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お尻の青あざ(臀部蒙古斑/でんぶもうこはん)除去

2022年11月30日(水) | カテゴリ: その他の美容皮膚科
お尻(臀部/でんぶ)に生じる青あざ(蒙古斑・Mogolian spot)は、
アジア系人種の乳幼児に高頻度で見られる色素斑です。

年齢とともに薄くなり、5~6歳までに消失することが多いですが、
そのまま青あざが大人になっても残る場合もあります。

ちなみに青あざと同じ「青」と使った日本語としては
「尻が青い」「青二才」などという表現がありますが、
いずれも、まだ若い・経験が乏しい・未熟 といった際に使われることから、
「青」にはそういった意味合いが含まれていると言えます。

なおこの青あざですが、
臀部以外にあるものについては「異所性*蒙古斑」という保険病名があり
保険適用の治療となるのですが、臀部にあるものについては
「異所性」とは言えないため、保険が効かず自費診療で治療となります。

*「異所性」とは通常の場所(臀部)とは異なるというような意味です。

開院以来、当院では多数の青あざ治療を行っておりますが、
色々なレーザーを試した結果、やはりQスイッチルビーレーザーが
一番良く取れるという結論に至っています。

青あざにQスイッチルビーレーザーを照射すると、
あざは一時的に青色から茶色に変色します。


そしてさらに、
Qスイッチルビーレーザーを3~6ヶ月ごとに3~5回程度照射を続けると、
次第に茶色の色素も薄くなって行きます。

・・・というのが、現在一般的に言われている
青あざ治療におけるQスイッチルビーレーザーでの治療方法になりますが、
この「治療間隔」が本当に正しいかどうかを検証したデータは
実際にはまだないのではないかと思われます。

私の中でも、依然として迷いはありました。


そんな中で、今回青あざ治療の治療間隔について
再考させられる症例がありましたので、ここで紹介させていただきます。






上は、左の臀部にある青あざをとって欲しいとのことで
ご相談に来られた32歳の女性です。

初回の診察の際に
Qスイッチ・ルビーレーザー(JMEC社、Z-1)にて1回照射しましたが、
その後は来院されず、治療のフォローが出来ていない状態でした。





先日、この方がなんと5年ぶりにいらしてくださり診察をしたところ、
上の写真の通り、1回の照射ですでにかなり薄くなっていることが分かりました。

患者さんにお話しを伺うと、
照射直後はやはり茶色に変色(炎症後色素沈着)したとのことですが、
その後、徐々に薄くなりここまでになったとのこと。

もちろん、この方の場合だけに限った症例かもしれませんが、
今回のケースを見ると、Qスイッチルビーレーザー1回の照射でも
時間を充分に置くことで色素がかなり薄くなる可能性が示唆されました。

一般的にQスイッチルビーレーザーの治療間隔は3~6ヶ月ごとと言われていますが、
この照射頻度が適切なのかどうか、今一度再評価をする必要があるかもしれません。
(もちろん部位や症状などによってまた異なる可能性もありますが)

もし今回のケースのように1回の照射で済むものなら、
費用も治療回数も今までよりずっと少なく抑えることができますので、
患者さんにとって大変プラスになる発見になるかもしれません。
当院の青あざ治療詳細はこちら


<本ブログの症例に関する情報>

施術名:Qスイッチルビーレーザーによる青あざ治療(臀部蒙古斑除去) 費用:33,000円 
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、熱傷、色素沈着、色素脱失、水疱形成、肥厚性瘢痕、ケロイド、疼痛など 
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ








監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士