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2025.10.21

わきが・多汗症

【加齢臭・ミドル脂臭・ワキガ?】男性のニオイや体臭の違いと原因

【加齢臭・ミドル脂臭・ワキガ?】男性のニオイや体臭の違いと原因

「身体のニオイが気になる」という男性からのご相談は、当院においても以前よりもかなり増えてきており、男性がマナー・エチケットとして体臭対策を行うことが一般的になってきていると感じます。男性の体臭やニオイで多いものには「ミドル脂臭」「加齢臭」「ワキガ」などがありますが、今回はそれぞれのニオイ・体臭の違いや原因について纏めてみたいと思います。

男性の体臭で多い
ニオイとは

男性の体臭で多いニオイとは

―男性のニオイが気になったことがある女性の割合は【99%】(※)

なかなか衝撃的なデータではないでしょうか。女性のほぼ100%に近い方が男性のニオイが気になったことがあると回答しています。(データ引用元:制汗デオドラント「デオナチュレ」などを製造している株式会社シービックさんの調査/n=300名、2021年実施)

当院においても体臭やニオイに関するご相談を男女問わず多くいただいていますが、特に男性の場合は女性よりも皮脂の分泌量が2~3倍ほど多い上に、体質的に発汗量も女性より多いため、より体臭やニオイが顕著に出やすいという傾向にあります。男性のニオイ・体臭には年齢などによっても違いがあり、男性において多いニオイの代表的なものを挙げると以下のようなものになります。

男性に多い体臭・ニオイの種類

ミドル脂臭
「まくら臭」「中脂臭」等ともいわれるニオイで、30代~40代の男性に多い体臭です。主に後頭部から出る古い油のようなニオイで、朝に枕のニオイが気になるという男性は、ミドル脂臭が出ている可能性が高いです。
加齢臭
枯れ草や古本、腐ったチーズ、カメムシのニオイなどに例えられる加齢臭は、40代以降の男性に増えるニオイです。(最近は女性の加齢臭も注目されつつはあります)頭部や耳周り、首の後ろの他、背中や胸元といった体幹部からもニオイが出ることが多いです。
腋臭症(ワキガ・すそわきが)
ミドル脂臭や加齢臭と異なり、年齢問わず生じるニオイとして腋臭症(えきしゅうしょう)があります。いわゆる「ワキガ」「すそわきが」「ちちが」と言われるもので、脇・陰部・乳輪周辺や肛門、背中などから生じます。(脇にニオイがある場合、陰部や乳輪付近からも同様のニオイがしている可能性が高いです)
その他
その他のニオイとして、数は多くないものの注意が必要なものに、口腔内や皮膚からする強い酸味のあるニオイ(アンモニア臭・ケトン臭など)や、生ごみのようなニオイ(タンパク質の腐敗臭)などもあります。これらは肝機能低下などの内臓疾患が原因のことも考えられるため、専門機関で診察を受けることをお勧めします。

男性の体臭やニオイの原因

男性の体臭やニオイの原因

男性のニオイや体臭において多いものを上に挙げましたが、それぞれ種類によって、ニオイが生じる原因には違いがあります。大きく分けると、ミドル脂臭や加齢臭は「年齢に伴って変化する汗の構成成分」が原因で、対する腋臭症は「ニオイの元となる汗腺そのものの数」が原因となります。

ミドル脂臭
ミドル脂臭は、汗の構成成分のひとつである「乳酸」が皮膚の常在細菌によって代謝されることによって発生するニオイです。乳酸は常在細菌によって代謝されると「ジアセチル」という成分になるのですが、これが不快な原因のニオイとなります。
ちなみに汗の構成成分は99%が水分で残りの1%が乳酸や尿素、塩分などになるのですが、ミドル脂臭の原因である乳酸は、30~50代でもっとも増えることがわかっています。乳酸はストレスやアルコール、食生活の乱れ、運動のしすぎなどによって増えるのですが、40代前後は仕事などが最もハードになりやすい時期でもありますので、そういったことが関係しているのかもしれません。(なぜこの年齢で増えるのかは、まだはっきりとは解明されておりません)
加齢臭
加齢臭は、皮脂に含まれる脂肪酸(パルミトレイン酸)が空気中の酸素や過酸化脂質などによって酸化されることで生じるニオイです。脂肪酸(パルミトレイン酸)は酸化されると「ノネナール」という成分になるのですが、これが枯れ草や古い本のような加齢臭独特のニオイの原因となります。加齢臭を引き起こす原因となる脂肪酸(パルミトレイン酸)は、加齢や男性ホルモンの影響で分泌量が増えます。全体的な皮脂分泌量は年齢とともに次第に減っていくのですが、年齢とともに脂の種類が変化して、加齢臭の原因となる脂肪酸の量が増えていきます。(同様に女性においても、女性ホルモンが減少する更年期あたりから男性ホルモンが優位になってくるため、男性同様に加齢臭のようなニオイが強くなってきます)
腋臭症
ミドル脂臭や加齢臭は汗の中の特定の成分(乳酸やパルミトレイン酸)が分解・酸化されることで生じるニオイですが、腋臭症(ワキガ)は特定の成分ではなく「汗腺そのもの」が原因で生じます。汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺がありますが、腋臭症はこのうち「アポクリン汗腺」から分泌された汗が常在細菌で分解されることで生じます。
エクリン汗腺から出る汗はサラサラとした水のような汗ですが、アポクリン汗腺から出る汗はタンパク質、糖質、アンモニア、脂質、脂肪酸などがエクリン汗腺よりも多くベタベタした状態で、腋臭症はこのアポクリン汗腺が通常よりも大きくて太いことで生じます。
その他
口腔内や皮膚から生じるアンモニア臭やケトン臭の原因はそれぞれ異なりますが、血液中に流れている化学物質が揮発によって皮膚表面から染み出てくるニオイであることが多いです。ニンニクを食べた後やアルコール摂取後に身体からニオイも、血液由来となります。

体臭・ニオイの対策やセルフケア

体臭・ニオイの対策やセルフケア

日々の生活を見直すことでできる体臭やニオイ対策には以下などが挙げられます。ただしいずれもニオイを消し去る根本改善にまでは至らないため、ニオイをある程度抑える効果がある対策とお考え下さい。ただし、乳酸が原因となるミドル脂臭については、生活習慣や食生活を見直すことで一定の効果を発揮する可能性もあります。気になる際には一度試してみてはいかがでしょうか。

定期的な入浴を心がける

最近は風呂キャン等という言葉もありますが、汗をかく機会が多い男性やニオイが気になる男性については、毎日1回はしっかりと入浴やシャワーでしっかりと汗を落とすことをお勧めします。特にミドル脂臭や加齢臭の原因となる成分は皮膚表面についているため洗い流すことでニオイを改善することができます。ただしゴシゴシ擦りすぎると逆に皮脂分泌などを促進してしまうため、優しく洗うようにしてください。

生活スタイルに気を付ける

ミドル脂臭の原因となる乳酸や、加齢臭の原因となる脂肪酸は日々の生活改善で多少予防することができます。

  • アルコールの摂取を控える
  • バランスのよい食生活を取る
  • 加工食品や甘いものの摂取などを控える
  • 適度に運動をする(やりすぎない)
  • 十分に睡眠をとる
  • 紫外線を避ける
  • ストレスをできるだけ減らす

アルカリ性の食材を摂取する

肉食や油の多い食べ物、ジャンクフードを日常的に食べている人は身体が酸化している可能性があります。身体が酸性に傾くのを防ぐためにアルカリ性の食材を食事に取り入れるのもよいでしょう。野菜や大豆製品、海藻、キノコなどがアルカリ性食品の代表です。

制汗剤等を活用する

制汗スプレーや制汗シート、さらにロールタイプで肌に直接塗布するものなどラインナップは色々と増えており、また最近は殺菌効果のある制汗剤などもありますので、生活に取り入れやすい形のものを使用すると良いでしょう。なお、香料が強いものは逆に体臭と混ざり複雑なニオイになることもあるため、香りが強すぎないものを選ぶことをお勧めします。

セルフケアで改善できないニオイについて

セルフケアで改善できないニオイについて

上記に記載したようなセルフケアである程度ニオイや体臭を抑えることはできますが、いずれも完全にニオイを消し去ることはかなり困難です。よりニオイや体臭を抑えたいという際には、医療機関でのニオイ治療も有効です。

ミドル脂臭や加齢臭

ミドル脂臭や加齢臭のニオイ治療については、これらを専門的に行っているクリニックは現時点ではほぼないのではないかと思われます。これらのニオイは乳酸や脂肪酸が原因となりますが、このような汗の構成成分に対して、配合割合を調整したり一部の成分を除去するような治療法が現段階では存在しないことがその理由でしょう。ただしニオイや体臭を抑える方法としては、汗の分泌量を抑制する作用のあるミラドライやボトックス注射は、ミドル脂臭・加齢臭対策として一定の効果があります。汗そのものの量が減らすことで、ミドル脂臭や加齢臭の原因となる成分の分泌も抑制することができます。

当院で行っている加齢臭治療はこちら
腋臭症
(ワキガ・すそわきが・ちちが)

腋臭症は汗を出す汗腺そのもの(アポクリン汗腺)が原因となるため、食生活の見直しなどでは改善することが難しいニオイとなります。ニオイの原因となるアポクリン汗腺を除去したり、アポクリン汗腺の働きを抑制する作用のある治療でニオイを抑える対策が必要になります。手術によってアポクリン汗腺そのものを除去する方法(一部保険適用もあり)や、マイクロ波でアポクリン汗腺を破壊する治療(ミラドライ)、さらに汗の分泌を抑制するボトックス注射やエクロックゲル(外用薬/保険適用)等があります。

当院でおこなっている腋臭症治療はこちら

今回は男性に多いニオイ・体臭であるミドル脂臭、加齢臭、腋臭症の3つについてニオイの特徴や原因、対策についてまとめてみました。ミドル脂臭や加齢臭は生活改善によってある程度抑えることができますが、腋臭症の場合は医療機関での治療が必要なことが多いです。まずは適切にニオイの原因を知り、対策していくことがポイントです。また、嗅覚の特性上、毎日ニオイを嗅いでいるとそのニオイに鼻が慣れて次第に気にならなくなってしまうため(嗅覚疲労といいます)、「自分の身体からニオイがするのかどうか分からない」という際には、なかなか周囲の人に相談しにくい部分もありますので、医療機関に相談してみるのもよいでしょう。

当院で行っている汗・ニオイ治療の詳細はこちら
ミラドライミラドライ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はコラム投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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