みずほクリニックTOP » ブログ » 美容皮膚科 » しみ » レーザートーニング後の美肌効果を持続させる方法
みずほクリニック院長ブログBlog

レーザートーニング後の美肌効果を持続させる方法

2015年12月28日(月) | カテゴリ: しみ
レーザートーニングで肝斑治療がうまくいった例をご紹介します。

46歳の女性で両頬からコメカミに向かって、
刷毛ではいたような茶褐色のしみが地図状に広がり、
下瞼と頬部でハッキリと境界が見られます。

所々、茶色の粒状のしみの色が濃縮されたような点が散在しており、
いわゆる典型的な肝斑の患者さんです。



レーザー治療というものは、手術治療と異なり
絶対に100%改善が得られるとは言えない部分があります。

皮膚としみのレーザーに対する反応は個人差がありますから、
おおよその結果を予測して患者さんには伝えますが、正直やってみないと
どのような経過を取るか分からないところが一部残されているのが現実です。
これは、どんなレーザーの達人であっても同じことです

しかしそうは言いつつも、上の写真のような患者さんがしみをなおして欲しいと
当院を訪れた場合、私はついついこう言ってしまうのです。

「大丈夫です。○○さんのしみは絶対に治せるはずです。」と。

典型的肝斑に対する当院のレブライトによる治療の成功率は今のところ100%です。

変化がなかった、もしくは悪化したという例がまだございません。

下は、1週ごと4回照射後の状態です。


つまり1週間x4回で治療開始後、
たったの1ヶ月目で上の写真のような結果が得られたことになります。

こんなに早く明らかな結果が出た原因を分析すると

・1週間ごとにまめに通って頂き、集中的に治療が出来た。(患者さんの時間の余裕とまじめな性格)
・内服薬(トランサミン、シナール)を朝昼晩きちんと飲み続けた。
・典型的な肝斑単独であり、中に日光斑やADM(遅発性太田母斑)がほぼ混ざっていなかった。

などの要因があったと思います。

ところで、このような結果が得られて めでたしめでたしで終わらないところが、
肝斑治療の難しいところであります。

つまり、せっかくしみが取れて肌がきれいになっても数ヶ月の期間を経て
何もしないでいると肝斑が悪化してくる可能性があります。

では、肝斑を再発させず治療結果を持続させ
肌の美しさをキープするにはどうしたら良いのでしょう?

再発防止のために心がける点としては、

1.月に1回程度のメンテナンス照射を続ける。
2.美白内服(トランサミン、シナール)を飲み続ける。
3.ホームケア

もちろん、3つ全て行えばパーフェクトなのでしょうが
なかなかそうはいきません。

ご予算に余裕があれば、1のメンテナンス照射を定期的に続けるのはお勧めです。

当院では、ドクターが施術を行うトーニングとしては都内最安値クラスで行っておりますので、
料金的な面で皆様から本当に続けやすいというお声を頂いております。

しかし、忙しかったり通うのが大変という方もいらっしゃいます。

何しろ当院は、東京都内だけでなく広く神奈川、埼玉、千葉、栃木、茨城、長野からも
患者さんがいらっしゃるため、あまり遠くの方に通い続けて下さいとお願いするのも
無理があります。

内服薬でしたら、当院への通院は必ずしも必要ないので住所近隣の病院から薬を入手しつつ
ずっと飲み続けることも可能かと思います。
・・・しかし、はたして根気が続くでしょうか?

わたしは、肝斑治療を始める前に患者さんには
トーニングのコースが終了する5回から10回の期間、
つまり1ヶ月から3ヶ月の間は何とか集中して頑張って薬を飲み続けるようにお願いしています。

期間が決まってしまえば誰でも集中力を一定期間維持することは比較的容易になるからです。

しかし期間が無期限となるとさすがに、だんだん飲まなくなることが当然予想されます。

そういう意味では、私がイチオシなのは3のホームケア、
つまり化粧品で肝斑の再発を抑えてくれるものを使うことです。
化粧品に果たしてそこまでの効果があるかどうかいぶかしむ方もいるかもしれませんが、
医薬部外品レベルなら効果の確かなものもあります。

女性なら化粧は大概毎日するはずですから、
有効成分を毎日意識することなく肌に入れ続けることが可能です。

昔から肝斑治療の要とされるトラネキサム酸を多く含む化粧水、美容液、乳液を
習慣的に使うことで肝斑の再発を防ぎます。

当院では、資生堂のドクターコスメ; ナビジョン ドクターを勧めています。
(当院にて入手可能です)

ナビジョンDRには、ライン全てにトラネキサム酸が高濃度に配合されているので
とりあえず化粧水だけ、美容液だけなどの単品使用でも良いですし、
思い切ってラインでそろえればなお良い効果を期待出来ます。

せっかくトーニングで得た美白効果を長く維持したければ、
普段使いの化粧品を見直すことが一番の近道であるというのが私の持論です。


当院のレーザートーニング治療(レブライト)について詳細はこちらです。
資生堂ナビジョンの効果はこちらのブログでもご紹介しています。
※レーザートーニング(しみ・肝斑治療)の効果を上げるコツについてはこちら。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:レーザートーニングによる肝斑治療 費用:22,000円/回 1週毎に4回照射
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士