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裂けた耳たぶ(耳垂裂)修正症例

2021年05月03日(月) | カテゴリ: 刺青・傷跡修正など
耳垂裂(じすいれつ)とは、耳タブが縦に裂けている状態を言います。

うまれつきの先天性耳垂裂と、そうではない後天性耳垂裂に分類されます。

先天性はかなり稀で、
私も長くこの仕事をしていますがいまだ文献上でしか見たことはなく、
ピアスが何かにひっかかって耳たぶが裂けてしまったという
後天性のものがほとんどです。




上は、以前ピアスを何かに引っ掛けてしまい、
耳たぶが真二つに裂けてしまったのを治して欲しいとのことで
当院にご相談にこられた43歳の男性です。

このような場合は
裂けている部分のヘリの皮膚を切除して縫合しますが、
普通に切って縫うだけでは耳垂の辺縁に切り込みのような
ノッチ(へこみ)が残るため、Z形成やW形成など
縫合ラインを途中で分断するような形成術が必要です。

これにより、辺縁に刻み込みのような
ヘコミが生じるのを防ぎ滑らかな輪郭とします。

私は、好んでW形成を用います。
Z形成よりもよりシンプルだからです。




上は、術後1週間目の抜糸直後の状態です。

まだ傷跡の赤みはありますが、
耳たぶの辺縁は滑らかなラインで仕上がっています。

このような皮膚トラブルの場合、
意外とどこに相談に行ったらよいかよく分からないという方も多いため
今回は耳垂裂の症例についてご紹介させて頂きました。

当院の手術は、目元、鼻、脂肪吸引、デリケートゾーンなどの
手術が実際多いのですが、こういった比較的マイナーな手術も幅広く手がけており、
皮膚トラブルに関することは何であれよろず承ります。

ほとんどのケースで対応可能と思いますので是非一度ご相談ください。
お待ちしております。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:耳垂裂形成術 費用:77,000円 
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:創離開、感染、肥厚性瘢痕、ケロイド、浮腫、内出血など 
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士