立ち耳フィラーとは、耳の表&裏側にヒアルロン酸を入れることで、耳が前方に立ちあがったような状態にする施術です。耳が前方に立ち上がることで、正面から見た際に耳がよく見えるようになり、これによって「小顔効果」「面長改善効果」「小動物のような可愛らしさ」が得られるとして、韓国をはじめ、日本でもインスタやTikTokといったSNSを中心に人気が出ているようです。今回は立ち耳フィラーのメリット・デメリットや施術方法、持続期間についてなどを解説したいと思います。
立ち耳フィラーとは
立ち耳フィラーとは、両耳の表裏にヒアルロン酸を注入することによって【耳が前方に立ち上がった状態】にする施術です。
このところのインスタやTikTokの影響もあって(ワンホンで有名な方が立ち耳のようです)、立ち耳フィラーは若い方を中心に施術を希望する人が増えてきています。
立ち耳フィラーの施術では、深いしわ・たるみを改善したり皮膚にボリュームを出すことができる粘度が高いヒアルロン酸を使用します。耳の裏側+表側へヒアルロン酸を「土台」のような形で注入し、耳を前方に立ち上げます。
現在当院では、1㏄88,000円で立ち耳フィラーを行っておりますが、通常は1㏄の注入でご満足いただけることがほとんどです。
- 立ち耳フィラーは痛みやダウンタイムが少ない
- 立ち耳フィラーの施術は局所麻酔で行うため痛みはほとんど感じません。耳は神経が少なく、顔の中でも痛みを感じにくい部位のため、ヒアルロン酸注入に慣れている方であれば麻酔を使用せずに施術することも可能です。また立ち耳フィラーの施術は、ダウンタイムが少ない点も特徴です。術後2,3日程度は赤み・腫れが生じることもありますが、耳の表・裏となるためそれほど目立つこともないでしょう。なお内出血が生じた際には2週間程度で次第に改善していきます。
- 耳を立てる角度はある程度の調整が可能
- 耳を立てる角度はある程度の調整が可能ですので、事前にシミュレーションを行い、どの程度まで耳に角度をつけるかを確認します。ただし「できるだけしっかりと耳を立ちあげたい」という場合は、注入術(ヒアルロン酸)では限界があります。このような際には、耳の軟骨を固定することで耳に角度をつける立ち耳整形(手術)が有効です。
立ち耳フィラーの効果
立ち耳フィラーは韓国の美容医療から火が付き注目されるようになった施術です。耳を前方に立ち上げることで相対的に顔の面積を小さく見せることができるため、以下のような効果が期待できます。
- 小顔効果(顔が小さく見える)
- 面長顔の改善
- 逆三角形のシャープな顔に見える
- 愛らしい雰囲気に見せる
- 年齢よりも幼い顔に見せる
- 小動物のようなキュートな顔に見せる
- 妖精やアニメキャラのような雰囲気になる
この施術の興味深いところは、輪郭整形や脂肪吸引などと異なり、立ち耳フィラーを行っても実際には顔の大きさに全く変化はないのですが、耳を立てて顔の横幅にボリュームを出すことで「目の錯覚」で顔を小さく見せることができるという点です。
上の2つの青丸は同じ大きさですが、右のほうが青丸が小さく見える原理と一緒で、耳のボリュームを横に大きくすることで、顔中心部(上のイラストでいうと青丸の部分)を小さく見せるというメカニズムになります。
立ち耳フィラーの
メリット・デメリット
簡単に立ち耳フィラーのメリット・デメリットをまとめてみます。
メリット
- 術後すぐに効果を実感できる(ただし当日ガーゼ固定)
- ヒアルロン酸注入のため手軽に変化を出せる
- 施術時間は5分程度(麻酔塗布時間を除く)
- ダウンタイムが少ない
- アレルギー反応などがほぼない
デメリット
- 施術後1年~1年半程度で次第に元に戻る
- 立ち上げられる角度には限界がある
- 新しい施術法のため知見や症例がまだ少ない
立ち耳フィラーの注意事項
立ち耳フィラーは基本的にダウンタイムや副作用・リスクが少ない施術ではありますが、術後は以下のような点に注意するようにしてください。
- 術後はガーゼで固定します。当日は就寝まではそのまま固定した状態にしてください。
- 術後2,3日程度は注入した部位に多少痛みが生じることもあります。痛みを感じた際には処方薬を服用するようにしてください。
- 術後1週間程度は出来るだけ横向きで眠らないにしてください(もちろん無理のない範囲で構いません)
- 術後1週間ほどは眼鏡をできるだけ使用しないようにしてください
- 術後1か月ほどはヘッドフォンなど耳に負荷をかけるものは使用しないようにしてください。
その他の「立ち耳にする整形」のご紹介
立ち耳フィラーの他に、当院では立ち耳整形(立ち耳にする手術)も行っています。耳の裏側を切開し、耳を立ち上げる役割をしている軟骨を糸で縛って前方に倒すことで耳を起こす施術です。このような施術はおそらく今まではどこのクリニックでも行っていなかったであろうものですが、患者様からのご要望がしばしばあったことから、独自に術法を編み出してメニュー化したものです。
立ち耳整形(立ち耳にする手術)の詳細はこちら※ちなみに当院では今回のように、患者様のご要望をもとに新しい術法を編み出すことが多くあり、耳の場合は福耳整形や忘れ耳整形なども手掛けています。耳以外では鼻の整形でこのようなご希望をいただくことが多く、忘れ鼻整形や矢印鼻形成、鼻翼溝形成、箱鼻修正、鼻背縮小などの施術を多数行っています。
立ち耳整形(立ち耳にする整形)の実際の症例もご紹介します。
なおこの方は、生まれつき耳の角度が後ろに倒れ気味なのを改善したいというご相談でしたので、「立ち耳を強調する」というよりも「自然な耳の角度」になるような仕上がりで施術を行っています。
術後の写真では顔ののっぺりした感じがなくなり、立体的でキュッとしたメリハリのある顔に変化しているように感じます。また耳にボリュームが出たことで若々しい雰囲気にも変化しています。
今回は立ち耳を作る立ち耳フィラーについてまとめました。立ち耳フィラーや立ち耳整形(立ち耳にする手術)など、耳に関するお悩みやご希望があればお気軽に当院までご相談下さい。現在は取扱いのないメニューも独自に新しく編み出すことで、対応可能です。
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はコラム投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。