このような際にはVライン整形で単純に輪郭をシャープにするだけではなく同時に左右差の改善や位置の調整なども行う手術内容になるのですが、今回のブログでは一例を紹介したいと思います。

Vライン整形とあわせて、顎先の左右差改善(左方向に曲がっている)・位置調整(顎が引っ込んでいる)を同時に行いたいとご相談に来られた23歳の女性です。顎先については左右差や顎先に位置を変えたいものの、長さは変えたくないというご希望もありました。
早速術前後の変化を見てみましょう。術後は7か月後の様子です。
今回の施術では、顎先の調整としておとがい形成(オトガイ水平骨切り)と下顎下縁形成術(下顎下縁切除+下顎体部外側骨削り)を行っています。

顎先の左右差改善・位置調整については、以前からある古典的なテクニックではありますが、オトガイ水平骨切りで顎先の骨を斜めに切り出していったん中抜きをし、中抜きした骨片の上下左右を反転・フリップさせた後、遊離骨片(顎先の骨)と母床骨(中枢側)の間に再挿入して、顎先の向きの方向を変えるという手法で施術を行っています。
またVライン整形については、おとがい形成と合わせてフェイスラインを全体的にシャープにすることができる下顎下縁術(下顎下縁切除+下顎体部外側骨削り)を併用することで、顎先からエラ下にかけた部分(フェイスライン=下顎下縁)をすっきりとさせています。
写真で比較してみると、術後の顎先がわずかに長くなったかのように見えますが、これは顎先を前に出したことと下顎下縁を切除したことが影響しており、実際には長さに変化は生じておりません。

術前後のCT画像です。術後の写真では、オトガイ骨(顎先の骨)と中枢側の骨の間にサンドイッチのように挟み込まれた骨片が挿入されていることが分かります。またオトガイ水平骨切りによって、わずかに化骨延長的な効果(骨移植などを行わず、創傷治癒の課程で骨を大きくさせる術式)が見られるのも、この施術におけるポイントです。
>おとがい形成の詳細はこちら
>下顎下縁形成術の詳細はこちら
本ブログの症例に関する情報
治療名:おとがい形成(オトガイ水平骨切り術)・下顎下縁術(下顎下縁切除+下顎体部外側骨削り) 費用:1,320,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、左右差、知覚神経麻痺、顔面神経麻痺、開口障害など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ
※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。
Doctor
院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長
札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら