鼻の整形

術前

鼻中隔延長術は、鼻先に高さ・細さを出すだけではなく「鼻の向き」を変える施術としても有効です。今回の方は鼻の上下長が短くて鼻先が上を向いている（ぶた鼻）こと、またそれによって鼻の穴が正面から見た際に目立つことを気にして相談に来られた22歳の女性です。このような際には鼻中隔延長術が適応となるのですが、ここで一点注意点としては、「鼻先を上に向ける＝アップノーズ」手技は比較的どの医師でもできる簡単な施術である反面、「鼻先を下に向ける」手技は難易度が高くなり、軟骨のセット方法や鼻先上部の組織の処理などに工夫が必要となります。

術後

術後は鼻中隔延長術を行ってから1か月後の様子です。鼻背から鼻先（鼻尖）につながるラインが術前よりも伸び、また段差などもなくスムーズに仕上がっています。またこの施術で鼻先を下方に伸ばす際にしばしば問題となるのが鼻先上部（Supratip/スープラチップ）の膨らみで、移植した軟骨の設置場所が悪かったりすると術後にこの部分が膨らんで鼻先が丸くなってしまうことがあります。そうならないために軟骨を移植する際には適切な処置が必要となるのですが（この辺りは担当する医師の経験によるところが大きいです）、今回の方はそのような膨らみが生じることも勿論ありませんでした。
今回の方は「できるだけ鼻先をすっきりさせて尖り感を強調したい」というご希望でしたのでそのような仕上がりにしておりますが、もうすこし丸みのある鼻先にしたいという際には、意図的に鼻先上部に膨らみ感を出すことも可能です。仕上がりについては一人ひとりのご希望にあわせて調整が可能ですのでお気軽にご相談下さい。