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乳輪の黒ずみ・色むら治療(レーザー・外用薬・内服薬セット)

2023年12月05日(火) | カテゴリ: 婦人科形成(黒ずみなど)
美容皮膚科で行う美白治療といえば、一般的には「顔の美白(しみ・くすみ取り)」がメジャーですが、当院ではボディの黒ずみ治療も行っており、顔と同じように人気の施術です。

ボディの黒ずみ取りの場合、脇とあわせてデリケートゾーン(小陰唇・大陰唇)や鼠径部(股の付け根)、乳輪などのご希望を多くいただいています。

その中でも、乳輪の黒ずみ取りはリクエストの多い施術の一つです。

乳輪の黒ずみは、以前はトレチノインとハイドロキノンによる外用療法で一定の成果を出していましたが、今はボディの黒ずみ除去に特化したレーザー(フォトナ社のインティマレーザー)があり、当院ではこちらをメインで使用しています。

と言いますのも、トレチノインを乳輪に使用すると皮むけや痒みが強く出てしまい継続ができなくなるケースがあったり、乳輪への塗布をうまく行わないと、乳輪の周りにトレチノインがはみ出てしまい、乳輪周辺にしみのような色素沈着が生じてしまうことがあったりと、必ずしもお勧めできる治療法ではないものだったからです。

また、ボディの黒ずみ除去としてレーザー系の治療ではQレーザー、ピコレーザーなどが使用された時代もありましたが、これらのレーザーでは色味が均一に抜けず、ブチ状に白抜けしたりして問題となることも多かった記憶があります。

当院では数年前からボディの黒ずみ除去にはインティマレーザーを使うようになりましたが、このレーザーによって結果がかなり安定してきました。ただし、レーザー単独だと黒ずみを改善する効果が十分でなかったり、再発例が見られることもあるため、ハイドロキノン(外用)も併用していただくことが多いです。

なおインティマレーザーは、一般的なマシンのようにメラニンや血管をターゲットとしてエネルギーを照射するタイプのレーザーではなく、皮膚の角質層をごくごく薄く剥離することで、色味の元となる物質(メラニン)の体外への排出促進をするタイプのレーザーとなります。

今回はインティマレーザーとハイドロキノン(外用薬)、さらに内服での美白治療としてアクネトレント(ロアキュタン)を併用して乳輪の黒ずみ・色むらを改善した症例をご紹介したいと思います。





上は、乳輪の色味を改善したいとご相談に来られた23歳の女性です。色が濃いところと薄いところが混在しており、いわゆる「色むら」が目立つタイプです。

1カ月をワンクールとして、インティマレーザー、ハイドロキノン外用、内服薬のロアキュタン(美白目的)を組み合わせた治療で乳輪の黒ずみと色むらを整えることしました。




上は、月1回をワンクールとして2回目の治療が終了したところです。(初回治療から2か月が経過)
術前後の写真の角度が異なっており恐縮ですが、色味においては全体的に乳輪の色味が薄くなったのと同時に、濃淡差がなくなり均一なトーンになっているのがお分かりいただけるかと思います。
このように、インティマレーザーは単純に色を抜く(黒ずみ改善)だけでなく、「色むら」を整える目的でも使用することが可能です。

昔、トレチノインとハイドロキノンで乳輪の黒ずみ治療を行っていた際には、2か月程度の短期間で効果が出ることはほとんどありませんでしたので、インティマレーザーは出来るだけ早く確実に乳輪の黒ずみや色むらを改善したいという際にはお勧めの治療法です。
>当院のインティマレーザーの黒ずみ治療(ボディ)詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:乳輪の黒ずみ・色むら改善治療(インティマレーザー・外用薬・内服薬セット) 費用:インティマレーザー1回33,000円(税込・レーザー単独の場合)、ハイドロキノン1本 8,800円、アクネトレント(ロアキュタン)10㎎30錠 11,000円 リスク・副作用:熱傷、水疱形成、疼痛、色素沈着、色素脱失、傷跡など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ




監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士