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2015.02.02

ニキビ・ニキビ跡

ニキビ跡の治療(色味や色素沈着について)

みずほクリニックのニキビ跡治療に関する
基本方針について述べたいと思います。

「ニキビ跡」というお悩みでご相談を受ける場合、
そもそも2パターンありまして

1.ニキビが治癒した跡の色素沈着が気になる。

2.ニキビ跡の皮膚面の凹凸(デコボコ)、クレーター、が気になる。

に分かれます。

2には、多くの場合“毛穴の開き”を伴っていることが多いので
“毛穴の開き”の治療も同時に行うことが多いです。

1と2、両者が混在している場合ももちろんありますが、
今回はそれぞれについてどんな治療があるのかお話しします。

1.ニキビが治癒した跡の色味(茶色、赤黒いしみ)について

ニキビには、赤みや痛みなど炎症を伴いますので
いわゆる炎症後色素沈着に分類されるしみです。

英語でPost inflammatory hyperpigmentation
略してPIH(ピー・アイ・エイチ)の一つとして治療します。

にきび跡に限らず、
擦り傷や切り傷の跡のような炎症後色素沈着も含めて
この状態を改善するには、
レーザートーニングを治療の中心に据え、
その効果を補完する目的でシミ用内服(ビタミンC, Eとトラネキサム酸)
イオン導入の組み合わせが最も効果的です。

逆に、これ以外の治療法は現代の医療にはまだありません。

しかし、ここで注意しなくてはならないのは
ニキビが治癒したばかりでまだ赤みが強い時にレーザーを当ててしまうと
炎症が収まりかけている皮膚を刺激してしまうことです。

かえって炎症を促進し赤みをかえって悪化させてしまいます。
赤々とした赤みが強い時期は、しみ用内服のみでシミをできる限り刺激せず
安静を保つことが重要です。

患者様の
「ニキビ跡を早く治したい!」
「早く何とかしないと色が残ってしまう!」
という気持ちも十分理解はできるのですが、
あせることなく、ただ単に“待つ”ということも
皮膚科・美容皮膚科領域では重要な治療の一手段なのです。

おそらく経験のある方も多いと思いますが
ニキビが治癒したばかりの赤黒い色味は
3ヶ月から遅くとも6ヶ月くらいの期間を経て、
何もせずに待っていても徐々に自然に色は薄れてゆくことは多いです。

しかし、6ヶ月を経過しても
まだ茶色やくすんだ色が残ってしまっているなら
その時は、レーザートーニングしみ内服イオン導入 の出番です。

治療期間はかかります。
トーニングを1~2週に1回ずつ行うと10回程度で効果が出てきます。
もっと薄くしたい場合などは、20回ほどかけてご満足頂いたこともあります。

つまり、2週間に1回として10回なら5ヶ月。
20回なら10ヶ月くらいの治療になります。
結構、根気のいる治療ではあります。

また、頬ないし顔の他の部位に繰り返し繰り返しニキビが出ては治り、
出ては治りを頻繁に繰り返している場合には、
「いったいいつになったらトーニングを始められるの?」という質問もよく頂きます。

このようなケースでは、
ニキビ自体をコントロールすることも重要なことですが、
繰り返し発生するニキビによって頬全体がぼんやりと赤みをさして
いわゆる「赤ら顔」状態になっている場合には
フォトセラピー(IPL/光治療)による治療も適しています。

ダウンタイムもほとんどなく、赤みが徐々に徐々に抜けて行きます。

こちらも1ヶ月に1回ずつ照射して10回くらいかかりますので
10ヶ月くらいのスパンで考えてください。
時間はかかりますが、効果は確かです。

下記は、1ヶ月ごとに弱く2回、
当院で光治療を行った時点でのモニターさんの赤みの改善です。

まだ治療途中というか始まったばかりですが、既に効果が見られます。

かなり弱い出力でかけてますが、
周りから「最近肌がキレイになったね」と言われたと喜んでいらっしゃいました。

フォトセラピー(フォトフェイシャル)には、
機種によってしみ・くすみに対して強い効果を発揮するものや、
肌質改善に強いもの、赤ら顔に強いものなどがありますが、
当院のICON(アイコン;米国最大手・サイノシュア製)は、
特に「肌質改善(毛穴、たるみ・ゆるみ引き締め)」と「赤み」に強い機種です。

もし、繰り返すニキビが原因と考えられる赤ら顔だけでなく、
その他毛細血管拡張などによる「赤み」が気になっている場合にも
お勧めの光治療機です。

さて今回はニキビ跡(色味)の改善を中心に解説しましたので、
次回は、ニキビ跡(凹凸、毛穴の開き)へ有効な治療法についてお話しします。

こちらはニキビ跡(色味)以上にいろいろな治療法があるため
症状にあわせて最前の治療法を提案することが大切になります。

本ブログの症例に関する情報

治療名:アイコンによるニキビ治療 費用:22,000円/回 2回照射
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、水疱形成、熱傷、熱傷による色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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