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赤ら顔の一種である酒さ(しゅさ)の治療

2022年09月19日(月) | カテゴリ: その他の美容皮膚科
赤ら顔の原因疾患の一つに酒さ(酒皶・しゅさ/Rosacea・ロウゼイシャ)というものがあります。
鼻を中心にTゾーンや、頬、顎に赤みをさします。

酒さの原因は、飲酒習慣、日焼け、精神的ストレスなどが想定されていますが、ハッキリしたことはまだ分かっていません。

また、脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎に対してステロイドを処方され、長く連用した結果、「酒皶様皮膚炎」となることもあります。こちらは実際には酒さではありませんが、酒さのような赤ら顔になることがあります。

酒さの治療として、保険診療ではテトラサイクリン系抗生物質、メトロニダゾール、イベルメクチン、アゼライン酸外用などが処方されていますが、いずれも非常に効果的とまでは言えないのが現状です。

他院で治療したものの改善しなかったとして相談に来られる患者さんは開院当初から定期的にいらっしゃいましたが、治療法について症例や治療実績を重ねることにより、当院ではレーザー治療とビタミンA内服薬の組み合わせることで、ほぼ確実に酒さ治療において結果を出せるようになってきました。





上は、赤ら顔を気にして当院を受診した35歳の男性です。
一見して、鼻に毛細血管拡張と膿疱および鼻瘤を認め、赤みの分布パターンから酒さであることが分かります。

また以前にかなり重症のニキビがあったことが、実際に肌の状態を診察した際に推し量ることが出来ました。アイスピックスカーと呼ばれる深いクレーターと、ニキビが消退した後に見られる赤黒(or褐色)の色素沈着も同時に頬にあります。いわゆるニキビ跡の痕跡です。この方のように、酒さと重症ニキビはセットで一緒に存在することも多く、今回はアクネトレントの内服とエクセルV(ロングパルスヤグ)の照射を1ヶ月に1回のペースで行いました。





施術開始後4か月目の状態です。
アクネトレントの内服薬を継続していただき、クリニックではエクセルVの照射を月に1度のペースで4回行っています。

鼻部を中心に見られた酒さが術前と比較してかなり改善していますが、それとあわせて頬にあったニキビ跡の凹凸と赤み、色素沈着も同様に治療効果が見られています。

このように、当院で行っているアクネトレント内服薬とレーザー(エクセルV)の組み合わせによる治療は従来のものと比べて非常に成功率が高く、皮膚科などでずっと治療を継続していたものの芳しい効果が得られなかった方も非常によい治療結果を出しています。

酒さや赤ら顔についてお困りの方はもちろん、現在行っている治療に対して良い反応がなかなか得られていない方お気軽にご相談ください。
>当院の赤ら顔・毛細血管拡張・酒さ治療一覧はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:酒さ(しゅさ)改善治療(レーザー・内服薬セット) 費用:エクセルV 1回33,000円、アクネトレント内服 1か月分21,780円 
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:エクセルV /熱傷、色素沈着、色素脱失、腫れ、内出血など アクネトレント/乾燥、頭痛、めまい、倦怠感、疲労感、脱毛、鬱症状、胎児への影響など。br>施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士