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二重埋没法による広めの平行二重・スタッフオペ編

2017年07月24日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
この仕事を続けていると、
クリニックのスタッフや同業者に施術を頼まれることも珍しくありません。

仲間内のことなので、技術レベルを普段見てある程度分かっているので
まず安心してまかせられることなどがその理由でしょう。

今回は、当院看護師に二重手術を頼まれる機会がありました。
モニターとして術前・術後写真の使用許可を得たのでご覧にいれましょう。

2017072401 完全な一重の方ですが、目の開きはよく、皮膚の厚みもあまりありません。

どうせするなら思い切って広い二重まぶたを作りたいというリクエストでしたが、
元々このような目の場合大変有利です。

もし目の開きが悪い場合、あまり広くラインをデザインするとラインの高さに目ヂカラが負けて
眠そうな目つまり、着ぐるみのガチャピンのような半開きの目になってしまう可能性があります。

そのような生まれつき目ヂカラのない方の場合は、
二重手術にあわせて眼瞼下垂の腱膜短縮法を追加で行うこともありますが、
それでもうまく目ヂカラが出せない場合も希にはありうるため、
最初から思い切って広い二重を作るのは控えたほうがいいかもしれません。

このような場合、まず眼瞼下垂手術を行い目ヂカラ(開瞼力)が改善することを確認した上で、
数ヶ月後などに二重ラインを広げるのはより安全で確実な策となります。

また、別な問題として皮膚の厚みが元々厚い方の場合、あまりに広い幅で二重を作ると、

1.ラインが取れやすくなる
2. 二重ラインの外側にお肉が乗っかったような「ぶ厚さ」がでる

などのデメリットが目立ってきます。

瞼の皮膚は、下方(まつ毛側)で薄く上方(眉毛側)で厚いため、
高い位置でラインを設定すると厚い皮膚を2枚に折って二重を造ることになるため、
糸にかかる負担が大きくなり皮膚から糸が外れやすくなり、結果としてラインが消えてしまいます。

また、特に外側(耳の側)において、ただでも厚い皮膚が2枚折りされることにより、
お肉の乗っかり感がさらに強調され厚ぼったい目元に仕上がります。

患者さんが希望するいわゆる「スッキリとした、涼やかな目元」という印象から
だいぶかけ離れた結果に仕上がるので要注意です。

以上の点を踏まえると、
埋没法単独で広めの二重を造って不自然な結果にならないための条件として、

1. 元からある程度の目ヂカラがある
2. 皮膚の厚みがそれほどない

というこの2点の条件が重要ということになります。覚えておいてください。

さて、スタッフの目元に戻ります。

二重埋没法にも現在ではいろいろな手術法がありますが、本人も迷っていたようなので
今回は2点連結スパイラルをお薦めしました。

2017072402
上が、手術直後の状態です。

当院の2点連結スパイラル法は、ラインの耐久性の高さと腫れの少なさが特徴の埋没法です。

一般的には、埋没法・切開法いずれの場合でも
「ラインの耐久性(もちの良さ)」と「腫れ・内出血といったダウンタイム」は反比例の関係にあります。

つまり、

・ライン耐久性が高い=ダウンタイム長い
・ライン耐久性が高くない= ダウンタイム短い

という一般的な二重手術の法則があります。

しかし、2点連結スパイラルは、
「ライン耐久性」と「ダウンタイムの短さ」を両立出来る非常にバランスの良い方法だと言えます。

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2017072403
上が術前。下が手術後1週間目の状態です。

直後にもそれほど、腫れは目立ちませんでしたが1週間後にはほぼ完全に引いています。

元々目の小さな方ではありませんが、目元に「華やかさ」や「柔らかさ」が加わったように見えます。
結果には十分満足してもらいました。

今回は広目の平行型の二重まぶたとして作っていますが、
幅広二重でも、直後の段階からそれほど腫れは目立たせないという点がポイントです。

一般的に二重まぶたの幅は、広く作れば広く作るほど術後の腫れが目立つ期間が長引き、
逆に狭めに作ると腫れを目立たなく仕上げることが出来ます。

しかし当院の2点連結スパイラル法では糸のかけ方などを工夫しており、
二重幅をかなり広く作ったとしても少ない腫れで済ませることができます。

結果・仕上がりももちろん重要ですが、
手術によって患者さんの日常生活に出来るだけ支障・影響が出ないように仕上げることが
埋没法では大切な要素の一つと考えて、いろいろ工夫しています。

なお、最近私自身もそろそろ年齢的に目の開きが悪くなってきたので
眼瞼下垂の手術を受けたいなと思うこのごろですが、残念ながら腫れ・内出血を最低限に抑える
技術を持った先生が周囲にいないのでなかなか踏ん切りがつきません。

仕事内容的に、あまりに腫れ上がった瞼でカウンセリングにのぞむと
患者さんにどん引きされるリスクがあり、さすがに躊躇してしまいます。

自分で自分自身のオペが出来れば、一番良いのですがなかなかそうはいきません。

昔、手塚治虫の「ブラックジャック」に主人公が鏡を見ながら自分の体にメスを入れて
手術するシーンがありましたが、仮に局所麻酔手術で意識がしっかりしていたとしても、
漫画と違い実際には難しいことでしょう。

せいぜい、鏡を見ながらヒアルロン酸やボトックス注射を自分の顔に打つというのは
美容外科・美容皮膚科の女医さんなどの話ではよく聞きますが。。

当院の二重埋没法の詳細はこちらです。
二重埋没法の症例写真はこちらに掲載しています。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重埋没法(二点連結・両目) 費用:132,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:しこり形成、化膿、皮膚の傷跡、後戻り、左右差、糸露出など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士