今まで一重まぶただったものが急に二重まぶたになると顔の印象がガラリと変わるので、できるだけ見た目に変化を加えずに眼瞼下垂だけを治したいというのが主な理由で、特に年配男性の患者様からこのようなご相談をいただくことが多いです。
眼瞼下垂手術は皮膚切開法もしくは眼瞼挙筋前転法で治療を行うことが多いですが、いずれの場合もぱっちり二重にせずに、現状の目元のラインを活かした形で施術を行うことが可能です。
要は二重幅をデザインする段階であまり広くラインを設計せず、かつ上瞼の皮膚のたるみを最初から処理せずに逆にうまく使うことによって、あまり見た目を大きく変えずに一重まぶたのままで現在の視野の狭さを改善することが出来ます。
今回は、二重ラインをあえて術後も目立たない形で手術を行った眼瞼下垂治療の症例をご紹介したいと思います。

上は、加齢とともに上まぶたが開きにくくなったことや視野が狭くなったことを時にしてご来院された54歳の男性です。額の横じわの様子を拝見するだけでも、上瞼の開眼力低下の代償として、まぶたを持ち上げるためにかなり眉上の筋肉を使っておられたのだなというのがわかります。(=眉毛挙上を行うことで上瞼を引き上げて代償性に視野を確保している状態)
これらの症状を改善するために眼瞼下垂治療を希望でしたが、診察の際に「周囲の目が気になるので、術後に二重まぶたになることに抵抗がある」とのご相談をいただきました。
眼瞼下垂治療を行うと上まぶたの開眼力が改善されるため、術後は以前よりも目ヂカラが強くなる・二重まぶたになる・目が大きくなる といった変化が生じることが多いですが、今回の方のように、このような変化をできるだけ避けたいという方ももちろんおられます。
一般的な眼瞼下垂治療の術式(挙筋前転法)であっても、上瞼の皮膚をうまく処理することで術前後の二重幅に大きな変化があえて出ないようにすることも可能、と説明して施術を行いました。術前後の変化を見てみましょう。

今回は男性のケースでしたが、女性の方においても「現在の目元の雰囲気が気に入っているので、眼瞼下垂は治したいものの、くっきりした二重にしたくない」とおっしゃる方が勿論いらっしゃいます。事前のカウンセリングの際にその旨をおっしゃっていただければ、施術の際に皮膚の処理を調整することでそのように仕上げることが可能です。できるだけ目元に変化を加えずに眼瞼下垂治療を行いたいという方も、どうぞご相談ください。
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本ブログの症例に関する情報
治療名:眼瞼下垂治療(挙筋前転法/保険診療) 費用:43,200円(3割負担の場合)リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、閉瞼不全、左右差、後戻り、傷跡など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら