Qレーザーならではの切れ味なのに、ダウンタイムは限りなく短い。
しみ取り、美白治療にベストバランスなレーザーです。

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アコレードによるレーザー治療は、次のような方にお勧めです。
- 最小限のダウンタイムでしみを取りたい
- ソバカスを取りたい
- 肌のトーンを上げて明るい色にしたい
- ほくろをレーザーで取りたい
- 皮膚にハリツヤを与えリフトアップしたい
- 毛穴を目立たなくしたい
- 刺青・アートメイクを取りたい
現在しみ取り・美白治療に用いられるレーザー・光治療マシンは、Qスイッチ・レーザー、ピコレーザー、フォトフェイシャル、フラクショナル・レーザーなどが主たるものです。
これらのうちQスイッチレーザー(以下Qレーザー)の特色・長所は、たった1回の治療で最大限の結果を出すことができる上に、除去できるしみ(色素班)の種類も多く、治療のカバー範囲が広いというのも特徴です。
なおQレーザーには、以下の種類があり、当院ではすべて取り揃えております。
- Qスイッチ・ヤグ(波長:532nm/1064nm)
- Qスイッチ・アレキサンドライト(波長:755nm)
- Qスイッチ・ルビー(波長:694nm)
どれが最も優れているということは言えず、それぞれに特色があるため患者さんの肌の色、肌質、シミの種類、患者さんのニーズ、患者さんの希望するダウンタイムなどを十分考慮して用途に応じて使い分けます。また、コンビネーションで使うこともあります。
なお上記3つのQスイッチレーザーを全て所有するクリニックは、実は都内でもそう多くはありません。当院では、患者さんからご相談が多いしみ治療でしっかり結果を出せるようにとこだわった結果、この3つの機種全てが診療に必要であるという結論に達しました。どれも「しみ除去・美白」という、一見すると重複する機能を持つかのように見えるマシンですが、それぞれに特徴があります。
3つのレーザーの特徴
それぞれを比較すると、ヤグレーザーの532nmは、メラニンへの吸収性が高いのですが波長が短いため、真皮病変であるADMや青アザ治療などについては不利な面があります。そしてメラニンへの反応性(吸収性)が逆によすぎることが仇となり、しばしばその熱影響の大きさから炎症後色紙沈着を起こしやすく、深達性が十分ではないためにしみが一回取れても再発率が高いことが知られています。
一方、ヤグの1064nmは、波長が長く深達性に優れますがメラニンへの吸収性がかなりマイルドな(弱い)ため、しみ取り・美白治療には治療回数と時間がかかるという不利な点があります。
Qレーザーのうち最も切れ味鋭くしみが良く取れるのはQルビーレーザーですが、肌の色味の暗い方などで、炎症後色素沈着が起こることがしばしばあり、もし色素沈着がいったん生じると、回復までに3から6ヶ月程度の期間を要してしまうなど、ダウンタイムの長さが欠点となります。これは、Qルビーレーザーのパルス幅が20nsecと非常に短い時間で照射を行っていることと関係があるとされます。(エネルギーを短時間に圧縮して打つイメージです。)
バランスが取れたQアレキサンドライトレーザー
これらQヤグ(1064nm)とQルビー(694nm)の間の波長755nmのQアレキサンドライトは、ルビーに対してわずかながら切れ味では劣るものの、ルビーよりも深達性に優れかつヤグ(1064nm)よりもはるかにメラニンへの反応性が良いという意味で、しみ治療においてバランスの良い結果を出すことが出来ます。
また、パルス幅が50nsecから100nsecと、Qルビー(20nsec)やQヤグ(3-7nsec)と比較すると、かなり余裕を持って幅を長く取られているためQスイッチレーザーによるしみ取りにおいてしばしば問題となる炎症後色素沈着が起こりづらいというメリットがあります。さらに、しみの素であるメラニンを作る器官であるメラノソームの熱緩和時間が10nsec-100nsecであることから、アコレードのパルス幅(50nsec-100nsec)はメラノソームの周囲組織に熱による損傷を与えることなく、標的器官であるメラノソームのみを狙って特異的に破壊できる理想的なパルス幅であるということが言えます。
アコレード(Qスイッチ・アレキサンドライト)によるしみ治療のメリット
アコレード(Qスイッチ・アレキサンドライト)が他のQスイッチレーザーよりも有利な点は、
- 深達性(波長の長さ的に深い所まで十分なエネルギーが届く)
- メラニンへの良好かつ適度な反応性を持つ波長
- パルス幅が色素沈着が残りづらいように絶妙に計算設定されている
となり、ベストバランスのQスイッチレーザーと呼ばれ続ける理由がそこにあります。現在も国内市場において、もう一つの競合機種であるシネロン・キャンデラ社のアレックスIIと人気を二分しています。
Qアレキサンドライトレーザーとの比較
Q-アレキサンドライト(755nm) | Q-ヤグ(532nm) Q-ルビー |
Q-ヤグ(1064nm) |
適度なメラニン吸収度・深達度 | メラニン吸収度が高い= 表皮へのリスクが高い、 深達度が浅い |
メラニン吸収度が低い 治療回数がかかる 深達度が深い |