ボディの黒ずみ取りについては、顔のしみ・くすみと同じようにメラニン色素を破壊する形で黒ずみを改善するボディトーニング(多くのクリニックで行われている標準的なしみ取り治療)の他に、インティマレーザーを使用した黒ずみ除去治療も多数行っています。
インティマレーザーはメラニン色素を破壊するタイプの一般的なレーザーと異なり、黒ずみが蓄積されている皮膚表面の浅い層(角質)をレーザーで剥がし取ることで美白効果が得られます。脇・乳輪などの一般的なボディトーニングでもよく施術を行う部位の他に、小陰唇や大陰唇、鼠径部(股の付け根)、臀部などデリケートゾーンの黒ずみ治療のご相談も多く、当院の場合はほぼ毎日これらの部位の施術を行っている状況です。
鼠径部の黒ずみ取りについては、以前インティマレーザーによる皮膚表面の角質削りでうまくいった症例をブログでご紹介しておりますが、
>前回紹介したインティマレーザーによる鼠径部の黒ずみ取り治療の記事はこちらです
実は鼠径部は、小陰唇・大陰唇と違いインティマレーザーでは十分な黒ずみ除去効果を得られないこともあり、ここ最近はQスイッチ・アレキサンドライトレーザー(機種名:アコレード)と美白内服、美白外用を組み合わせた方法で黒ずみを除去することが増えてきています。
アコレードはヤグ(1064nm)とQルビー(694nm)の間となる「755nm」の波長をもつQスイッチ・アレキサンドライトレーザーで、ルビーよりわずかに切れ味が劣るものの深達性に優れており、またヤグ(1064nm)よりもメラニンへの反応性が良いという意味で、しみ治療においてバランスの良い結果を出すことが出来るマシンになっています。アコレードをデリケートゾーンやボディの黒ずみ治療で使用した場合、インティマレーザーよりも効き方はマイルドなのですが、術後にカサブタが生じることはなくダウンタイムがほぼない点がメリットとなります。
>アコレードのマシン詳細はこちらもご覧ください。
※ちなみにQスイッチレーザーやピコレーザーの「スポット照射」によるボディの黒ずみ治療は、(他院では実施しているところもあるようですが)黒ずみを悪化させる可能性もあるため当院では行っておりません。
前置きが長くなりましたが、今回は鼠径部の黒ずみをQスイッチ・アレキサンドライトレーザー(アコレード)によって改善した症例をご紹介したいと思います。
上は、鼠径部(股の付け根)の黒ずみを気にされてご相談に来られた49歳の女性です。
Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(アコレード)を月に1回のペースで照射しつつ、美白効果のある外用薬と内服薬を継続してもらいました。
術後は、1ヶ月ごとに3回の照射を行った後の状態です。施術前に比べてかなり色が薄くなったのがお分かりいただけるかと思います。ただし、まだ完全な状態とは言えないため、患者様とも相談して引き続き5~10回程度の照射を行うこととしました。
なお、インティマレーザーで黒ずみ除去の治療を行った場合は平均すると3~5回程度の治療となることが多いのですが、鼠径部については小陰唇や大陰唇よりも黒ずみを抜くことが難しく、インティマレーザーを使用した場合でももう少し回数が掛かることが多いです。アコレードを使用した場合はさらに回数が増えてしまうのですが、鼠径部や臀部、肛門部はインティマレーザーではうまく結果が出ないこともあるため、当院では現在、より確実に結果を出しやすいと判断してアコレードを使用しています。
鼠径部などのデリケートゾーンにおける黒ずみを改善できるレーザーは世の中にそう多くはないため、比較的レアな治療メニューだと思います。黒ずみでお悩みの方はもちろん、インティマレーザーで施術を行ってみたものの良い結果が得られなかったという方も、よろしければ一度ご相談下さい。
>Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(アコレード)の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
施術名:鼠径部の黒ずみ除去治療(アコレードによるボディトーニング 3回、美白内服薬、美容外用薬) 費用:アコレード 1回33,000円、美白内服薬 11,000円、美白外用薬 8,800円 リスク・副作用:色素脱失、色素沈着、熱傷、水疱形成、痂皮形成など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。