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腹部の脂肪吸引症例と、吸引後のリバウンドについて

2015年12月14日(月) | カテゴリ: 美容外科, 脂肪吸引・痩身・ダイエット
この時期、脂肪吸引のご相談が増えてまいりました。

先日テレビ番組の収録で、
「1年の内で脂肪吸引に適した時期はいつですか?」
という質問を番組レポーターから受けました。

単純に考えると、
気温が上がり衣服が薄くなれば体のラインが見えるようになるので
仮に「5月くらいにはボディラインを完成形にしておきたい」とします。

脂肪吸引の結果が100%完成するのには術後3ヶ月を要しますから
逆算で2月くらいかな?というのが一つの考え方。

しかし、脂肪吸引の後に装着するサポーターを
1ヶ月から3ヶ月の間装着しなくてはならないことを考えると
時期はもう少し早い年末頃のほうがよいという考え方もありです。

この脂肪吸引後に装着するサポーターですが、
吸引後に皮膚面のたるみを防ぎつつ引き締め効果を上げるためと、
圧迫により腫れを早く引かせるという効果を得るために装着します。

かなりしっかりと広範囲に圧迫を掛けるので、
厚着をしている冬場に済ませてしまうという考えは妥当なものと思えます。

また、太ももの脂肪吸引などで内出血を起こすと、
後で重力で内出血の青・赤・黄色などの色味が膝下に移動して
目立つということもあり、素足を出さない冬場が適しているとも言えます。

このようなこともあるため
この時期に脂肪吸引の相談が増えるのでしょう。

今回は、上腹部と下腹部の脂肪吸引を行った方の症例です。

下が脂肪吸引前の状態。


内臓脂肪が多いタイプでしたが、
女性の場合は上腹部と下腹部で皮下脂肪が取れないことはまずありません。

内臓脂肪は筋肉の下の脂肪ですから
脂肪吸引で取ることはもちろん出来ない訳ですが、
皮下脂肪を除去しただけでもかなりボディラインは変わります。

逆に男性の場合は、内臓脂肪の多いタイプは皮下脂肪を取っても
あまり変化が顕著に現れないケースが多いです。

また、比較的痛みには弱い方だったため
今回は局所麻酔に加えて静脈麻酔を併用しています。

当院の方針としては、体に掛かる負担などを考慮し
出来るだけ静脈麻酔を使わない方向でプランを立てますが

どうしても痛みが強いと十分な量の脂肪が取るのが難しくなってくるので、
やむをえず静脈麻酔・笑気ガスを併用することもあります。

下が脂肪吸引施術直後の状態です。

施術直後でもこれだけ変化が出ていれば、
1ヶ月から3ヶ月までかけてさらに組織が徐々に引き締まり、
より細くなったことが実感出来ます。

但し、あまり知られていないのですが
脂肪吸引を行った後に体重が増えるとまたリバウンドして
脂肪が増えることがあるので要注意です。

今まで多数の脂肪吸引を行ってきておりますが、
術後の経過には2つのパターンがあるように感じます。

一つは、一部位がよくなることでモチベーションが上がって、
もっとプロポーションを良くしようとダイエット、運動に励みさらに痩せて
体型が全身的にシャープに絞り込まれますます美しいプロポーションへと
なってゆくタイプの方。

もう一つは、脂肪が取れたことで心に油断が生じ、
少しくらい食べても細くなったからまあ大丈夫とばかりに
食事量が一気に増え体重が5kg、10kgと増加し、
せっかく取った脂肪が再び吸引した場所について元の木阿弥になるケースです。

お金を掛けて、多少なりとも痛い思いをして手術を受け、
ダウンタイムの煩わしさも乗り越えやっと手にした結果を無駄にするのは
大変もったいないことです。

よく「脂肪吸引後にリバウンドはありません!」という広告も目にしますが、
それはあくまでも体重が一定不変とするとという前提に基づきます。

皆様も脂肪吸引後のリバウンドには、くれぐれも充分ご注意ください。

※当院の脂肪吸引の詳細はこちらです。
※その他の症例写真はこちらにも掲載しています。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:脂肪吸引(上腹部・下腹部) 費用:154,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染症、傷跡、塞栓症、血腫、漿液腫など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士