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どの二重埋没法がよいか迷っている方へ

2016年12月12日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
最近、二重整形で人気の埋没法も手術法が進化して、様々なバリエーションが生まれています。

※ちなみに埋没法とは、メスを使わずに糸によって二重まぶたにする手術法で、
ダウンタイムが少なく価格的にも手軽なため当院でも人気のプチ整形です。

当院においても二重埋没法だけで2点留め、3点留め、2点連結(2点スパイラル)、
3点連結(3点スパイラル)、切らない眼瞼下垂など方法は確かに多いです。

患者さんにとっては選択肢が多くて選ぶ楽しみがある反面、
方法が多すぎていったいどの方法がベストなのか分からなくなることがよくあるようです。

そのため、二重のカウンセリングの際には細い針金のような専用の棒(ブジー)を使って
手術後の二重ラインのシミュレーションをしますが、この時によく聞かれる質問が
「シミュレーションで見たラインの場合は、どの方法が一番合ってますか?」ということです。

よほど皮膚や脂肪の厚い方や、かなり広いラインをご希望の時は、
「耐久性重視」の3点連結スパイラル法or切開二重をお勧めします。

それ以外は、ラインの形や幅に関わらずどの方法でも大概の二重ラインを作ることは出来ます。

それぞれの方法の違いが出るところは、「ラインの耐久性(持久力)」であって、
どのラインならどの方法、というように決まっている訳ではありません。

そうは言うものの、やはり自分では迷って決められないという方が案外多く、
そのような時には私は、ほとんどの場合【2点連結スパイラル法】を勧めます。

その理由は、シンプルな非連結の2点法に比べても
腫れ・内出血といったダウンタイムの面でほとんど差がなく、
かつ非連結の2点法二重に比べて耐久性(持久力)がかなり高いからです。

以前にも書いた事がありますが、まさに「ベストバランス」という言葉が
ふさわしいテクニックとして皆様にお勧め出来ます。

通常の連結法と2点連結スパイラルの違いを下に示します。


上は、糸が掛かっている部位の断面図です。

通常の2点法の場合は
ループ状・三角形に瞼板(まぶたの裏側)と表側をつなぐように糸が留まっているのに対して、
2点連結スパイラルは糸と糸が連結され、且つ連結部に糸がラセン状に皮下組織を咬みロックします。

この部位に柱状に硬い瘢痕組織が形成されるため、ラインを形成するクセづけとなり、
糸が外れてラインが消えることはまずありません。

下は、しわのような浅いラインが両目の上まぶたにありますが
ほとんど一重の24歳の女性です。

二重整形を希望されましたが、ご自身でどの方法がよいか分からないということだったので、
当院イチオシの2点連結スパイラル法を勧めました。


下は、術後1ヶ月目の状態です。


仕上がりは非常に自然です。


ですが実は、この方に対して他の埋没法で二重整形を行っていても、
見た目が異なって見えたり不自然になったりすることはほぼありません。

見え方が変わるのではなく、
ラインの持ち(耐久性)が長くなったり短くなったりするのです。

まあ厳密に言えば、折り込みの深さが 

切開法 > 部分切開 = 連結スパイラル > 非連結埋没二重

のように深く折り込まれるとは言えますが、
私たちプロが見てかろうじて分かるレベルの差であり、
一般の方が見ても分からない程度の差と言うことが出来ます。

そして、下は閉眼した状態。


連結式(スパイラル)の二重は、
糸同士を結合させたポイントがシコリのように盛り上がるのが欠点と主張する
クリニックもあるようですが、特に目立つシコリ形成はありません。


連結式に限らず、連結を行わないシンプルな非連結の埋没法であっても、
糸を入れたポイントによっては異物反応や糸への感染などでシコリや膨らみを作ってしまうことはあります。

おそらく1%以下の確率でありますが、
これが埋没法二重を行った場合のマイナーなトラブルの1つです。

では連結式だとシコリ形成のトラブル発生確率が上がるのかというと、
私の経験上、連結式だから特に増えるということはないと感じます。

もしそう思うなら、何らかの技術的な問題が手技にあるのではないでしょうか。

この方法には、ある程度コツが必要なため、どこかで1回見学などをして
見て見よう見まねで行っているならあるいはそのようなことはあるかもしれません。

いずれにせよ、二重連結スパイラル法による二重整形は、
【ダウンタイムの少なさ】と【耐久性】という2つの矛盾する課題を克服出来る
非常に有用なテクニックのため、二重整形を迷っている方にはオススメの手術法と言えます。
二重埋没法の詳細はこちらです。
二重埋没法の症例一覧はこちらです。
二重手術後の腫れを少なくする方法や対策についてはこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重埋没法(2点連結・両目)
費用:132,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、化膿、糸露出、しこり形成、皮膚の傷跡、後戻り、左右差など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ




監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士