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ほくろデザイン除去(ほくろを小さくする・形を変える)

2016年12月05日(月) | カテゴリ: その他の美容皮膚科
ほくろの除去法にもいろいろあるように、
その目的にも「取り去る」ばかりではなく、

1.形を変えてほしい。(楕円形を円形になど)
2.取り切るのではなく、サイズだけ小さくして欲しい。
3.取りきらずに、色味をほんの少しだけ薄くして欲しい。

など少々マニアックなリクエストを頂く事があります。

取る方としては、完全に除去するほうが手間がかからず話が早い訳ですが、
患者さんによってニーズは様々であり、そのような細やかなご要望にも
当院では対応しております。

このように、「ほくろ除去」というよりは「ほくろ形成」と言える
治療も実は可能であることが案外知られていないため
一度ご紹介しておこうと思います。


下は、上口唇に直径6mmほどの大きな隆起したほくろを認める27歳の女性です。


このほくろを完全に取るのではなく、小さくして残して欲しいとのことでした。

いっそのこと全部取ってしまったほうがいいのでは?と勧めましたが、
「完全になくなると見た目の雰囲気が大きく変わるので嫌だ」とのことで、
好みのサイズを術中鏡で見ながら決めて形成することとなりました。

あまりに長くそこにあったために愛着というか、
ご自身のアイデンティティの一部のように感ずるということなのかもしれません。

「これがなければ私じゃない!」みたいな。。

また、美容的な治療を行ったことが
人に知られるのを嫌う方が日本の場合まだまだ意外に多く、
周りの人に気づかれぬように、いつの間にか色が薄くなったり
サイズが小さくなったりするのが良いと考える人もいます。
(色味を薄くする方法については、以前のブログ記事にあります。)

実際に患者さまに、「電気分解やレーザーでほくろの一部を削って
形や大きさを細かく調整出来ないでしょうか?」と言われることもありますが、
削る方法だと皮膚面に取り残しの黒い色が残るので
思ったようにサイズが小さくなったように見えないことがあり得るでしょう。

下図のようになってしまい結果が美しくありません。


ほくろの周囲の取り残しの色素がいかにも中途半端です。

ですから、手術により不要な部分を完全に切除して
縫合するほうが結果はうまくゆきます。

下の図のようなイメージでほくろの周囲を輪状にくり抜いて縫合するほうが、
形と色のコントロールが効くことは容易に想像がつくでしょう。


下が、実際に切除して縫ったところです。


そして、下が手術後約4ヶ月目の状態です。


若干楕円形に仕上がっているので、
もう少し完全な円形のほうがマリリンモンローのほくろのように
チャームポイント(アクセント?)としたほうが格好いいかなと思い、
「手直ししましょうか?」と申し出ましたが、
今回はこれで充分との回答だったので、このままとしています。

しかし、この手のリクエストをしてくる方の場合
かなり細かいこだわりをもつ方が実は多く、
3回、4回と回を重ねて理想の形に近づけてゆくケースも以前には経験しています。

このような目的で行う除去を当院では、
「ほくろデザイン除去」と名付けて、時々行っています。

但し、取り過ぎてしまうともはやほくろを大きくは出来ないので
少しずつ慎重にサイズダウンしてゆくことが大切です。

まあ、確かにそれほど多く頂くご要望とも言えませんが、
このようなご本人のこだわりも手術結果に反映させることが可能なので、
気になる方は是非一度ご相談ください。お待ちしております。
当院のほくろ除去(手術)詳細はこちらです。

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:ほくろ除去(自由診療) 費用:55,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、皮膚の傷跡など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士