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2021.01.18

美容外科 鼻整形

鼻先縮小術の効果は、鼻プロテーゼで増強される

鼻先を細くする手術は、一般的に鼻尖修正・鼻尖形成など様々な呼び名があります。
しかし「修正」とか「形成」と言うと、抽象的な表現となりややイメージがわきにくいので、
当院では患者様が理解しやすいように、説明の際は「鼻先縮小」(はなさきしゅくしょう)と
呼ぶようにしています。(正式名称ではありません。)

「尖」の字も、「先」にあえて変えてしまっていますが、
これなら、鼻先を小さく細く見せるという具体的なイメージがつかみやすいのではと考えています。

ただしこの手術は、皮膚が厚く硬い方は単独の手術で効果を感じにくいです。
鼻先の耳介軟骨移植や鼻中隔延長術を同時に行うことによって
鼻先の細さのコントロールがより容易になります。

しかし、鼻先を高くはしたくないというリクエストの場合、
術前、術後の変化を出すのは若干難易度の高い手術となり、経験と技術が必要となります。

鼻先に高さを出さないなら、鼻のプロテーゼによって鼻スジのラインに細さを出し、
鼻先のラインと連続させて、鼻全体を細く見せるというのも一つの方テクニックです。



上は、鼻先が丸く太いので、細くスッキリとした印象に変えたいという希望で
当院にご相談に来られた21歳の女性です。

触診したところ皮膚が厚く硬いため、
いわゆる鼻先縮小術だけでは十分な効果が得られないことを予想しました。

…ちなみに、相談メールで鼻の写真を一緒に添付して下さる方がよくいらっしゃいます。

もちろん参考程度にはなるのですが、鼻先の手術の診察では実際に手で皮膚を触って
触診により皮膚の厚みと柔らかさを確認する必要があるので、
コメントするには対面での診察が必須です。

特に、すでに何回か鼻の手術を他院で受けてしまっていると
皮膚が硬くなっていることが多いため、この触診作業は重要です。

なお今回の方は、
微妙な変化よりはよりしっかりと大きな変化を出したいとのことでしたので、
鼻先縮小に加えて、鼻中隔延長と鼻プロテーゼのコンビネーションを勧めました。


この方の場合、鼻翼(小鼻)の付け根の位置よりも鼻柱の位置が上に引っ込んでいるため
この部分も本来下方向に伸ばしたほうがよいということをアドバイスしました。
この鼻翼と鼻柱の位置関係を、ACR(Ala-columellar relationshipの略)と呼びます。
患者様でも最近は、この言葉をもう既に知っていて、
「ACRを改善したい」という玄人っぽいリクエストを最初から頂くこともあります。

こちらも鼻先および鼻全体を細く見せる上で重要な要素の1つなのですが、
この患者様に提案したところ、予算的な都合もあり今回は行わないこととなりました。






左斜め前から見た、術前術後の比較です。
術後4ヶ月目の変化を示します。

鼻先も十分細くなっていますが、この方は鼻根の高さがほとんどないため
鼻プロテーゼを入れることで、鼻根>鼻背>鼻先の一連の流れを生み出すことで
より鼻先の細さと全体的なシャープさを強調します。

おそらく鼻先だけ細くしても、このような視覚的な効果を得ることは出来ないでしょう。
また皮膚の厚い方の場合鼻先への軟骨移植を行うことで、
細さを得る効果の増強に成功しています。






正面から見た変化の写真で上から、術前>術後4ヶ月目です。

この方は、美術関係の方でデザインにも彼女なりの一家言があり、
術前カウンセリングの時点でかなりこだわりのある面がうかがわれましたが、
最終結果に大変満足して頂けました。

ただ、プロの目から見ると1点だけくどいようですが、
先に述べたように鼻柱をほんの少しで良いので下方向に出して伸ばしたほうが
さらにバランスが良かったように感じました。

このように、鼻先縮小術の効果を増強する(よりしっかり細く見せる)手術として

・鼻プロテーゼ
・鼻中隔延長(もしくは鼻先耳介軟骨移植)
・鼻柱延長

の3つがあることを覚えておいてもらえればと思います。

ちなみに、鼻翼縮小は鼻先の太い方にそれ単独で行うと
鼻先が逆になおさら太く見えることがあるので要注意です。
当院の鼻先縮小(鼻尖修正)詳細はこちら

<本ブログの症例に関する情報>

治療名:鼻先縮小(鼻尖修正)、鼻中隔延長、鼻プロテーゼ  費用:770,000円(税込)
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:血腫、感染、左右非対称、皮膚面の傷跡、皮膚面の凹凸など 施術内容に関する問い合わせ先:お問い合わせフォームからどうぞ


※記載されている料金やリスク・副作用、施術内容はブログ投稿時の情報となります。最新の情報は変更となっていることもあるため、詳細は当院までお問合せ下さい。

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院長・監修者情報

みずほクリニック 院長 小松磨史(こまつ きよし) 美容外科・美容皮膚科 みずほクリニック院長

札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。免許・資格:日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士 医師紹介はこちら

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