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鼻尖修正術単独でしっかりと鼻先を細くする方法

2017年02月13日(月) | カテゴリ: 美容外科, 鼻整形
鼻先が丸い、ダンゴ鼻に見えるなど…。
鼻先に関するご相談は、日常的によく受けます。

日本人で鼻がそれなりに高い方でも、鼻先が本当にシュッと
形良くとがって細く見える人というのは、実はそれほど多くありません。

鼻先の幅が太いと、鼻先に高さがある人でも鼻が低く見えたり、全体的に太く見えたり、
鼻のパーツとしての形状があまり洗練された形に見えないということがあります。

逆に、鼻先が細いとそれほど高くなくても、ある程度高さがあるかのように見えますし、
鼻の上下方向の長さが長く見えるなどのメリットがあります。


男性なら多少太くてもそれほど気にする人はいませんが、
女性の場合この部分が太いと若干バランスが悪いと感じます。

やや抽象的な表現ですが、シャープでメリハリがあるというよりかは、
もっさりとしてダルっとした感じとでも言いましょうか。

この部分を細くする手術なら、鼻尖修正手術が一般的です。

但し、各クリニックが特色を出すためにただの「鼻尖修正手術」という名前ではなく、
〇〇法、〇〇法というネーミングが用いられることが、最近多いようです。

ところで私は、

・皮下組織(線維脂肪性組織)の鼻翼軟骨表面からの切除
・鼻翼軟骨間の組織の除去
・鼻翼軟骨の引き締め、絞り込み
・テープ固定およびギプス固定

という極めてオーソドックスな方法であっても
かなりの成果を上げることが出来ると思っています。

特に、最近流行の鼻翼軟骨を完全に切断してしまう方法は、
極端に鼻先が細いピンチノーズを作ってしまったり、
軟骨の強度が下がってしまい後々鼻が曲がって変形したりするのを、
日々の外来や学会等でトラブルケースとして実際見ているので、とてもお勧め出来ない手術法です。
日本美容外科学会の場でもこれらの方法がしばしば批判を浴びているのをよく目にします。
*ピンチノーズとは、鼻先を指でつまんだように見える鼻の形を言います。

鼻尖修正手術に関しては、日本人の場合もはや完成された様式が既にあるので、
そこであえて新しい要素を無理矢理つけ加えることで
かえっておかしなことが生じるリスクが起こることも念頭に置いたほうがよいです。

人は何でも新しい方法であったり、一風変わったやり方の方よいと思いがちですが、
この部分の手術は充分に慎重になるべきです。

但しあえて言えば、当院のこだわりとして鼻尖修正手術なら皮膚切開なしのクローズ法よりも、
鼻柱部の皮膚切開ありのオープン法のほうがはるかに良い結果を得られるという考えをもって行っています。
オープン法とクローズ法の違いはこちらにもまとめています。


簡単にまとめると、オープン法では、完全に鼻先の皮膚を鼻背部以外の周囲組織から切り離して
皮弁をフリーとすることができるため、皮膚の変形能(変形キャパシティ)が格段に上がります。

つまり、裏を返せばクローズ法のように周囲組織と連続している部分が多ければ多いほど、
皮膚を思った形に整形(形成)しようとする時の動きに制約が大きいため、
狙った変化が出しづらくなるということです。

また、皮下剥離を行う際には鼻翼軟骨側に皮下組織がある程度残るように意識して皮弁を薄く挙上しますが、
これをやり過ぎると皮膚に傷が入り後で表側が陥没したりするので、限界があります。
よって皮膚の裏側にある程度の皮下組織が残ってしまうのは、鼻先の皮下組織を剥離する際にやむを得ません。

ところがオープン法で行う場合は、皮膚の裏側をめくって直視下に見ながら
この皮膚側に残った余分な皮下組織を完全に除去することが可能です。

するとますます、皮下組織のボリュームダウン効果を得つつ、皮膚の厚さが薄く成ることで
変形能が上がるので、術前術後に違いが出しづらいと言われるこの手術でも充分な結果を出すことが出来ます。

下は、27歳の女性で鼻先の丸みを解消して、細く見せたいとのことで
当院を受診しました。


 


左が、術前。右が術後1ヶ月目の状態です。

鼻先の幅をよく見て欲しいところですが、
正面から見ると、3次元の立体の形態を2次元の写真へと変換して見ているので
ちょっと分かりづらいと言えば分かりづらいです。

下の写真のように鼻を下から見上げるようにするとより分かりやすいです。


   左が術前、右が術後1ヶ月目の状態です。

鼻柱部にまだ、うっすら切開のピンクのラインが見えますが、
一番傷跡が目立つこの時期にすでにこの程度なら2,3ヶ月すると傷跡は分からなくなってしまいます。
そもそも、日常生活で正面を向いている時にこの傷跡が人の目に留まることはないでしょう。

術前術後の変化を、軟骨移植などの方法に頼ることなくオーソドックスな鼻尖修正単独手術で
出そうとするなら、ある程度の経験と技術が必ずや必要となります。

結構な費用をかけたけれども、結局何も変わらなかったということのないように
クリニック選びは本当に慎重に行うべきだと思います。
当院の鼻尖修正術の詳細はこちらです。


<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻尖修正術  費用:220,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、皮膚壊死、皮膚の傷跡、後戻り、ピンチノーズ、色素沈着など
治療内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ

監修者情報
美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士