照射後のカサブタ形成が全くなかったということで、おそらくはヤグレーザーの1064nmの照射が行われていた可能性を疑いました。
アザの治療には、正確な診断が重要です。そうでなければ的外れな治療を続けられることもあり得ます。
症例に関する情報
治療名:Qスイッチ・ルビーレーザー 費用:11,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
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施術の流れ
- レーザー照射部位に麻酔クリームを塗布します。もしくは、麻酔テープを貼付します。
(希望に応じて麻酔注射も使用可能) - 施術:あざへレーザーを照射します。
- 照射部へ軟膏を塗布してテープを貼るか、テープを一切なしとしてカバー剤を塗布します。
料金
Qスイッチ・ルビーレーザー | 1回から複数回 | 4cm²未満:6,000円+初診料or再診料、軟膏代 |
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4cm²~16cm²:7,110円+初診料or再診料、軟膏代 | ||
16cm²~64cm²:8,700円+初診料or再診料、軟膏代 | ||
64cm²以上:11,850円+初診料or再診料、軟膏代 |
※記載料金は予告なく変更することがございます。またカウンセリング・診察時にご提示したお見積について、有効期間は提示日より3か月とさせていただきます。
施術情報
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所要時間約30分(麻酔の時間を含めて)
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ダウンタイム7日から10日間のかさぶた
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施術の痛み輪ゴムではじく程度
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通院施術後1~2回
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麻酔麻酔クリーム、麻酔テープ、局所麻酔注射から選択可能
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持続性個人差あり
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洗顔翌日より可能
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シャワー・入浴当日可能
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メイク当日可能
術前
41歳の女性で、右手首に茶色のあざを認め除去を希望されました。
全体の色味と境界の形状および顆粒状もしくは点状に茶色の色素の濃い部分が散在しているところから扁平母斑と考えられます。
白く抜けている所は、前医にてQスイッチレーザーで治療を受けていた痕跡ですが、充分に抜けきらなかったとのことでした。当院のQスイッチ・ルビーレーザーを用いて保険治療にて照射を行いました。
術後3ヶ月
当院で6J照射を1回照射して3ヶ月目の状態です。
まだわずかに色素の残存が見られますが、95%以上のエリアが取りきれています。