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二重埋没法の様々な使い方

2021年06月21日(月) | カテゴリ: 美容外科, 二重整形・眼瞼下垂・目元
「二重埋没法」には、一重まぶたを二重ラインにするだけではなく、
二重の幅を広げたりラインを変えたりするような二重整形の派生術も含めて
いくつもの用途があります。

その代表例として、

1.まぶたのたるみ取り:たるんだ皮膚をまぶたの中に折り込む(アンチエイジング治療)
2.二重ラインの統合:複数ある二重ラインを1本にまとめる。
3.逆さまつ毛の治療:眼球にあたる逆さまつ毛の改善
4.目力アップ   :挙筋腱膜にかけるように縫い開瞼力を強化する(眼瞼下垂治療)
5.二重ラインの強化①:浅い皺のようなラインに深い折り込みを作りクッキリさせる。
6.二重ラインの強化②:二重ラインが安定しない時に安定化させる。
7.上まぶたの凹み改善:軽度の場合は二重埋没法でまぶたにボリュームを出す

などが挙げられ、意外にその用途は広いです。

美容外科医が最初に学ぶ手技として基本中の基本でありながらも
その奥は深いと言えます。

今回は、上記2番(二重ラインの統合)に該当する症例についてご紹介します。





上は25歳の女性で、二重ラインが複数あるため
1本のクッキリとしたラインにまとめたいとして当院にご相談に来られました。
切開は避けたいとのことで、埋没法での治療を希望されました。

この方のように、浅い二重ラインが複数あり、日によって(もしくは一日の時間帯によって)
ラインの状態が安定せず変化し続けるような方は、
必ずしもではありませんが過去にノリやテープなどによって
二重を造っていた方に多く見られる現象です。

この患者様の場合、
以前にオーソドックスな2点法の二重術を大手美容外科で行い数年はもったものの、
最近糸が外れてきて複数のラインを認めるようになったとのことでした。

そして何と、よくよく話を伺うと、
私小松自身が大手美容外科に勤めていたときに作った二重とのことでした。

たまたま偶然来られたのか、それとも私を探して来られたのかは
詳しくは聞きませんでしたが、たまにこのようなケースがあります。

1回目では、通常の2点法(2点留め)で行ったものが取れているため、
より取れにくく折り込みが深く入る方法である3点連結スパイラル法にて
二重を造り治すことをお勧めいたしました。

※ちなみに3点連結法で二重を造った場合、今までラインが取れて戻った方はおらず
でかなり強固に固定される方法です。





上が術後2週間目の状態です。

なお埋没法二重の場合、術後の腫れは非常にわずかです。
3点連結のような複雑な留め方をしたとしても
腫れが引くまでの平均期間は2週間程度で、
通常の埋没法ですとさらに短期間で腫れはひきます。

複数あったラインが1つにまとめられ折り込みもしっかり入りました。

深みのあるラインができたのとあわせて、
術前では上まぶたにひさしのようにかぶさっていた皮膚のたるみが取れ、
視野が広がっていることが、黒目の縦方向の露出幅の変化から見て取れます。

この方は、あまった皮膚で睫毛が下に押しやられ
睫毛が目に当たって痛み・かゆみなどのトラブルを引き起こす、
いわゆる「逆さまつ毛」の症状も術前に見られていましたが、
こちらもしっかり改善したとのことでした。

このように二重埋没法は、一重を二重にするだけでなく
目元の様々な治療において適用範囲となる治療法であり、
ダウンタイムの少なさからも患者様にとって抵抗なく選びやすい治療のひとつです。

上まぶたのトラブルでお悩みの方は、多くの場合は二重埋没法の応用で
改善させることができるため、一度ご相談頂ければと思います。
当院の二重埋没法の詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:二重埋没法(3点連結スパイラル) 費用:154,000円  
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、左右非対称、感染、炎症、糸露出など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士