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TOP/ ブログ/ 美容外科/  脱脂なし・シンプルな下まぶたたるみ取り治療

2016.10.17

美容外科 たるみ(美容外科)

脱脂なし・シンプルな下まぶたたるみ取り治療

目元は、第一印象に大きな影響を与えるパーツの1つです。

「目元」と言ってしまうとかなり漠然とした言い方になりますが、
もう少し具体的に言うと

・上まぶた
・下まぶた
・目尻
・目頭

の、4パーツの集まりと見ることが出来ます。

上まぶたであれば、皮膚のたるみ、くぼみ、しわ、開きの悪さ(眼瞼下垂)などが老けた目元の原因となり、
下まぶたであれば、目袋(脂肪の突出)、たるみ、しわ、クマ、しみなどが目元に年齢を感じさせる
主な原因です。

一方、目尻ではカラスの足跡と呼ばれるしわや、
コメカミ部分のたるみ・ゆるみ、外嘴靱帯のゆるみによるたれ目が、
目頭においては、蒙古ひだの有無などが目元年齢を左右するファクターの1つと言えます。

今回は、下まぶたの手術による若返り症例をご紹介します。

この部分の手術としては、目袋(脂肪の前方への突出)やへこみによるクマが目立つ方なら、
ハムラ法手術が一番効果の高い方法として知られていますが、もし皮膚のたるみとしわのみで、
目袋がそれほど目立たないのであれば、シンプルな皮膚切除と眼輪筋の吊り上げ固定術だけでも
かなりの成果を上げることが可能です。

たとえば、下は数年前に他院にて下瞼のたるみ取り手術を一度受けたけれども、
全く改善しなかったとのことで当院を受診された、56歳の女性です。


ちなみに、上のような患者さんに対して、
下まぶたのたるみ改善目的で脂肪除去(脱脂)を勧めてくるクリニックがあると患者さんからよく聞きます。
この治療は結膜側から脂肪を取るので、傷跡が皮膚に残らないのが売りなのだそうです。

注意すべき点は、皮膚にたるみがあるのに脱脂のみを行うと、実は症状はむしろ悪化します。

膨らんだ風船から空気を抜けば、しぼんでくしゃくしゃになるのを想像すれば分かるように、
ますますたるみがひどくなり、しわも目立つようになります。
そして最悪の場合、上まぶたにまでくぼみが生じてしまうという悲惨な結果となります。

ですから、皮膚が余ってたるみやしわがあるのに、皮膚を一切切除することなく裏側の結膜から
脂肪だけを抜くという治療法は、単にナンセンスであるだけでなく、「百害あって一利なし」です。

まあ、目袋の出っ張りだけは改善するのでしょうから、「百害あって一利のみあり」が正しいかもしれませんが。。

結膜側から行う裏ハムラ法も、皮膚にたるみがある状態では目袋は解消しますが、
たるみ・しわは、全く改善されないので、下瞼にゆるみの生じる年齢以上ではやるべきではない
というのが私の考えです。

皮膚面に傷跡が残らないのが良いという意見もありますが、下瞼の切開はまつ毛の生え際ジャストで
切開する技術があれば1?2ヶ月後には傷跡はほぼ分からなくなるので、「そこがセールスポイント」と
力説されても、あるレベル以上のドクターにとってはまったくピンと来ません。
(少なくとも事情をよく知らない患者さんにはアピール度が高いのでしょうが。)

なお昔は、皮膚にたるみがないまだ若い方で目袋が目立つケースにおいては、
結膜側から脂肪を除去するということも行っていました。

しかし今は、あまり若い方にも脱脂は積極的には勧めていません。

理由は、将来たるみや目袋が目立ってきたときに、クマを脂肪で隠すために
ハムラ法で脂肪移動術を行おうとしても、移動すべき脂肪がなくなってしまっていると
もはや打つ手が脂肪注入かヒアルロン酸注入くらいしかなくなってしまうからです。


さて、上の患者さんの話に戻ります。

この方は確かにクマがあるのですが、目袋(脂肪)の前方への突出がなく
クマのラインのヘコミも実際にはほぼありません。

そこで、下まぶたの余った皮膚を切除しつつ、眼輪筋を眼窩外側縁の骨膜に固定することで
外側上方にひっぱり引き上げる方法でたるみ取り手術を行いました。
眼窩脂肪には、一切手をつけていません。


上が、術前。
下が、術後1ヶ月目の状態です。

実際、術前に目の下のクマは目立っていましたが、
それは下まぶたのボリューム不足による溝があって黒いスジとして見えていたわけではなく、
下まぶたの皮膚にたるみがあるために、頬との境界ラインに線が入っているように見えただけ
ということになります。

この症例は、ハムラ法のように脂肪移動術を行わなくても、
余った皮膚を切除して外側上方に引くことで、皮膚のたるみを取りクマを目立たなく出来るという一例です。

ハムラ法はハムラ法なりの様々な利点がありますが、ケースバイケースで私は
ハムラ法とこのような、「皮膚切除+眼輪筋吊り上げ術」を使い分けています。

この方法は、眼輪筋への切開や眼窩脂肪への操作がないため、手術時間も1時間程度と短く
ハムラ法に比べて術後の腫れ・内出血が少ないためダウンタイム(回復期間)も短くて済むというのが
メリットです。

下まぶたのヒアルロン酸注入などの方法は、下まぶたのへこみには有効ですが
たるみを改善することは難しいため、たるみが気になる際にはこの方法も検討されるとよいでしょう。

ただ、どうしても切るのには抵抗があるという方には、
繰り返し下まぶたに炭酸ガスレーザーで細かい穴を開けながら、
皮膚を入れ替えつつ引き締め、たるみを改善する「マドンナリフト」というレーザー施術もございます。

当院は、患者さんのニーズに応じて様々な下まぶたの若返り治療を行っておりますので、
気になる方は、是非ご相談ください。

下まぶたの若返りに関する治療総論はこちら
皮膚切除による下まぶたの若返り治療詳細はこちら
ハムラ法による下まぶたの若返り治療詳細はこちら
レーザーによる、切らない下まぶたの若返り治療(マドンナリフト)詳細はこちら

本ブログの症例に関する情報

治療名:下まぶたたるみ治療(皮膚切除) 費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻り、左右差、外反など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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