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2022.10.31

鼻整形

貴族手術でほうれい線を目立たなくする

鼻の整形術に「貴族手術」という手技があるのをご存知でしょうか。

美容医療についてある程度の知識のある方でしたらご存じかと思いますが、
正式名称「鼻翼基部プロテーゼ」という治療法です。

貴族手術の主な目的は以下の2つになります。

1.欧米人のような立体的な中顔面にする
小鼻の下の皮下にシリコンプロテーゼを入れることで、小鼻の外側付近にボリュームを増して凹凸感を出す。
(中顔面のへこみを改善する)

2.ほうれい線を目立たなくする
プロテーゼを挿入し皮膚へ高さを出し、ほうれい線を目立たなくする。

…ちなみにこの手術は、何故「貴族手術」などという謎な名前で呼ばれるのでしょうか。

韓国で数年ほど前から「Nobility Surgery」という呼称で呼ばれ始め、
この名称が日本にも輸入されたとされています。

かの国独特のネーミングセンスであり若干想像しにくいとも言えますが、
中顔面(鼻横あたり)の凹みを改善することで「貴族」のように上品な
立体感のある顔だちになるという意味からこの名称がついたようです。

実際に患者様の話を伺っていると、以下のような悩みを抱えている方が
貴族手術の施術を希望されるケースが多いです。

・ほうれい線が深い
・ほうれい線の影が濃い
・顔に立体感がない
・小鼻の横が凹んでいる
・口元が突出している


(上はあくまでイメージですが、こういった変化のことです)

東アジア人の場合ですと一般的にそれほど彫りが深くはありませんから、
鼻翼外側付近にプロテーゼを入れることで中顔面にボリュームを出して
凹凸感(立体感)を演出するというアイデアです。


ちなみに、同じように中顔面に立体感を出す施術には
アラガン社のヒアルロン酸注入テクニックであるビスタシェイプなどにも見られます。

こちらは顔の立体感を出すことでより若々しく、美しく見せることを
もっぱらの目的としますが。


貴族手術を行う「目的」の2番として「ほうれい線の改善」を挙げましたが、
これについては、ヒアルロン酸などの注入物をほうれい線に入れ続けるくらいなら
プロテーゼをこの部位に入れて半永久的な効果を狙う、というものです。

今回は2つ目の「ほうれい線改善」の目的で行った貴族手術の症例をご覧にいれます。





上は、ほうれい線の陰(へこみ)が気になるということで
当院にご相談に来られた23歳の女性です。

そこで今回は貴族手術(プロテーゼ挿入)でほうれい線を改善することしました。

なお、貴族手術のプロテーゼ挿入方法については以下の2つがあります。

1.口腔内を切って骨膜下に入れる方法
2.鼻の穴の中をカットして鼻翼基部(鼻翼外側)皮下に入れる方法

2つ目の「鼻の穴の中をカットして皮下の浅い層に入れる方法」のほうが
ほうれい線を持ち上げる効果が高いのですが、この部分には動脈が走っているため
万が一ここを傷つけると出血が多くなり止血しにくくなるなどのリスクがあり、
当院では基本的に1つ目の「口腔内切開で骨膜下ポケットへ挿入する方法」を主に行っています。
(この患者様もその方式をとっています)




正面から見た、術前と術後2ヶ月目の比較です。
小鼻の横にある窪み状のほうれい線が目立たなくなっており、
ご本人もほうれい線がもう気にならなくなったと仰っておりました。




術前と術後2ヶ月目の、斜めから見た時の
ほうれい線とその付近の組織ボリュームの変化を示します。

黙って口を閉じた状態(無表情)でもほうれい線が薄くなったとのことですが、
それ以上に、やはり口を開けて笑った時にも目立たなくなったのが
とても気に入っているとのコメントをいただきました。



貴族手術は、口腔内からアプローチした場合は
腫れや内出血が少ないというメリットがあるため、
美容外科初心者の方でも受けやすい手術かと思います。
表から傷跡が見えないというのも特長の一つです。

中顔面に立体感(凹凸感)やボリュームを出したい、
ほうれい線や鼻横の影を目立たなくしたい、
いまよりも上品な顔だちにしたいという際にはご相談ください。

本ブログの症例に関する情報

施術名:貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ) 費用:330,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、感染、血腫、骨吸収、左右差、知覚麻痺など
施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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