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外傷性色素沈着の治療(保険適用)

2017年10月02日(月) | カテゴリ:その他の美容皮膚科, 刺青・傷跡修正など, 美容皮膚科

当院では、外傷性色素沈着の治療を保険診療で行っています。

外傷性色素沈着とは、怪我によって生じた皮膚面に残ってしまった茶色や黒や青などの色味のことです。

外傷性色素沈着の代表的なものは、転倒によって顔や手足を地面に接触した際に傷が生じ、
その場所に砂利など異物が入りこみ、色味が残ってしまうケースです。

このような場合、外傷性色素沈着の中でも外傷性刺青(Traumatic tattoo)と特に呼ぶことがあります。
刺青(入れ墨)の跡のように青くもしくは黒く色が皮膚面に模様のように残ることが多いためです。

このような色素沈着は、Qスイッチレーザーの、ルビー、アレキサンドライト、ヤグいずれも
照射することで完全除去ないしは、薄くすることが出来ます。

私の経験では、しみ取り治療と同様に、やはり3つのQレーザーのうち
ルビーレーザーの照射が一番効果的な治療であるように感じます。

これとは別に、単純に傷が治る過程で生じた茶色いくすみも外傷性色素沈着の一種とは言えますが、
このようなくすみにはQレーザーの類いを当てることはまずありません。

Qレーザーで取れることがあるという主張も聞いたことがありますが、
むしろ悪化する可能性が高く勧められません。

あくまで、異物が皮膚内に入って刺青状に色が残っていると判断された場合にのみ、
Qレーザーは有効です。

では、皮膚への異物混入がなく
傷が治ってから生じた色味に対しては何を行うかというと、

1.ひたすら色が自然に抜けるのをじっと待つ。
2.レーザートーニングを行う。
3. ハイドロキノン、トレチノインなどの外用薬を塗布する。
4.しみ治療用内服薬を処方する。(トラネキサム酸とビタミン、ハイチオールなど)

の4つのケースがあります。

実は、ほとんどの外傷性色素沈着(異物混入無し)は受傷後6ヶ月から1年の時間を経て
自然に薄くなっていきます。

ただそれでも何かしないといけないと患者さんが不安になり、
「早く色味を薄くするために何か出来ることはないのですか?」と尋ねられた場合にのみ、
3の塗り薬や4の内服薬の処方を行うこともあります。

しかし、これらは外傷性色素沈着に対して決して短期間に効果の期待出来る特効薬ではなく、
数ヶ月単位で長く塗布ないし服用した場合において、若干色の抜けが早くなることが
見込めるものと思っておいたほうがよいでしょう。

より積極的な治療を希望される患者さんには、レーザートーニングを勧めることもありますが、
トレチノイン(外用)と同様に傷跡を刺激することで、色味が逆に濃くなって悪化してしまう可能性も
ないとは言えないため相当慎重な使い方が必要です。

ですので、レーザートーニングであればごくごく低出力で当て始め、
またトレチノインならば0.05%など低濃度から開始して、
皮膚の反応を常に写真で残し改善しているのか、悪化がないかなどを
治療開始前と比較しながら用心深く観察し治療を継続することが大切になります。

このように、異物混入無しの外傷性色素沈着の場合、治療には根気が必要で難しいことが多いです。

しかし一方で、異物混入により入れ墨状となった色素沈着の治療は比較的容易です。

下は、数年前に自転車に乗っていて転倒しアスファルトで右肘付近をすりむいたところ、
中に砂利様の異物が入り込み、色味が刻まれたまま残ってしまった34才の女性です。


2017100201

このような場合、その場で形成外科を受診してもらえれば傷の付近に局所麻酔注射を打って
痛みを軽減しつつ、ブラシで砂利を掻き出すブラッシングの処置を受けられたのでしょうが、
そのまま放置しておいたために、異物が皮膚の中に閉じ込められて入れ墨の模様のように
残ってしまっています。

まだ顔からつっこまなくて不幸中の幸いですが、肘下の露出部で見える場所なので
気になるとのことでご相談を受けました。

そこで当院のQスイッチルビーレーザー(JMEC社、The Ruby Z1)を6J/cm2で照射しました。


2017100202
上の写真は、照射後約1ヶ月目の状態です。

完全除去とは言えませんが、たった1回の照射で90%以上の除去率と言ってよいでしょう。

この時期にはレーザー照射による色素沈着が生じることもありますが、
色の白い方ということもありほぼ出ていません。
患者さんもあまりにあっけなくあっさり取れたので驚いていました。

このように、異物混入による外傷性色素沈着は少ない治療回数で短期間に結果が出ることが多いため、
気になっている方は是非ご相談ください。

しかも、この治療はQスイッチルビーの場合保険治療が可能で費用も安く済みます。
仮に一回の照射治療で取り切れなかったとしても5回まで保険がきくので
安心して治療を続けられます。

参考までに保険を使った場合、自己負担3割としてかかる費用は下記のごとくです。
照射面積の大きさでご費用が変わってきます。
しかし、自由診療に比べればかなり安く済むほうだと思います。
通常1回の治療が最大でも2万円以内で済むはずです。
・4cm2未満       6000円+初診料、再診料、処置料など
・4cm2以上16cm2未満  7110円+初診料、再診料、処置料など
・16cm2以上64cm2未満 8700円+初診料、再診料、処置料など
・64cm2以上       11850円+初診料、再診料、処置料など