もちろん単独施術でも美しい仕上がりになるケースもあるのですが、患者様の骨格によっては、オトガイ(顎先)だけを短縮すると、どうしても下顎体部(下顎の中心付近)と顎先の骨の間に段差が生じてしまうことがしばしばあります。
滑らかなフェイスラインに仕上げるためには、オトガイ(顎先)から下顎下縁(顎から耳にかけての下顎のライン)に移行する部分をうまく切り落とすことで、よりシャープで美しい印象に変えることが出来ます。いわゆるVライン形成です。
今回は、オトガイ形成とあわせて下顎下縁にも操作を行ったVライン形成術の症例を紹介したいと思いますが、今回の方の場合、下顎体部から下顎枝(下顎後部から耳付近に向けてほぼ垂直に立ち上げる骨のフチ)にかけてのラインが外側に出っ張っていたため、下顎下縁とあわせてこの部分も削り取ることで、よりシャープで滑らかなラインに整えています。
Vライン形成といっても実際に行う技法は実に様々で、当院では一人ひとりの骨格の状態にあわせた完全カスタマイズの形で施術を行っています。
上は、横・斜めから見た際にフェイスラインがはっきりせずにボンヤリしていること、また顎先の丸みを改善したいと相談に来られた33歳の女性です。
当初オトガイ形成のみを希望されておられましたが、CT検査の結果、下顎下縁も比較的発達していたため、オトガイ形成とあわせて下顎下縁にも操作を加える形(下顎下縁切除+下顎体部削合術)でVライン形成術を行うこととしました。
実際の施術では、オトガイ水平骨切りによって顎先の骨を2mm上下長を短縮し、さらに6mm前方に出しています。そして、顎先の骨が細く見えるように下顎下縁をV字に切除し、かつ下顎体部の外側への張り出しを削っています。
術後は3ヶ月後の状態です。術前と比較して、顎先が少し前に出て尖った形になり、さらに輪郭がシャープなラインに変化しています。術前は、口元が前方に突出している、いわゆる「口ゴボ」の雰囲気がありましたが、顎先をしっかり前に出して尖らせたことで、口元の突出感がかなり緩和されて目立たなくなりました。
オトガイ単独の手術でももちろん小顔効果やVライン効果を得ることはできますが、もう少しだけ範囲を広げて全体に対してアプローチをすることで、よりクオリティの高い仕上がりを得ることができるのが、輪郭整形の醍醐味ともいえるでしょう。
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<本ブログの症例に関する情報>
治療名:Vライン形成術(オトガイ形成、下顎下縁切除、下顎体部削合術) 費用:Vライン形成術(オトガイ形成術+下顎下縁形成術/体部・底部骨切り):1,210,000円 治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、知覚神経麻痺、顔面神経麻痺、左右非対称など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。