ほくろの形・サイズを調整する「ほくろデザイン除去」

ほくろ除去のご相談は、美容外科・美容皮膚科であれば大変多くいただくリクエストの一つですが、当院ではほくろの完全除去だけではなく「ほくろのデザイン除去」という治療も行っており、以下のようなお悩みに対応しております。

・ほくろのサイズを小さくしたい
・ほくろの形を整えたい
・ほくろの色を薄くしたい
・ほくろの高さ（盛り上がり）を低くしたい

患者様の中には、ほくろに実は愛着を持っておられる方や、全くほくろが消えてしまうと印象が変わってしまい周囲の目が気になるなど、様々な理由からほくろの完全除去ではない形で治療を行いたいというケースが意外に多くあります。しかし、全国でこのような治療を行っているクリニックが少ないことから、ネットで検索して遠方からはるばるご来院してくださる方が多くいらっしゃいます。

ほくろデザイン除去については過去にも何度かブログでご紹介しておりますが、今回は「ホクロの形を変えつつ小さくしたい」というご希望の方の症例をご紹介したいと思います。




上は、顎にある大きめのほくろについて、完全除去ではなく形とサイズを変えたいとご相談に来られた37歳の女性です。ほくろを小さくする方法には手術と電気分解の2つの方法がありますが、いずれもメリット・デメリットがあるため、それぞれを理解していただいた上でご希望の施術法をお選びいただいております。

◎手術によるほくろデザイン除去
メリット　：1回の施術で希望に近い結果になる
デメリット：術後、ほくろの横に小さな直線の傷跡が生じる

◎電気分解によるほくろデザイン除去
メリット　：形・デザインの自由度が高い
デメリット：再発の可能性があるため2回以上の施術が必要

今回の方は、電気分解によるほくろデザイン除去にて治療を行っています。術前後の変化をさっそく見てみましょう。




術後は1か月目の様子です。楕円形で細長い形をしていたほくろを電気メスで削って円形（丸型）に整えつつ、サイズを1/2程度に縮小しています。この時点で再発はありませんが、削った部位の皮下にはまだほくろの細胞が残存しているため、時間とともに再度皮膚が盛り上がってくる可能性があります。その時は再度電気分解によって盛り上がりを削る必要があるのですが、この点（再発の可能性）が電気分解法のデメリットとなります。

稀に削った部分の治癒の過程で、残しておいたほくろがポロリと取れてしまうことがありますが、2～3ヶ月すると再びほくろが出てきて、調度よいサイズと形に収まったという例も数多くあります。そのため、万が一治癒の過程で取れたとしてもあまり焦らなくても問題ありません。ただし、ほくろのサイズ調整の限界は直径2㎜程度となります。これ以上に小さくすると、ほくろにストレスがかかり過ぎて取れてしまう可能性が高いためご注意下さい。
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