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鼻スジを通す鼻整形のポイント

2020年12月14日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
「鼻スジを通して、シュッとした雰囲気の鼻にしたい」という
ご要望を頂くことがよくあります。

やや抽象的な表現ですが、言わんとしていることは分かります。

鼻スジと言うと、
通常は鼻根(目と目の間)から鼻先の手前までのことを言いますが、
鼻先が太い方の場合、鼻先縮小術(鼻尖修正術)と、鼻中隔延長を
組み合わせることでよりシャープで、洗練された雰囲気の鼻に見せることが出来ます。




例を示します。上の写真の方は34歳の女性です。
「鼻スジを細くシャープにしたい」とのご要望でご来院されました。

鼻スジが低い部分はプロテーゼだけで確実に変化を出すことは出来るのですが、
鼻先において「鼻翼軟骨の左右への広がり」と「出っ張り」が目立つ
いわゆる「ダンゴ鼻」状態ですので、その部分をも細く見せないと
かなり中途半端な結果に終わりそうな感じです。

もし鼻先に手を加えなければ、きっと片手落ちの仕事になってしまうでしょう。

そこで今回は、鼻スジを通す鼻プロテーゼとあわせて、
鼻尖縮小(鼻尖修正)、鼻中隔延長を行いました。

鼻先にもある程度の高さと細さを加味することで、
上から下に向かって完全に連続する細いラインが形成されて、
いかにもエレガントかつスマートな印象への変化を生み出します。

この場合、正面から見た写真で比較すると分かりやすいと思います。


 

左が術前、右が術後1ヶ月目です。

正面から見るとかなり細さが強調されて見えますが、
もし細すぎるということであれば、プロテーゼの幅の太さを調整したり
鼻先の絞り方をもう少しマイルドにすることで太く見せることも出来ます。

この患者様の場合は、長年鼻全体がモッサリした雰囲気であることを
コンプレックスとして悩まれていたため、今回は患者様のご希望を反映し
思い切ってシャープに仕上げています。

鼻先の絞り加減は、手術中に皮膚の傷を糸で仮留めした状態で
手術台の上で起き上がって二面鏡や合わせ鏡で見て確認して頂くので、
気になる点があればその場で患者様に感想を言ってもらい、
それに応じて高さ、幅、形、カーブといったものを
その場においてアドリブでどんどん変えてゆきます。
このライブ感こそが、非常に大切であり鼻整形の肝とも言えます。

このような確認作業なしで行う鼻の手術は、
真にオーダーメイドを謳った鼻整形とは言えません。

しかし世の多くの美容外科では、
このような術中確認の作業は一切行われていないのが実情ということを
事前に知っておく必要があります。
(理由は多々ありますが、ここでは詳しくは述べません)




上は、右斜め前方向から見た術前と術後1ヶ月目です。



 
上は、左側面から見たプロフィールの術前と術後の写真です。

元々鼻先がやや上を向いていましたので、
耳介からの軟骨移植により鼻中隔延長術にて鼻先を完全に前方向ではなく、
やや斜め前下方に下げるようにして伸ばしています。
(延長距離は元の鼻先から6mm程度、鼻中隔軟骨から16mm程度です。)

このように、前からだけでなく斜め前、側面のプロフィールなど
全ての方向から見てバランス良く美しく見える鼻を作ることを
当院では心がけています。


 

最後に顔全体の雰囲気の変化ですが、
顔の中心パーツである鼻が変わると顔全体の印象が大きく変わる
ということをご理解頂けたでしょうか。

術前より術後のほうが垢抜けて、
全体的にスッキリと爽やかな印象に感じられます。

良い結果を出すには、美容外科医の技術も重要ですが、
患者様の細々とした好みを結果に出来るだけ反映させる
努力をするということがとても重要です。

例えほんのわずかな微妙な違いであっても、
患者様の満足度には大きな影響を与えるからです。
鼻プロテーゼの詳細はこちら
鼻尖縮小(鼻尖修正)はこちら
鼻中隔延長法はこちら



<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻プロテーゼ、鼻尖縮小(鼻尖修正)、鼻中隔延長 費用:770,000円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、出血、血腫、感染、皮膚面の傷跡・凹凸、左右非対称など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士