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目尻のたるみ改善と開眼力(目ヂカラ)アップにお勧めのこめかみリフト

2023年07月10日(月) | カテゴリ: 美容外科, たるみ(美容外科)


上まぶたのたるみ改善治療は当院でリクエストが多い施術の一つで、改善方法としては以下のようなものが挙げられます。

・二重埋没法の応用(切開ナシ)
・皮膚切除によるたるみ改善治療
・皮膚切除+二重ライン形成によるたるみ改善治療
・眉下切開術
・ヒアルロン酸リフト
・ボトックスリフト
・レーザーによるまぶたの引き締め治療

しかし、上まぶたのたるみを改善する際には1点気を付けないといけないことがあります。

ある程度年齢を重ねた方が上まぶたのたるみを引き上げると、相対的に目尻からこめかみにかけた皮膚がますます下がって見えることがあるという点です。

この部分(目尻からこめかみ)のたるみを引き上げる施術として、糸リフト(スレッドリフト)を使用したリフトアップなども行われていますが、効果の高さや持続期間を考えた場合、私ならシンプルにたるんだ皮膚を切除して引き締める施術をお勧めしています。

いわゆる「こめかみリフト」と呼ばれる手術で、こめかみの生え際付近を切開し、余った皮膚を切除して上方向に引き上げる施術です。

切開する場所は、髪の生え際部分もしくは髪の毛の中のいずれかになります。どうしても傷跡を隠したい際には毛髪内の切開がお勧めですが、引き上げたい部位からより近い場所を切開して施術を行う方がしっかりと皮膚が引きあがるため、効果を重視される場合は髪の毛の生え際を切開する方法が良いでしょう。傷跡は6ヶ月程度でほぼ分からなくなりますし、皮膚を切開するといっても髪の毛の生え際部分となるので、最初からほとんど目立ちません。

また、切開範囲をできるだけ小さくしたいという際には、糸リフト(スレッドリフト)を使用して、たるんだ皮膚を深側頭筋膜(こめかみの筋肉表面の厚い筋膜)に固定するという方法があります。
これは「最小切開法」といい、側頭部の有毛部内で皮膚を2cmほど切開し、この部分から糸(スレッド)を目尻方向に挿入し、たるんだ皮膚に通して皮下に糸を埋没させて引っ掛けた後、再度こめかみ方向に引き上げて深側頭筋膜(こめかみの筋肉表面の厚い筋膜)に固定することでこめかみ付近のたるみを引き上げます。

さらに、こめかみのたるみを改善する応用編として、糸によるリフト治療と生え際皮膚切除をかけ合わせた「最小切開×最大挙上法」という手法も当院では行っています。今のところ、この方法がこめかみのたるみを最も効果的に引き上げる施術であると言えるでしょう。


さて今回は、生え際切開によるこめかみリフト術の症例をご紹介したいと思います。






上は、目尻からこめかみにかけての皮膚のたるみ(被さり)を改善してハリのある若々しい目元にしたいとご相談に来られた40代の女性です。皮膚のたるみとあわせて眼瞼下垂の症状もあり、眠たそうで生気のない目に見える点も気にされておりました。

施術では、こめかみの髪の毛の生え際を数センチ切除し、皮膚をわずかに目尻方向に向かって剥がし縫い縮めました。かなり丁寧に行っても、1時間以内には終了する手術です。

術後(左)は1ヶ月目の状態です。
目尻のたるみが上方向に引きあがっているのかお分かりいただけるかと思います。
また今回、いわゆる目ヂカラを強化する眼瞼下垂手術などは一切行っておりませんが、皮膚のたるみがなくなったため、以前よりも目が開けやすくなったとのことでした。実際に術前後の写真を見ても、術後は目の開きが大きくなっているのが分かります。


生え際の傷跡も若干の赤みを残しますが、通常1ヶ月程度で目立つ赤みはほぼ改善していきますので、現時点でこのレベルであれば、多少の赤みなども3~6ヶ月でほぼ完全に分からなくなることが予想出来ます。(現時点でも、メイクをすれば十分に隠すことが可能です)

術直後の傷跡の状態や、腫れ・赤みについてもお見せ致します。






生え際部分に縫合糸がありますが、普段通りのヘアスタイルにしていただければそこまでは目立たないでしょう。腫れ・赤み・内出血などはほぼ気にならないかと思います。

そして、この時点(術直後)ですでに、眼瞼下垂気味だった目元や目尻が引きあがっているのがお分かりいただけますでしょうか。皮膚切開による物理的なリフトアップ術のため、術直後から効果を実感することができます。

こめかみリフトは、皮膚のたるみだけではなく開眼力(目ヂカラ)アップにも効果が期待できる、おすすめの若返り治療です。
こめかみリフトの施術詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

施術名:こめかみリフト(生え際切開法) 費用:220,000円 リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、傷跡、左右差、顔面神経麻痺など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ





監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士